汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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『スパニッシュ・ムーン』と『デストロイヤー』その③

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

アスペッティは猛烈な勢いで地上から離れていった。風が吹くと建物に激突し、思わず血反吐を吐いた。

 

どうにか建物の窓の縁を掴んで吹き飛ばされないようにしていたが、ひと風吹くたびにコンビニのビニール袋のように吹き飛ばされそうになった。

 

アスペッティの現在の体重:60g

 

 

「糞ッ!!なんて日だ……。こんなにもツイてない日は初めての『芸術』を作った日以来だ……ッ!!確か……こういう時は……。」

 

アスペッティが携帯を取り出そうとしたとき、突如自分の上に人影を感じた。素早く上を見ると、そこには、肩や腕から血を出していたコンディメンが立っていた。

 

 

コンディメンのスタンドが手の甲から鋭い刀を出すと、アスペッティの肩に突き刺し、ビルの屋上に上げた。

 

 

「うがあああああああああああああああッ!!」

 

「おいおいおいおい、今まで人殺しまくった奴がちょっと肩刺された位でギャーギャー騒ぐなよォ~~~。」

 

アスペッティにグノッコが裏拳を当てた。それでも黙らない為、もう何発か拳を当てた。

 

「うるせえぞッ!!おもちゃ買って貰えない子供かッ!!俺は騒がしい奴と金持ちが嫌いなんだよッ!!」

 

その時あの異様なまでに禍々しい砲塔とやかましい機械音を鳴らしている『デストロイヤー』が現われた。ビルをしっかりと掴んでいるのかコンクリートにはヒビが入っていた。

 

そして暴れる精神障害者のような音を立てながら砲塔から弾丸が発射された。しかしコンディメンの体は穴が開く訳でも無く、弾丸は弾かれてしまった。

 

(何ッ!?バカなッ!!こいつの体に穴が開かないッ!?こいつは体が岩にでもなってんのかッ!?)

 

グノッコは澄ました顔をした。そして『デストロイヤー』を『スパニッシュ・ムーン』が蹴りを噛ました。

 

「グハッ!!」

 

「おいおいおいおいおい、何をそんなにビビッてんだよォ~~~~~。お前は「軽く」なってんだぜ?お前は紙風船当てられたら一週間も入院するような怪我をするか?え?」

 

その時、グノッコの懐の携帯がなった。

 

「おっと。」

 

コンディメンは電話を取った。相手はビアンコの携帯であったが、出たのはフンゴであった。

 

「おい!!テメエ今何処にいやがんだ!?」

 

「おいおい、相変わらず任務になると口悪いな~。大丈夫だ。相手はもう捕まえてるぞ。場所はえ~と、アパートだ。」

 

「アパート?ああ、そこか。ちょいと遠いからてめえが仕留めろや。」

 

返事しようとした瞬間、突如アパートの一階から爆発音が聞こえた。

 

「あ?」

 

その瞬間、アパート全般から大爆発が起こった。爆風から逃れる為、グノッコは思わず体を軽量化してしまった。

 

「しまったッ!!この野郎!!まさか!!」

 

その時、『デストロイヤー』から弾丸が発射された。弾丸はグノッコの腹や胸を貫通し、グノッコはそのまま吹き飛ばされてしまった。

 

(くそう…、こいつ…このアパートのガス線に破壊しまくって放火したのか…。)

 

アスペッティは『デストロイヤー』に捕まると、『デストロイヤー』はミサイルでコンクリートを爆破し、その反動で地面に降り立った。

 

「クッ!!あいつはまだ死んでない…軽量化が終わってねえ…。しかしこの爆発じゃ生憎探せはしねえ…。」

 

当たりには燃えたコンクリート片に木炭のようになった人型が燃えているだけであった。

 

(つまらない…。糞、携帯も落としてしまった…)

 

そういいながらアスペッティは周りを見た。この当たりは労働者階級が多く住んでおり昼はほとんど人はおらず、ガラも悪い為、めったに人は近づかない。

 

それこそがアスペッティが選んだ最高の『芸術』を行なう為のアトリエであった。

 

彼が『芸術』に目覚めたのは小学生の時、近くの場所で飛び降り自殺があった。その時、脳を垂らしながら死んでいた男の血しぶきが何ともいえない『美しさ』を感じた。

 

彼はそれを見て、とても味わったことの無い高揚感を感じた。そしてあることを感じた。

 

「『芸術』というのは人間にとって最も重要なもの、『美しさ』を理解できるのは人間だけであるッ!!『美しさ』は人間の素晴らしさ!!最も優先するのは『美しさ』ッ!!すなわち『芸術』だッ!!」

 

それ以降、彼は金で浮浪者を廃ビルに誘い込んでは突き落とすという犯行を警察に入隊するまで続けていた。

 

しかし今ではスタンド能力で『芸術』を行なっていた。誰かをミンチのようにしてその血飛沫を『美しさ』、つまり『芸術』として楽しんでいたのだ。

 

「しかしあの男…。中々いい体つきだったな。いい血飛沫を見せれるのに…。まあ仕方が無い。無いものねだりは人生を無駄にするからな。」

 

そういいながらアスペッティは警察署に戻ろうとしていた。

 

アスペッティの体重:現在1kg

 




グノッコのスタンド

スタンド名-『スパニッシュ・ムーン』
本体名-グノッコ
能力
両手の手の甲から飛び出た刀で傷つけた相手の「重量」を操るスタンド。ただし相   手を重くしたりするのではなくあくまで「軽量化」に特化している。
「軽量化」を喰らうと攻撃はほぼ威力が無くなり、地面にまともに立つことができず、そよ風程度で吹き飛ばされてしまう。本体は自由に軽くなれる上、軽量化しても筋力などはそのまま。
ただし相手と同じ軽さになると攻撃が通用してしまう。

破壊力-D スピード-B 射程距離-E(能力射程-A) 
持続力-A 精密動作-C 成長性-C
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