ニセコイアルティメットゼロ   作:三桁

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鬼ごっこ

「鬼ごっこ?」

 

「そう!鬼ごっこ!制限時間はあなた方の誰かがバトルしてその間に屋上まで逃げていただきます。」

 

「バトルしてる奴は?」

 

「勝てば屋上まで連れて行って差し上げます。けれど負ければお命頂戴いたします。」

 

「命がけで皆を助けろと……」

 

「ついでにそこにいる人間にも参加していただきましょうか。」

 

扉が開き、レイ達が部屋には行ってくる。

 

「それでは、ゲートオープンのコールでスタートです。」

 

「ちょっと待て!ザジ。このゲームの発案はおまえだ!手柄の独り占めが出来るんじゃないか?」

 

魔族の誰かが騒ぎ立てる

 

「うーんそうですね…。ではバトルはわたくしめの役目で手柄はいただきません。」

 

「本当にいいのか?」

 

話が纏まったようなのでダンが前にでてデッキを取り出す。

 

「ちょっとお待ちを、ダン君。」

 

「なんだ?」

 

「誰があなたがバトルしていいと言いましたか?」

 

ザジはデッキを手に取り桐崎の方に向ける

 

「ターゲット。」

 

桐崎は当然驚く。

 

「ええ!?私?」

 

「と言うことでがんばってくださいね。」

 

ザジがニヤニヤとしながら桐崎に言う。

 

「やってやるわよ!かかってきなさい!」

 

「だ、駄目ですお嬢!命がけだなんて…」

 

「おやおや?怖いんですか?情けないこと……」

 

鶫の制止に対してザジが挑発する。

 

「何ですって?やってやるって言ってるじゃない!」

 

「お嬢!危険です。」

 

全力で桐崎にすがりつく鶫。

それを優しく離して

 

「鶫。皆を頼んでいい?」

 

優しく鶫にそう言った。

そんな桐崎に鶫は止めることなく

 

「はい、承りました。お嬢も負けないでください。」

 

「分かったわ。それじゃ行くわよ!そこの仮面!」

 

「やっとその気になりましたか…それでは、ゲームスタートです。」

 

「ゲートオープン開放!」

 

・・・・

 

「桐崎は大丈夫だ!俺達は今は逃げよう。」

 

そしてゲームが始まり楽達は走る。

 

「女王陛下……」

 

バローネは女王を背負い屋上を目指す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ではわたくしのターン。戦竜エルギニアスを召喚。ターンエンドです。」

 

「私のターンね。メイパロットを召喚。召喚時効果でコア一つをメイパロットに。アタックステップ。メイパロットでアタック。」

 

「ライフで受けて差し上げましょう。」

 

「ターンエンドよ。」

 

「あー、いたいいたい。それではどうしましょうか?どちらを出そうか悩みます。それではシキツルを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。ターンエンド。」

 

相変わらずのふざけた口調に桐崎はイライラする。

 

「私のターン。カッチュウムシを2体召喚。アタックステップ。メイパロット、行けー。」

 

「うーん、ライフで受けて差し上げましょうか。」

 

「ターンエンド。」

 

「それでは、私はシキツルをもう一体召喚。効果で一枚ドロー。ではアタックステップ。どの子からアタックしましょうか。悩みますね~。うーんと、決めました!ターンエンド。」

 

「ちょっとあんたふざけてんの?」

 

「いえいえ、わたくしはいたってまじめですよ?」

 

「まぁいいわ。独眼武神マンティクスマサムネ、召喚!アタックステップ。マンティクスマサムネでアタック。アタック時効果でコア2個リザーブに。」

 

「シキツルでブロック。」

 

「まだまだ!メイパロットでアタック。フラッシュタイミング。ソーンプリズン。スピリット二体疲労。」

 

「シキツルとエルギニアスが疲労してしまいましたよ…」

 

「私のアタックが通ったら私の勝ちよ?」

 

「そう言うわけにも行かないんですよ。」

 

ザジはニヤリと桐崎を見据えられる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「早く!急いで!もうすぐだ!」

 

クラッキーが必死で皆を誘導する。

だが少し遅れている小野寺に魔族が手を伸ばす。

 

「小野寺!」

 

楽が叫ぶが間に合いそうにない。

その刹那、手を伸ばした魔族が吹き飛ばされた。

 

「ブリンガー!」

 

「ブリンガーが手助けに来た!小野寺を運ぶ。」

 

そう言ってブリンガーは小野寺を抱き上げ走り出す。

 

「サンキュー、ブリンガー!」

 

「状況は把握している。今は第6ターンで桐崎のアタックステップだ!」

 

「これなら勝てるな……良しあの扉を開けてゴールだ!」

 

“ドンッ“

 

と扉を開けて楽達全員が屋上に出る。

 

「よし!ゴールだ!ユース。エンジンをかけろ!桐崎さんがかえってきしだいすぐに離脱する。バローネは僕達の船に乗って。」

 

「分かりました。エンジン起動します。」

 

ソフィア号は出発の準備が整う。

 

「俺たちも乗り込むぞ。」

 

