汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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新生暗殺チームへの道その②

「それにしても、彼は面白いことを言いましたね。」

 

「しかし本当に作るのか?戦闘特化のチーム…仮に作ったとしてあいつらがいつ俺やジョルノを殺しに来るかも分からない。」

 

「その点は心配無用。そうさせない為にある人物を彼に接触させます。」

 

「誰なんだ?」

 

「それは彼がまず僕達の依頼を達成できたら接触させる予定ですからその時まで楽しみにしていてください。」

 

「何だよそれ~~。気になるじゃねえか。」

 

「それより彼のことを調べましょう。今回は僕も動きます。」

 

「え!?お前が動くほどのものじゃないだろうに。」

 

「そんなことはありませんよミスタ。今は動く者が少ない状況ですから。行きましょう。」

 

「ちょッ!?今からかよっ!!」

 

ジョルノとミスタもボスの部屋から出て行ってしまった。部屋には背中の甲羅に鍵が嵌った亀がうたた寝をしているだけであった。

 

 

自分の夢がまさか叶うとは思っていなかった。あの人と同じ土俵に立つことが出来る。後は追い抜くだけ。

 

ビアンコはそんなことを考えながら現在ネアポリス郊外を歩いていた。この当たりでもスタンド使いによる犯罪が横行しているらしい。

 

その情報を聞いてビアンカはバイクを飛ばしてきてこの場所にやって来た。穏やかな雰囲気であったが、どうも奇妙な緊張感に包まれていた。

 

そしてカフェが目の前にあったので少し食事を取る事にした。幹部のカーネや自分の所属していいるチームに啖呵を切り、ここまでやって来たのだ。その為あまり食事を取っておらず、郊外の気候に当てられたのか腹が空いてきたのだ。

 

案内された席でコーヒーといくつかの軽食を頼んだビアンコはこれからのことを考えていたのだ。

 

まずはボスの信用を得ること。それが第一優先であった。そして次はメンバーを集めるか自分達に反逆の意思が無いことを証明するか…。考えている内にコーヒーが届いたのでコーヒーを一口飲んだ。そして少しだけ昔のことを思い出した。

 

「そういえば昔もこんな感じでコーヒー飲んだっけか。」

 

 

 

まだビアンコが組織に入りたてで、ポルポからの試練でスタンド使いになった当初、カーネの配下になったばかりの時、チームのメンバーの一人と一緒に街を歩いていると、ある男が目に付いた。

 

その男は真っ黒の服で、その服と同じ様に黒目が異常に大きい男であった。その異様な雰囲気はまだ組織に入ったばかりとは言え、ギャングの彼とメンバーの一人を黙らせるには十分であった。

 

するとメンバーがビアンコの耳元でこっそりと囁いた。結構前のほうに居たその男に

警戒してか異常に小さな声で話しかけた。

 

「おい、ビアンコ。見ろよ。あいつ暗殺チームのリーダーのリゾット・ネエロだ。すげえ。生で見るのは俺も初めてだ。」

 

「リゾット……ネエロ?誰だそれ?」

 

「あー、お前入りたてだから知らねーのか。あいつはな、暗殺チームつって汚ねえ仕事ばっかやるチームのリーダーなんだよ。んで馬鹿強いの何のって。今までアメリカのお偉方とか向こうのギャングとかも容赦無くぶっ殺してそれに一度も失敗は無しって話だ。」

 

「そりゃすげえな。……そうだ。今からあの男を追いかけてみないか?」

 

「えーッ!?俺はヤダよー!!行くならオメー一人だけで行けよ。」

 

「じゃあそうするわ。それじゃあな。」

 

「ちょッ!!おいッ!!待てって!!……あーあ、行っちまったよおい……」

 

 

メンバーの一人と別れたビアンコは数メートル先のその男、リゾット・ネエロを追い掛ける事にした。暗殺などの始末の仕方を見ることでチーム内での力を高め、出世のチャンスを掴もうと思ったのだ。

 

彼はスタンドを使ってみることにした。少し力を込めると、彼の背後から一般人には見えない彼のスタンドが現われた。

 

それは化石化した翼竜のような姿で骨で出来た翼を持ち、翼とは別の腕が生え、下半身は足などは無く尻尾しかなかった。

 

「確か俺のスタンドは……名前は“メタル・マスター”って奴だったか。どれ。力を見せてもらおう。」

 

そういうと彼と彼のスタンドが消え始めた。周りの人間は何にも見えなくなってしまった。

 

「よし、追い掛けよう。楽しみだな。本当に。」

 

ビアンコはなるべく足音を立てずに歩いた。時たま人にぶつかりそうになったが旨く避けて追いかけた。

 

 

リゾット・ネエロを追い掛けて二十分、遂にターゲットが潜んでいると思わしき建物にたどり着いた。そこはビアンカがよく知っている建物であった。

 

「ここは……確かあのアメリカから来たギャングのスパイが潜んでいるらしいホテルじゃないか。まさか暗殺チームはもう嗅ぎ付けたのか。……すげえな。」

 

するとさっきまでそこに居た筈のリゾット・ネエロが居なかった。ビアンコはもう建物に入ったのかと思ったが彼の目にはスタンド使いのせいかリゾット・ネエロの姿が薄っすらだが見えていた。

 

「リゾット・ネエロっ……!!俺と同じタイプのスタンドかッ!!これは面白いッ!!使い方や戦い方をここで見れるとは俺は幸運だッ……!!じっくりと見させてもらえるぜッ……!!リゾット・ネエロさんよ。」

 

リゾットがホテルの裏の方に行ったのを確認するとビアンコもそっちの方に遅れて向かった。




ビアンコのスタンドがチラリ…とだけ登場です。
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