汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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危険なふたりがやってくる!! その②

娘と息子を二人はバラバラに切断し、破片を敵対組織のボスと彼の妻の前に乱暴に放り投げた。ボスの妻はその光景に涙と叫び声を上げ、敵対組織のボスも顔を大きく歪めた。

 

するとポローが『娘だった破片』を軽く踏みつける。するとバラバラにされ二人の前に一番近くに放り投げられていた娘の首から音が出た。

 

「痛い!!」と。それをきっかけに娘の首から声がダムから放水された水の様に吐き出された。

 

それに共鳴するかのように息子の首からも叫びが聞える。親に助けを求める声が廃墟内に響いていた。

 

「痛い、助けてママ、助けてパパ、腕が無いよ、足が千切れちゃった」肉片と化した二人の子供は壊れたラジオの様に同じ事を叫んだ。

 

ポローとヴィーロはスタンド能力を使って一番「長く生きさせる」ように体をバラバラに刻んだのだ。娘と息子の破片は数本の神経で繋がれており、数分、数十分は生きながえる様にされていたのだ。

 

やがて叫びが小さくなると、破片は冷たくなっており、ボスは歯がボロボロになり、自決を図ったのか舌が血だらけで、妻の方は悪魔でも見たかのような顔で絶命していた。

 

結局最後はポローのスタンドから無理やり脳内の情報を奪い、ボスの身柄はパッショーネに送られた後、始末された。

 

事の顛末を聞いたパッショーネのボスはすぐさま二人を抹殺対象に上げた。自分の情報を探り、ましてやその性質はチョコラータやセッコにも匹敵する危険な性格の二人を放って置くはずが無かった。

 

だが情報チームのリーダーであるオーリオが情報収集に置いて優秀な二人の能力が失われるのを防ぐため、命がけの直談判を強行した。

 

それにより二人はどうにか命は助かったが、ボス親衛隊に監視と言う形で配属され、その後はその能力を使い内部調査を担当していたらしい。

 

 

報告書の内容を思い出したミスタは思わずビクッと震える。それを誤魔化すようにワインを一杯飲み干した。

 

すると千切った敷き紙で折り紙を完成させたポローが静かに呟いた。

 

「持ってるハジキは卸し立てですか?」

 

ミスタは思わずドキリとし、傍に座っていたオーリオはポローを嗜める。だがポローはお構いも無しに話を続ける。

 

「だって無意識かどうか知りませんがズボン付近を触ったり見たりしてますし。そんなに俺らの事を警戒しないでくださいよ。」

 

その発言にミスタは吐き捨てる様に言葉を返した。

 

「そうだよ。おまえらの額に三発ずつぶち込めるかワカンネーからな。」

 

幹部であるミスタの発言を聞き、ポローはまじまじとミスタの顔を見ると溜息を付いた。

 

「あァ~、だから俺達は仕事以外じゃ聖ペテロの様に穏やかなのに。報告書でも書かれてるでしょ?仕事以外じゃ他人を攻撃したり傷つけるのは実にくだらないことですからね。」

 

報告書に書かれた事をしておきながらしゃあしゃあと述べるポローに思わず銃に手が伸びるが、その時部屋の扉が開き、ビアンコが入って来た。

 

「どうもミスタさん、わざわざ呼んでくれるとは何かあったのですか?」

 

少し深刻な顔付きをしたビアンコに、ミスタも同じ様な顔をして告げる。

 

「いや、戦闘チームに新しいメンバーを加えることになった。そこの二人だ。」

 

ビアンコが二人を見た。情報チームのスタンドは大体が射程距離が長く、破壊力が小さいと聞いていたが幹部から直々に加えられると言う事はそれなりの実力があるんだろうと思った。

 

「分かりました。丁度今から仕事が入ったのでこの二人の実力を試させます。早く来い。」

 

「あいよ、新しいリーダー。」

 

そう言われると先程までとは打って変わって二人は立ち上がるとビアンコと共に付いて行き、レストランを後にした。

 

 

ビアンコが三人で歩いていると、脳内に声が突如響く。ふと周りを見渡すと自分の腕に糸が付いており、先程まで居たレストランに続いていた。

 

(確かオーリオのスタンド能力だったか?それにしてもオレになんの…)

 

そう思っていると糸を通じて脳内に声が響いた。果たしてその声はオーリオの声であった。

 

(君があの二人のリーダーになる男だね。)

 

(ああ、そうだが。)

 

(一つ言い忘れたことがある。ミスタさんからの命令だ。)

 

(?)

 

(奴らが使えないと思ったらすぐさま殺す事。以上だ。)

 

目の前をスタスタと歩く二人を見た瞬間、スタンドの糸はレストランに戻って行ってしまった。

 

「どうかしたかい?」

 

暫く立ち止まっているとポローがビアンコに話しかけてきた。改めて顔を見れば親しみを湧く顔付きをしていた。

 

「何でもねえよ。」

 

「そうかい。」

 

そう言うとまた前を歩き出した。仕事の出来る奴や愛想のいい奴も命令されれば殺さないといけない。

 

ギャングにとっての常識を見せ付けられてビアンコは思わず呟いた。

 

「やれやれだぜ。」

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