レイの指令で楽達が乗る。

 

「ブリンガー!今のバトルの状況は?」

 

「了解した……これは……?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「放浪者ロロ?!そんな伝説です!」

 

イアンがミロクに叫ぶ。

 

「だから探して欲しいんだよ。できるよね?キリガ…」

 

「分かりました。やってみます。ですがこれはどのように使えば…。」

 

「そのまま振り下ろせばいいんだよ。」

 

「来い、イアン。」

 

「分かりました。」

 

そう言い、イアンがキリガのデッキに入る。

 

「行ってらっしゃい、キリガ。帰りもおんなじようにすればいいからね。」

 

その言葉を聞き、キリガはソードブレイブを振り下ろす。

するとキリガは光に包まれその光が消えたときにはキリガはもういなかった。

 

「頑張ってね、キリガ……期待してるよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は楽達のいた世界。

ポーラの自宅。と言うよりも鶫の部屋。

 

「ブラックタイガー…ほんとにどこ行っちゃったのよ…」

 

机に突っ伏して弱音を吐く。

 

そこに強い光が出る。

 

「何々?なんなの?まさか敵襲?」

 

しかし、その光が収まったときには独りの男が立っていただけてある。

 

「あっ……あんた誰よ!」

 

扉も、窓も開いていないことを確認して突然現れたことを認識する。

 

「ちょっと、答えなさいよ!」

 

「うるさいてすね。かみますよ?」

 

イアンがデッキから出てきてポーラを睨む。

 

「鳥が喋った?!」

 

「鳥じゃありません。」

 

「そんなことどうてもいいわよ!あんた誰よ!」

 

ポーラは完全にパニックに陥ってる。

そこで初めてキリガが口を開く

 

「俺か?俺は…キリガだ。」

 

「キリガ…?ってそんなことどうでもいいわよ!どこから入ってきたの?ドアも窓も開けずに!」

 

キリガは言葉に困る。

このまま『異世界から来た!』と言っても信じてもらえるとは限らない。

だからと言ってほかになんて言えばいいか分からない。

 

「キリガ様……」

 

イアンが心配そうに眺める。

しばらく押し黙った後、今まで感じ取ったことのない感覚に陥る。

それによってキリガはふらつく

 

「大丈夫ですか?キリガ様」

 

すぐさまイアンが寄り添う。

 

「あぁ、大丈夫だ……」

 

言い終わるか否やどこからか何かくることをキリガは感じ取る。

 

「危ない!」

 

キリガがポーラを庇ったその時、どこからともなく衝撃がくる。

その衝撃によって窓ガラスは砕け散る。

 

「あなた!大丈夫なの?」

 

ポーラを庇い派手に吹き飛ばされたキリガだが見たところ無傷だ。

 

(今のは…)

 

キリガはハッとしてデッキに手を伸ばす。

 

(アルティメットキャッスルゴレム……お前が助けてくれたのか?)

 

“まぁな。此処は不思議だ。現実世界に干渉できる。しかも大きく!今のも他のアルティメットの力だろう。“

 

(この世界にアルティメットがあるのか?)

 

“言っておくがおそらくだ。アルティメットでない可能性もある“

 

(そうか…済まないな)

 

アルティメットキャッスルゴレムとの会話を終え、キリガは衝撃の飛んできた方を向く。

 

「イアン。行くぞ!」

 

「分かりました、キリガ様。」

 

「ちょっと待ってよ!急に来て『行くぞ!』じゃないわよ!どこ行くの!」

 

「うるさい子ですね…」

 

イアンがうんざりしたように言う。

 

「俺達は行くところがある。悪いが干渉しないで欲しい。」

 

「そんなの納得できる分けないでしよ!私も行く!」

 

ポーラがとんでもないことを言い出した。

 

「よく考えたら、さっきの光。お嬢達が消えた時の目撃者達によると、突然光ったと思ったらもういなかった…って言ってたし。あんたは逆。つまりなんかしってるんじゃないの?」

 

「もしそうだとしたらどうする。」

 

「どこまでも追いかける。」

 

キリガは少し悩み

 

「好きにしろ。」

 

キリガは部屋から出て行きそれにポーラが続いた。

 

・・・・・

 

「このあたりだな……」

 

キリガがつぶやく。

するとイアンが何かを見つける

 

「キリガ様あれでは?」

 

イアンの言うとおりの場所に行く。

そこには洞窟のような場所があった。

 

「何これ……私こんなの見たことない…」

 

どうやらポーラも知らないようだ。

ポーラがその洞窟に入ろうとする。しかし、

 

「何これ…壁?ガラス張りになってんのかな……」

 

入れない。何かに阻まれている。

 

「キリガ様!危険です。」

 

キリガが強行突破しようとする。

 

「駄目か…」

 

「駄目だよ…そんなんじゃ入れない。」

 

突然、後ろから声が聞こえてきた。

後ろを振り向くとフードを被った男。

 

「お前……」

 

キリガは何か言葉では言い表せない物を感じ取った。

男はポーラに目をやる。

 

「君は……違うね…。君は決して選ばれない。」

 

