6/17 一部訂正しました。
修学旅行から帰ってきた翌日の夕方。僕は旅行のお土産と写真を持って、春の家に赴いた。
お手伝いさんが「
「春、僕だ。入るぞ」
「んー……」
入室許可が出たと判断して、ドアを開ける。私服に着替えた春がソファに腰掛けて、ゾンビを倒しまくるゲームをしていた。
「修学旅行のお土産を持ってきたよ。それと
みそせんべいが入った箱と、写真を入れた封筒を差し出す。ゲームを一時停止させた春は、真っ先に封筒を開ける。由希ラブは相変わらずだな。
「由希も
「そりゃもう」
修学旅行の土産話をしながら本題を切り出すタイミングを見計らっていたら、春の方から「何か話があるんじゃないの?」と水を向けてきた。
「誰かから聞いたかもしれないけど、リン姉が体調を崩しているんだって」
「……聞いたよ、
春の声のトーンが低くなった。リン姉のために何もできない自分が歯がゆいのだろう。
楽羅姉の話だと、リン姉は春と会うのを徹底的に避けているらしい。それを聞けば、リン姉と春の関係が拗れたと察せられる。拗れて険悪になる段階を通り越して、破局したのかもしれない。
リン姉が呪いを解こうとしている事を知れば、春はリン姉の手助けをしようとするだろう。リン姉を止める可能性もなきにしもあらずだけど、春はリン姉の意志を尊重するはずだ。
けれど、リン姉は呪いを解く方法を捜す助力を春に請わなかった。恐らくリン姉は内密の捜し物が
それを回避するため、リン姉は春と別れたんじゃないか?
「建視、どうしたの?」
僕が考え込んだのを見て取ったのか、春が声をかけてきた。
「いや、その、なんだ。不満や不安を溜め込むのは、精神衛生上よくないと思ってな。悩みがあるなら聞くぞ?」
「今のトコロは大丈夫。……心配してくれて、ありがと」
そう言いながら微笑む春は、自分が辛い時でも相手を気遣う優しさを持っている。過酷な幼少期を耐え忍んだリン姉は、春の優しさに救われたはずだ。
リン姉の行動原理が今も春にあるのだとしたら、リン姉が呪いを解こうと決意したのは、春を呪いから解放するためかもしれない。
▼△
Side:
ホントは呪いを解く方法を捜すのに専念したいけど、今日は高校に行く事にする。出席日数が足りなくなると、アタシの保護者代理の楽羅の両親に迷惑をかけてしまうから。
制服を着て楽羅の家から出た時、赤髪が目を引く建視がこっちに近づいてくるのが見えた。
「おはよう、リンね……え」
挨拶をしてきた建視は、アタシの顔を見てぎょっとしたように赤い目を見開く。
今のアタシの顔は土気色で、目の下には黒々とした隈が刻まれている。洗顔した時に鏡を見て、酷い有様だと自分でも思った。
アタシの体調についてごちゃごちゃ言われる前にその場から離れようとしたけど、建視は「リン姉、ちょっと待って」と呼びとめてくる。
「はい、これ。修学旅行のお土産」
建視が差し出してきたのは、表紙にファンシーな鹿のイラストがあしらわれたスケッチブックだった。
以前のアタシは暇潰しに絵を描く事があったけど、今はそんな事をしている余裕なんか無い。
呪いを解く方法を捜すのは諦めて好きな事をしろ、と遠回しに言われているような気がしてムカつく。
礼を言わずに無言で土産を受け取って、通学バッグの中に押し込んだ。用は済んだはずなのに建視は立ち去らず、お節介な言葉をかけてくる。
「リン姉、ちゃんと食事をとった方がいいよ。それと睡眠も」
食事をするのはキライだ。アタシの家族が壊れた瞬間を思い出してしまうから。眠るのもキライだ。悪夢をよく見るから。
春と一緒にゴハンを食べたり寝たりした時は、苦痛なんて感じなかったけど。春にすがって寄生していたらいけないと気付いたから、1人でいいと決めたんだ。
「……うるさい。アタシに構うな」
「構うなと言われても、そんな具合悪そうにしていたら気になっちゃうよ」
無視して正面玄関に続く道を進むと、建視はアタシについてくる。
「ねぇ、リン姉。捜し物をするなら、体調は万全にしておいた方がいいと思う。だから……」
「アタシが前言った事は忘れろ。建視が厄介事に首を突っ込むと、とり兄が心配する。とり兄の気を揉ませる事は、建視の望むトコロじゃないだろう?」
建視はぐっと言葉に詰まったから、彼の痛いトコロを衝いたようだ。
これで余計な世話を焼くのを諦めるだろうと思ったのに。両手を握り締めた建視は、アタシをまっすぐ見据えながら言い返してくる。
「リン姉が1人で無茶する事だって、僕の望む処じゃない。春や楽羅姉や兄さんも、リン姉の事を心配しているんだよ」
正直言って驚いた。上っ面だけの気遣いをする建視が、それほど親しくないアタシに一歩踏み込んでまで案じる姿勢を見せるなんて思わなかったから。
「アタシが何をしようと、アタシの勝手だ」
バッサリ切って捨てると、建視はそれ以上食い下がってこようとしなかった。
よかった、と心の中で安堵する。
呪いを解く方法が知りたくて慊人のお気に入りの建視に訊いたけど、アタシの問題に建視をこれ以上巻き込みたくない。
建視がアタシを気にかけている事が慊人に知られたら、アタシも建視もタダじゃ済まないだろう。
ようやく1日の授業が終わった。ぐれ兄の家に寄ろうと思ったけど、
「リン……久しぶり。しばらく姿を見なかったけど、元気に……何、その顔色。メチャメチャ土色だし……ちゃんと食べてるの?」
アタシの事なんか放っておいて、
「どうして、いつまでもアタシに構う……?
