汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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反撃の生と死(ライブ・デッド)その④

もう一発、九栄神の奴隷のスタンドの鋭い拳がサーレーに振り下ろされる。サーレーは忽ちハンパな状態ではない完全なミイラになってしまった。

 

「ハァー、ハァー、残りはお前だけだ……僕達よッ…!!!そいつをオシリス神のように八つ裂きにしろォォーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

そう叫んだ一瞬ッ!!その一瞬がフンゴ達を勝利へと導き、九栄神の奴隷が敗北へと導いたッ!!

 

何処からとも無く、まるでナチスのV-1ロケットの様に、一直線にッ!!ナイフが飛んで来ると、グサリと九栄神の奴隷の背中に深々と突き刺さったッ!!

 

「な……かはっ!!」

 

フンゴは力の弱まったミイラをライブ・デッドで吹き飛ばすと、九栄神の奴隷の腕を掴み、壁に叩きつけた。

 

「ぐっ…、う、うわああああああああああああああああ!!!」

 

九栄神の奴隷の腕はミイラになっていた。彼の能力ではなく、ライブ・デッドのスタンド能力で腕から一切の水分を奪われたのであった。もうピクリとも動かない。

 

そしてフンゴは九栄神の奴隷の首をライブ・デッドで掴み、さらに壁に叩きつけた。叩きつけられた衝撃は腕は枯れ枝の様に折れてしまった。

 

「ハァーハァー、腕はへし折ってやったぜ…もっとも、俺のスタンド能力でもうミイラは増やす事はできねーようだな…」

 

「ぐっ、く…が…」

 

「さあ、テメエが知ってる事、洗いざらい吐いて貰おうか。」

 

少しライブ・デッドに力を込める。その力は弱った九栄神の奴隷を痛めつけるには十分tらしく口や鼻から血を吐き出す。

 

(ここに助けも始末にも来ない時点でコイツが下っ端なのは分かるが…何か情報をでも持って帰らないと脱臼損はゴメンだ。)

 

そう考えていると九栄神の奴隷は咳き込みながら何かを呟いていた。

 

「ガキに話しかけるみたいにゆっくりと大きな声で話せ。」

 

すると生気の無くなった目がかっと開くと、警報機の様に大きな声で叫んだ。

 

「貴様達に話すことは一つもないッ!!やれッ!!!僕共ッ!!」

 

火事場の馬鹿力と言うべきか、この建物中のミイラが壁や天井を砕いて一気にフンゴに向かって津波の様に襲い掛かってきた。

 

しかしそのような状況でもフンゴはアメコミのヒーローの様に眉一つ動かさない。

 

「最後の悪あがきするくらいの根性はあるってか。だがな……」

 

そう言った途端、九栄神の奴隷は一瞬の内に体中の水分を蒸発させられた。と同時にミイラ達の進撃もドミノの様に倒れると動かなくなってしまった。

 

「か………は。」

 

そう言うと九栄神の奴隷はミイラになった。しかしそれは単なる死体で彼には二度と復活の機会は訪れないであろう。ライブ・デッドはその死体を放り投げるとすぐに砕け散ってしまった。

 

「終わったか…。」

 

ふと当たりを見渡せばそこにはミイラは一つも無く、不法入国してきたエジプト系の人間達とサーレーが転がっているだけであった。

 

「おい、起きてるか?」

 

その問いにサーレーは頭を抑えながら立ち上がり、周りを見渡し、元に戻った人間達や枯れ木の様になってしまった九栄神の奴隷の姿を見て、どうやら状況に気付いたようだ。

 

「勝ったのか。」

 

「ああ、見てみろよ。オシリス神の居る冥府に送ってやったからアイツも本望だろうな。」

 

「へへへ、こりゃすげえや。」

 

やがてサーレーの相棒、ズッケェロが呼んだビアンコと数名の組織の人間が駆けつけ、新たに創設された医療チームによって二人は治療を受けた。

 

 

「フンゴ」―スタンド名 ライブ・デッド――右腕脱臼

後に医療チームにより回復

 

「サーレー」―スタンド名 クラフトワーク――中度の脱水症状及び負傷

後に医療チームにより回復

 

「九栄神の奴隷」―スタンド名 ウォーク・ライク・エジプシャン――死亡

 

 

フンゴが九栄神の奴隷を倒した丁度その時、ビルの上空を何かが浮遊していた。それはビアンコがかつて遭遇した謎のスタンドであった。

 

そのレンズで一部始終を確認するとレンズを隠し、何処かへゆっくりと飛び去って行ってしまった。

 

 

何処かの屋上

 

そこには一人の男がケバブサンドを食べながら当たりを見渡していた。やがて彼の元へ衛星のスタンドが戻ってくる。

 

それは彼の手の平に降り立つと消えて行ってしまった。そして男は何かを分かったかのように頷き、呟く。

 

???「せっかく与える情報を与えてやったのに負けやがって。まああいつはやるべきことはやってくれたよ。だがあいつ……自分で九栄神の奴隷とかいっときながら俺達の持っているのに反応しなかったな。所詮その程度か。さすがにしばらくは「増やす」のはやめようか。」

 

そう吐き捨てると、男は屋上から去っていった。手にした数百年は立っていそうな弓と矢を持って……

 

to be continued……




リアルが忙しかったので遅れました。すいません。
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