汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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『スパニッシュ・ムーン』と『デストロイヤー』その①

ネアポリス南部、一人の警察官がパトロールをしていた。しかしその目は明らかに市民を守ると言う気高い意思を持っている目では無く、餓えた野獣が獲物を狙っている、残酷な、野生的な目つきであった。

 

やがてその警官は一人の屈強そうな現場作業員に目をつけた。早足で近づき、職務質問をすると言う名目で裏路地に誘い込み、後はじっくりいたぶって殺すだけ……

 

明らかに一般の人間のおよそ考え無い様なことを考えながら男の方を叩こうとした瞬間―

 

 

「あの~、すみません。俺田舎から出てきてここで働いてる兄に会いに来たのはいいんですけどね~~、運悪く地図を忘れてきちゃって。ここどういう風にいけばいいですかね~~。」

 

その警察官の凶行はまだ若い面の男によって運良く未然に防ぐことができた。

 

(糞がッ!!せっかく俺の美しい芸術を作ろうとしていたのにッ!!この田舎者がッ!!てめえは片田舎で美味しいハムの材料の豚でも育ててりゃいいんだよッ!!このマヌケが~ッ!!)

 

心の中でそう吐き捨てたが警察官は張り付いたような笑顔を応対しようとした。

 

「ええと……ああ、ここはネアポリス中央警察署ですね。それならば、ここを北に行けば行けますよ。」

 

「ああ、そうですか。ありがとうございます。あの~~ところで……」

 

「何ですか?」

 

「この辺で最近銃による死体がたくさん見つかってるそうですけど大丈夫何ですかね~~。」

 

「ああ、あれはひどい事件ですよね……銃で被害者を穴だらけにして殺すだなんて。でも安心してください。犯人はすぐにでも捕まえますから。」

 

「あれ?犯人は機関銃とかで殺されたんですか?新聞じゃあ拳銃で撃たれたんじゃあないんですか?」

 

その男は納得の言ってない顔をしていたので、警察官は説明してあげた。

 

「そうなんですよ。被害者の顔は丸太で潰されたみたいに成ってしまっているし。腕や足なんかもほぼ千切れかかっている状態でしたよ。」

 

「そうなんですか……ところで」

 

その男、グノッコは静かに語りだした。

 

「あんた、交通課の人間、アスペッティ巡査長だろ。それが何でそんな詳しい事件の詳細を知っているんだァ~~?」

 

「貴様ッ!!」

 

「やっぱりテメエが乱射魔の殺人鬼かッ!!見つけたぜェ~!!」

 

その男、アスペッティが怒号を上げた瞬間、グノッコがスタンドを素早く出現させた。

 

顔はギザギザの鋭い歯が書かれた口を持ち、ややロボットのような間接を持っていた。スタンドは右手の甲から60cmほどの刀が出現すると、アスペッティの顔を素早く切り裂いた。

 

傷は思いのほか浅く、少し斬り付けられただけであった。アスペッティはすぐさまグノッコを鋭く睨み付けると、アスペッティもスタンドを出した。

 

それは煙突のような、マフラーのようなものが飛び出た重機械から錆びたアームが六本出ており、中央からは大きな機関銃やミサイルが付いていた。

 

「俺の秘密をしったな。知ったからには生かしては置けない。やれッ!!『デストロイヤー』ッ!!」

 

ドバババババババババババババ!!!!!!

 

機関銃から発射された弾丸はグノッコに襲い掛かった。グノッコのスタンドは弾丸を腕で弾いたが、何発かはスタンドの肩に被弾した。グノッコの肩からは血が出た。

 

(くッ!!やっぱ殺人鬼のスタンドは強力だなオイッ!!だが俺の仕事は終わった。あとはフンゴなりビアンコなり……逃げるか!!)

 

グノッコは素早く路肩に止めてあった車に転がり込んだ。『デストロイヤー』と呼ばれたスタンドは車をいとも簡単に穴を開けて言った。

 

「隠れていても無駄だッ!!」

 

機関銃の掃射を終えると、何かをコンディメンに向かって飛ばした。

 

「ンッ?」

 

グノッコは向こうから飛んできたものを良く見た。それは紛れも無いミサイルであった。

 

「何イイイイイイイイイイイイイイッ!?」

 

コンディメンのスタンド、『スパニッシュ・ムーン』はそれを叩いて車の内部に入れた。

 

車は爆発を起こした。あいにく平日で、しかも付近には工事中のビルが有る為、爆発音が幸いにも聞こえては居なかった。

 

「死んだか。」

 

アスペッティはつまらなそうに呟くと、そこから立ち去った。

 

「あの野郎……俺と同じように能力があるのか……。しばらくは芸術は中止だな。あれ?傷が消えてる……。」

 

 

そのころグノッコは周りのビルの屋上の高さ程の場所でビアンコとフンゴと話していた。ただしグノッコは屋上ではなく、空中に立っていた。

 

「どうだ?うまくやったか?」

 

「ああ、肩を撃たれたが俺の攻撃は完了している。」

 

「で、どうする?ビアンコか俺で仕留めるか?俺も動くなら氷がいるぞ。」

 

「ああ、よろしく頼むぜ。俺のスタンドはあんまり戦闘は得意じゃねえからな。」

 

「グノッコ、そのまま奴を追跡してくれ。襲撃のタイミングが来たと思ったら連絡してくれ。」

 

「了解!!リーダー。」

 

グノッコはそういうと、空中をジャンプしながらアスペッティを上空から追跡した。

 

「ヒヒヒ!!俺のスタンド能力にぶブッタマゲんなよッ!!」

 

 

to be continued…




名前の由来

ビアンコ・タリアテッレ→イタリア語で白い麺→ホワイトソーススパゲッティ

グノッコ→イタリア語で団子

フンゴ→イタリア語でキノコ

カーネ(ビアンコの元チームの上司)→イタリア語で犬

ポモドーロ(ビアンコの元チームのリーダー)→イタリア語でトマト
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