「――それ……は……責めてるの?」
悲しそうな顔をした燈路を見て胸が痛んだけど、アタシはこんな言い方しかできない。
「リンの言い方はまるで、親に愛される事は間違っているみたいだ。平穏は軽薄で、悪い事みたいだ……」
親に愛される事が間違いだなんて思ってない。ただ、羨ましいと思ってしまうだけ。
アタシが両親に愛される事は、もう2度とないから。そもそも、最初から愛されていたかどうかわからないけど。
――いいわよ、もう帰ってこなくて。いいわよ、どこか目の届かない処へ行って。……もうわからないから。どうやって愛したらいいのか、わからないから。
ママの絶縁の言葉が蘇って、暗澹とした気分になったアタシの様子に気付いたのか。燈路は「……ごめん」と謝ってきた。
立ち去ろうとしたアタシの背に向かって、燈路は「リン……っ」と呼びかけてくる。
「全然みつからないんだろ? 1人でそんな……がんばったって。
呪いを解く方法は何百年も見つからなかった。アタシが1人で足掻いたトコロで、発見できるとは思えない。
それでも見つけるって決めたんだ。……春と付き合っていた事が、慊人にバレたあの日に。
――どっちが先に唆したの? 潑春? おまえ? どっちが僕の不興を買う?
慊人に呼び出されて問い詰められて、アタシは動揺と恐怖で声が出なくなってしまった。
――僕さ、怒ると周りがよくわかんなくなるんだぁ。はとりの左目は災難だったよね。
アタシのせいで春が傷つけられてしまう。そう思ったら反射的に、「アタシが唆したに決まってるだろ!」と答えていた。
その直後、慊人の平手打ちがアタシの顔面に飛んできた。
絶対に逆らえない上位者に暴力を振るわれた事が呼び水になったのか、不機嫌になったパパとママにぶたれたりした事を思い出してしまう。
慊人の前に立つとアタシの中にいる物の怪が萎縮して恐いと思うけど、あの時はそれ以上に恐くて。怯えるアタシを見て、慊人は嗤っていた。
――おまえ、ダメだね。全然ダメだ。潑春と一緒にいてもダメだ。おまえのドス暗さは、潑春を食い潰すよ。
慊人の言葉に反論できない。だって、慊人は本当の事を言っているから。
アタシは春がいないと不安で、自分を保てない。春が欲しくて全部欲しくて、欲望がドンドン増殖していって。こんな「好き」じゃ、春をいつか押し潰してしまいそうだと思っていた。
――自分の価値の低さを思い知れよ。おまえなんか、ただの数合わせなんだって、もっともっと思い知れよ。
そうだ、アタシはイラナイ子だ。
パパとママはアタシのコトがずっと嫌いで重荷だったのに、倖せな家族を演じるために無理をし続けた。
――……おまえ、いらない。
アタシがパパに言われた言葉をなぞるように慊人はそう言い放って、2階の窓からアタシを突き落とした。
落下した際に竹垣か何かにぶつかって、ざっくり切れた背中が燃えるように熱くて痛い。他にも頭とか腰とか色々ぶつけて、体中がバラバラになりそうだった。
窓辺に立った慊人がゴミでも見るかのように、地面に仰向けに倒れたアタシを見下していて。燈路が部屋の窓から身を乗り出して、アタシの名前を必死に呼んでいる。
意識が遠のいていたから、燈路に返事するコトができない。このまま死ぬのかな、って思った時。
――好きだから、俺はリンを望む。
春の熱が籠った言葉が思い浮かんで、涙が自然と溢れた。
いらないって言われたアタシを、望んでくれる人がいた。なんて倖せなコトだろう。
春、ありがとう。嬉しい……。でも、もういいよ。
今度は、春が倖せにならなくちゃ。
解放しよう。アタシから。慊人から。総ての
春のホントの“倖せ”は、広い
アタシの手には何も残らないまま、終わっていいから。
ぐれ兄の家は誰もいないらしく、人の気配が感じられない。好都合だ。物置になっている部屋に入って、箪笥の引き出しの中から箱の中までくまなく捜す。
「これって……」
文章の所々が墨で塗り潰された、和綴じの本を見つけた。
恐らくこの本には、十二支の呪いの解き方が記されていたんだ。後世の物の怪憑きに読まれるとまずいからって、誰かが墨で塗り潰したに違いない。
何かヒントが残っているかもしれないと思い、塗り潰されていない部分を読む。