ポーラは急に失望した、と言った目を向けられ起こる。

だが男はそんなことお構いなしにキリガの方を見る。

 

「アルティメットを2枚……だけど少し違うような……そもそも彼等はもうあちらに行ったと聞いているしね…」

 

男がぶつぶつ言っている。

キリガは気づく。

 

「お前…ロロか?」

 

男はクスリと笑う

 

「そうだよ。僕はロロ。放浪者ロロだよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「そう言うわけにも行かないんですよ。」

 

「なによ?」

 

「と言うわけでフラッシュタイミング。マジック、クヴェルドヴルーヴ。効果で手札にある、赤/白/緑、いずれかのブレイブを出すことが出来ちゃいます。しかも、ノーコストで。」

 

「何を出すの?」

 

「ではでは。光の赤のソードブレイブ、輝きの聖剣シャイニングソード。召喚!召喚時効果でBP3000以下の相手のスピリットをすべて破壊。1チャージでBP4000以下をすべて破壊!つまりカッチュウムシ2体とメイパロットを破壊。」

 

「何ですって?!」

 

「更に破壊したスピリット1体につき一枚ドロー!」

 

「ターンエンド……」

 

「ではでは、わたくしめのターン。ネクサス、俊星流れるコロッセオを配置。シーサーペンダーを召喚時効果は不発ですね…。だがしかし!シャイニングソードをシーサーペンダーにブレイブ。」

 

「まさかまた何もしないなんて無いわよね?」

 

桐崎がザジを挑発する。

その言葉にザジは急に声が変わる。

 

「なぁ、そろそろわかりなよ。実力が違うってさ…」

 

仮面をしていて口元しか見えないが確かに別人のような表情だと言うことは分かる。

 

「それではマジック、オリオンパワーを2枚使用!ではアタックステップ。シーサーペンダーでアタック。アタック時効果で強襲。俊星流れるコロッセオを疲労させて回復。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ではでは、オリオンパワーの効果。系統星魂を持つシーサーペンダーがライフを削ったのでデッキから20枚破棄。」

 

「二十枚も?!」

 

「更にシーサーペンダーでアタック!」

 

「フラッシュタイミング。クイックモスキーを神速召喚。」

 

「では、こちらもフラッシュタイミング。秘剣燕返し。クイックモスキーを破壊。」

 

「う……」

 

「ほらほら、まだなんかあんの?」

 

「うー、分かったわよ!ライフで受ける。」

 

「では、オリオンパワーの効果でデッキから二十枚破壊!ターンエンド。」

 

「す、スタートステップ。」

 

桐崎の足元が爆発する。

 

「それでは、約束通り、あなたのお命頂戴いたします。」

 

ザジは一層ニヤニヤとした。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「今、桐崎が敗北した。」

 

「何だって?!」

 

楽がすぐにブリンガーに飛びつく。

 

「ほ、本当なのか?」

 

「今、映像を繋げる。」

 

映像として桐崎とザジが写る。

中ではザジがボタンのような物を押し桐崎が黒っぽい光を出す。

 

『おや?お仲間さんが見ているようですよ?最後に何か言うことはありませんか?』

 

ザジが桐崎に言っている。

 

『皆ごめん。負けちゃった。』

 

桐崎が目に涙を浮かべて話す。

 

『ねぇ、楽。最後だから言うね…ずっと…』

 

「桐崎ぃぃぃぃぃ!」

 

桐崎の言葉は最後まで紡がれなかった。

桐崎は倒れ込みバトルフィールドから退場する

 

 

だが、ザジはやり遂げたにも関わらず不満そうな顔をしている。

 

『何だ…いまのは…?』

 

誰にも聞き取れない声で言った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「本当に居たんですね…放浪者ロロ。」

 

イアンが不思議そうにロロを眺める。

 

「そうだね。僕はあちこち行ってるからね。」

 

「ところで、この中にある物は何だ?」

 

「その中にはアルティメットクリスタルがあるんだよ。」

 

「何だと…?」

 

キリガが驚く。

 

「しかし何故このようなところに…」

 

イアンも考え込む。

 

「だけど。もう行っちゃうみたいだ。」

 

ロロの言葉にキリガが眉を動かす。

 

「どういうことだ?」

 

その時、洞窟の見えない壁が壊れる音がする。

 

「何でしょう?」

 

すると中から巨大なアルティメットクリスタルが出てくる。

 

「行っちゃうのかい?」

 

ロロがクリスタルに話しかける。

 

「そうかい、それなら行かないと。」

 

ロロがそう言うとクリスタルが消える。

 

「それじゃあ、洞窟に入って話をしようか?」

 

 




「今回のゲストは?」

「やぁ。クラッキー・レイだよ!」

「………レイ?まぁいいや、そう言えばクラッキーさんってどんなデッキを使っているんですか?」

「僕かい?僕は天霊のデッキさ。」

「へぇ…なんか予想通り。」

「そうかい、そんなに似合うかい。」

「アハハ、では次回、ザジとのバトルに負けてしまった桐崎さんの
運命は?」

「更に、ロロから語られる意外な事実!それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」
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