汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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反撃の生と死(ライブ・デッド)その③

「くそおおおおおおおおおおおおお!!俺もあいつもやられちまう…!!頼みの綱はあいつしかいねえ…だが…」

 

サーレーはどうにか動いて九栄神の奴隷を倒そうとしたが、手足は乾燥し棒の様になっていた為、這い回るようにして九栄神の奴隷を追った。

 

するとサーレーは何かを見た。その顔は生き生きとした顔付きになる。

 

「敵のスタンド能力の術中に嵌った時はマジに焦ったが…反撃の手段を手に入れたぜ…ヤル気と希望がムンムン湧いてくるぜ…」

 

 

「くそ…左腕に罅が入った程度か…あんまり破壊力は無い様だな…」

 

フンゴは吹き飛ばされたが、すぐさま起き上がり、反撃に移ろうとしたが…

 

「?」

 

攻撃を受けた左腕に違和感を感じた。何となく動かしにくいのだ。正確に言えばある地点を境に力が入らない。

 

フンゴはすぐさま左腕の袖を上げた。そこには…

 

「なんだ……これはッ!!」

 

フンゴの左腕は…黄土色に変色していたのだッ!!皮膚は荒野の様に水分を失い、筋肉が衰退して行き、脂肪が汗腺から蒸発して行くのをフンゴは感じたッ!!

 

「こ…これは…奴の「スタンド能力」か…!!まさか俺も…!!」

 

その時、初めて部屋の内部を鮮明に確認した。そこは広さはさほど広くはないが、部屋に付けられた棚という棚には不思議な置物が置かれていた。

 

顔が猫になった木で出来た置物であった。そしてよく聞くと…

 

ナァー ナァー ナァーと掠れた音が聞える。

 

「何か居るッ!!『ライブデッド』ッ!!」

 

自由に動くライブ・デッドの右腕でその置物を破壊した。そこには体が墨の様になった動物の「ミイラ」が掠れた声で鳴いていた。

 

「これは……猫の『ミイラ』ッ!!まさかッ!!」

 

そう言うと置物が一斉に弾ける様に壊れると、多量の猫のミイラがフンゴに飛び掛った。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

巨大な腕で猫のミイラ達を倒そうとしたが、片腕な上に素早く動く猫のミイラをすべて対処出来ずにいた。

 

猫のミイラの鋭い爪がフンゴの脚を切り裂く。血が吹き出て思わず倒れてしまう。

 

「うおおおおおおおおッ!!くそっ!!」

 

フンゴが地面に倒れると同時にミイラ達に手足、そしてスタンドですらも抑えられてしまった。骨と皮のみのはずなのにその力は万力の様にフンゴの手足を抑えて放さない。

 

「ぐッ…ミイラ野郎…!!」

 

するとミイラ達に紛れて声が響く。その声は酷くしゃがれている。

 

「ようやく捕らえたぞ…貴様…我らが神の道具を返してもらう為に貴様には人質になって貰う…」

 

「馬鹿言え。お前の欲しいものは絶対に手に入らない。何故なら俺がお前を殺すからだ。」

 

「…ならば貴様をバラバラに引き裂いてやるだけだ…」

 

ミイラ達はフンゴの両手両足を引っ張り出す。服は音を立てて破れ始め、間接や人体は音を立て始める。普通ならとっくにスタンド能力を解除してもおかしくはないが、フンゴは能力を解除する様子も見せない。

 

やがて右肩から嫌な音が鳴る。フンゴは思わず顔を歪める。だがそれ以上ミイラはフンゴを引っ張らず、それどころかガクガクと震え始めた。

 

「たとえ腕や足を折られようが、スタンドは解除しねえ。そして我慢強いお前にもようやく限界が近づいているようだな…」

 

「き…さま…!!」

 

「限界のはずだろうよ。今この建物内はサハラ砂漠なんて目じゃないくらい湿度はない。そんな状況じゃどうなるか分かるだろう?」

 

「う…がが…」

 

その声に応じてか、ミイラたちが一斉に震え始める。すでに何体かは倒れそうで猫のミイラはすでに動かない。

 

フンゴはミイラに手放されており、肩をスタンドに殴らせ、脱臼を元に戻した。

 

「ほら、「ミイラ」がだんだん倒れてきている…俺の「ミイラ化」された左腕も元に戻って来ている。どうした?頭痛、吐き気でもするか?」

 

「うぎぎ…GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

しかしミイラ達が突如動き出すと、再びフンゴを掴み上げ、強力な力で引っ張り出した。

 

「ぐあァ!!」

 

フンゴの手足は徐々に引き裂かれていき、血が滴り落ちてくる。だがミイラ達も綱渡り師のようにフラフラとしている。

 

(この野郎…!!根競べをしようってか…ッ!!)

 

ミイラは体を震わしながらもフンゴの手足を引き千切ろうとする。だがスタンド能力が弱ってるのか、最初ほどのパワーはない。

 

しかしフンゴの肉体を引き裂き、限界が近づいている事は確かで意識がうっすらと和らいでくる。

 

(ぐっ…まだか…まだ解除しねえのかッ…!!意識が…)

 

その時、ミイラの一団が吹き飛ばされた。見ると、足元を芋虫の様に這い回るサーレーのスタンド、クラフトワークがミイラの大群を蹴散らしていた。

 

「まだくたばってないだろうなッ!?ええ!?おい!!」

 

しかしすぐさまサーレーの手足の先が黄土色に変色して行き、スタンドも薄っすらとなって行くがまだ完璧には消えていないようでまだミイラ達を吹き飛ばしていた。

 

「往生際の悪い…ゴミ野郎がァーーーーーーーーーーー!!!」

 

もうとっくに限界を迎えているはずだが、サーレーを一瞬で顔の近くまでミイラ化してしまった。




サーレーが乾燥状態に耐えれているのは敵のスタンド能力の影響下にあるからです。


スタンド名-ウォーク・ライク・エジプシャン
本体-九栄神の奴隷(ホフソン)

破壊力-C スピード-C 射程距離-E
持続力-A 精密動作性-D 成長性-E

能力-本体もしくはスタンド触れた生物をミイラにして操る能力
   一度触れられると元に戻ったりミイラ化されるのは本体の意思で自由自在。
   ミイラ化されると乾燥に強くなり、水分を含むものを優先的に攻撃する。
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