崩し字で記述されているから読みにくいけど、古文書読解の勉強をしたから読めないコトはない。
寛政という年号が何度も出てくるから、江戸時代の記録だろう。この時代に生まれた十二支憑きについて書かれている。
呪いに関する記述はないのかと思いながら読み進めると、盃の付喪神憑きが猫憑きを連れて逃げたと記されていた。
……こんな事件は知らない。先代の盃の付喪神憑きが、力を乱用したコトは聞いた覚えがあるけど。
詳しい事情が記されていると思われる部分は、墨で塗りつぶされていた。読み取れたのは、逃げた盃の付喪神憑きと猫憑きは捕まって幽閉されたトコロくらい。
「……っ」
目眩がする。気持ち悪い。意識が遠くなる……。
気付いたらアタシは床に倒れていた。窓の障子から西日がさしこんでいる。ウソ。今は何時? どれくらい気を失っていたの?
さっきまで読んでいた和綴じの本が目に付いたけど、続きを読む気にはなれなかった。考えてみれば、ぐれ兄はここにある文献を全て読んだはずだ。
「ぐれ兄……? ぐれ兄、いないの……?」
吐き気を堪えながら居間に向かったけど、誰もいない。声を発した事が引き金になったのか、嘔吐感を催す。
ダメ、吐いちゃ。ダメ、またおこられる。
どうにか抑えようとしたけど、みぞおちが焼けるような感覚に体が負けて畳の上に戻してしまう。汚してしまった。どうしよう。見つかる前にきれいにしなきゃ。
拭くものを捜そうとした時、居間の入口で何かが落ちる音が聞こえた。音が聞こえた方向を振り返ると、ママが立っていた。
「…………あ」
「依……っ、依鈴さ」
「あ゛あ゛あ゛ぁあ゛あ゛、おこらないでおこらないでおこらないでおこらないで、おこらないで、ママ……パパ、おこらないで……っ」
飛んでくる拳から身を守るために腕で自分の顔を庇ったアタシは、ひたすら懇願し続けて――意識がぶっつり途切れた。
「依鈴……さん?」
目の前にママがいると思ったら、青いセーラー服を着た
なんで、このコがアタシの側にいるの?!
起き上がって周囲をよく見たら、アタシは見覚えのないピンク色のベッドの上に横たわっていた。私服に着替えてからぐれ兄の家に行ったはずなのに、いつの間にか浴衣に着替えさせられている。
「あ……っ、お待ち下さい。そのまま……横になってらして下さい……っ。今、はとりさんに知らせて参りますので……」
本田透と入れ替わりにやってきたぐれ兄から、経緯を聞いた。
アタシはぐれ兄の家で文献を捜している途中で、気持ち悪くなって居間で吐いたんだ。その上、帰宅した
「その後、馬になっちゃったりして困ったよ。あのまんまじゃ、病院にも連れて行けないし。とりあえず、透君のベッドに君を寝かせて意識が戻るのを待っていたわけ」
一通り説明したぐれ兄は皮肉っぽい口調で、「……思い出した?」と付け加えた。
「依鈴、病院に行くぞ。用心に越した事はない」
とり兄の言葉を聞いて、恐怖を覚えた。
病院は、ママに絶縁を言い渡された場所だからイヤだ。病院になんか行きたくない。
アタシが窓から逃げようとしたら、とり兄に取り押さえられた。とり兄を振り払おうとした時、ガシャンと陶器が床に落ちるような音が部屋の入口で響く。
「依鈴さん……っ。だ……っ、だめです、依鈴さん、危ない……」
本田透の震え声は、アタシを心の底から案じていると物語っていて。それを聞いたら、頭に冷水をかけられたような気分になった。
アタシってば、何をやっているんだろう。倒れて……取り乱して。呪いを解く方法もみつけられないで。
こんなんじゃ、いつまでも終わりは来ない。
体力を回復しないと捜索を再開できないから、仕方なく体を休める事にした。しばらくして、由希が部屋に入ってきて声をかけてくる。
「リン……本田さんが作ったおかゆ、食べないの?」
「……春に……連絡したら許さないから」
由希に口止めしたけどムダだろう。
「……自分でどうにかするって、春に言われている。……ただ、これだけは伝えておく」
由希はアタシが寝ているベッドに近づいてきて、大切なものを渡すようにそっと囁きかけてくる。
「春は今もリンを好きだよ。とても好きだよ」
……アタシは由希に会うたび酷い事を言ってきたから、以前の由希だったらアタシに近づこうとすらしないはず。
