レムのお手製の料理だった物が一品、英雄王の前に置かれている。その物には、金粉がこれでもかと言うほど乗っており窓から差し込む、太陽の光を反射している。
「フハハハハハハハハハ、王に相応しい品と言うのはこう言うものよ」
と、英雄王は自慢げに言っているが、他の者の視線は可哀想なものを見る哀れみの眼差しだ。
「あんたなんか、食べる物全て黄金になってしまえばいいのだわ」
ベアトリスは、自らに反射する光に目を細めながら、割と恐ろしい事を口にする
「何だと、小娘が、我は女子供には寛容だ。謝るのであれば…今のうちだぞ?」
「ハッ、お前に謝るくらいならば、死んだ方がマシなのよ」
「フハハハハハハハハハ、よくぞ言ったクソガキめが、せいぜい、気を緩めぬ事だ」
英雄王を知る者ならば、恐らくこの光景に驚く事だろう。
いくら子供で有ろうとも、英雄王という存在に、悪態をつけば、刑が執行されるだろう。英雄王は、聖杯の元もとい、イリヤの心臓を鷲掴みにし引きちぎると言う前科が有る。だが、ここに居る面々はそんな事を知らない。
「ギルも、その辺にしないと朝ご飯が冷めるよ」
「そうであったな。ふむ、なかなかやるでは無いか小娘。」
英雄王は、何を基準にそう言っているのか、この世界でも上位の食材で作られている料理をまあまあと評価した。これは、彼の舌が肥えすぎている証拠だろう。
「姉様姉様、これは、褒められているのですか?」
「ええそうよレム、あの金ピカの精一杯のデレよ」
「ほお、金ピカとは、言うでは無いか貧乳の娘よ」
英雄王は、ラムを煽る。彼は、愉悦の為ならば、努力を惜しまない。
「ロズワール様、ラムは、あの金ピカを燃やし尽くしては如何かと思うのですが?」
「う〜む、そうは言ってもぉね〜ぇ」
「どうしますかぁ〜エミリア様ぁ」
「やめた方がいいよ、こう見えてギルはすご〜く強いんだから。」
「そうは見えないわね。とラムは、軽く疑問をぶつけてみるわ」
英雄王は、まだ怒らない。だが、青筋は徐々に浮かんできている。
「まあぁーそれは良いとして〜ぇ、彼との一部始終はおおよそ、さっき聞いた事で間違いないのかぁな〜」
「ああ、合っておるぞ。道化」
「しかし、彼は、英雄王と言う2つ名でもあるのかぁな」
「フハハハハハ、何、簡単な事だ。英雄の中の王つまりは英雄王ギルガメッシュという事だ」
フハハハハハハハハハ、とギルガメッシュは説明を始める。
「ほお〜英霊かぁ〜」
「知ってるの?ロズワール」
「もちろんだとぉもぉ。とても強い精霊と考えると分かりやすい〜が、その本質は、過去の英雄だぁーよ」
ロズワールの言葉が、部屋を支配した