だけど、由希は変わった。暴言に傷ついても自分の内側に籠る事をせず、立ち直る強さを身につけた。
――本田さんのおかげなんだと思う。由希と夾のオーラ……和らいでいた。
冬休み明けに3日も行方知れずになった春が帰ってきた時、そう言っていた。それを聞いたアタシが、そんなにすごいコなのと聞いたら。
――ううん、普通の子。リンも会えばわかるかも。……優しいよ。
だからこそアタシは、「もう君、いらないから。もう飽きちゃったから」と酷い言葉で春を振って、最愛の丑憑きの従弟を遠ざけた。
本田透にも会いたくなかった。
だけど、春と別れて初めてぐれ兄の行った時、縁側で洗濯物を畳んでいた
「入り……ます」
ノックをして本田透が入室してきた。その手には、水が入ったペットボトルを持っている。
「具合は如何ですか? あの……私、居間で寝ておりますので、何かございましたらお声をかけて下さい」
ぐれ兄の家に押しかけて体調を崩したアタシに寝室を取られたのに、彼女は文句の1つも言わない。
……春が言っていた通り、このコは本当に優しい。自分が損をしても傷ついても、他人を気遣う事を優先してしまう。
夏休み明けに
ぐれ兄は本田透が自己犠牲を厭わない優しいコだと知った上で、利用しようとしている。
闇深い草摩なんかに関わらなければ、このコは広くて明るい
優しい
他の
「呪いを解こうとするのはやめろ。藉真に訊きに行っただろ。どういうつもりだ。
このコがそんな感情を抱いてないコトは察せられるけど、十二支の呪いから手を引かせるために最後まで言い切らなきゃいけない。
「そんなモノは全部、全部余計なコトなんだよ。お優しい人間はお優しい
――……責めてるの?
燈路の言葉が思い浮かんだ。
アタシは責めてなんかいない。ただ、優しい
「もしか……して、依鈴さんも呪いを解こうとなさっているの……ですか?」
「……っ、そんなのおまえに関係ないだろ……っ」
「依鈴さんは解く方法をご存知なのですか!?」
「うるさい、余計なコトだって言っただろ」
アタシは本田透の胸倉を掴み上げて、「出しゃばるな、口を挟むなっ」と脅しつけてやった。
荒事とは縁のなさそうな彼女は怖がって涙ぐむかと思いきや、強い口調で言い返してくる。
「嫌です!! 出しゃばります!!」
「……ふざ、ふざけんな、おまえ」
「嫌です……っ。依鈴さんにも譲れないモノがあるように、私にも」
やめろ。アタシの心の中に入ってくるな。
「私にも譲れないモノ……あります」
「うるさい、うるさい、うるさい、無いんだ!! 無いんだ、どこにもっ。方法なんて……っ。誰も知らない。こんなんじゃ……」
春を解放できない。
「アタシ……アタシもう、どうしたら……」
自分がみっともない泣き声を発していると気付いた瞬間、アタシは部屋から飛び出す。
……だから、近付きたくなかった。あのコは
初めて
弱すぎる自分の弱音をぶちまけたい。そして、それを許してくれるんじゃないかって。受けとめてくれるんじゃないかって。
あんまりだ。そんなの可哀相だ。
優しい人は、アタシみたいな
理解されなくていい。嫌われるぐらいがいい。
ぐれ兄の家から遠ざかろうとしたけど、体力が続かなかった。小山のふもとから伸びている石段の天辺に座り込んでいたら、近寄ってきた本田透がアタシの隣に座った気配がする。
気遣うように伸ばされた彼女の手を、肘で振り払う。アタシに邪険にされても、本田透はめげずに再び手を差し伸べてきた。
ああ、もうダメだ。ごめん。すがってしまう。
「……もう、どうしたら、いいか、わからないの……っ」
本田透に抱きつきながら、アタシは泣きじゃくって弱音を吐き出す。
ごめん。こんなにも自分は無力で、こんなにも弱い。
「わからないの、何もできない、1人で、1人じゃ」
アタシを抱き返した本田透は虚ろな声で、「1人は恐い……」と呟く。
「
実感の籠った言葉だった。そういえば、本田透は両親を亡くしていた。このコも1人では立ち上がれなかったのだろうか。
アタシがすがっているこのコが味わった喪失感に思いを馳せたら、罪悪感や悲しみや辛さがごっちゃになって。山で遭難した人達のように互いに抱き合ったまま、夜明けまでその場にいた。