ニセコイアルティメットゼロ   作:三桁

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ラブコメはいつも突然に

「あんた…誰?」

 

そう言いつつ桐崎は振り返る。

そこにいたのは……

 

“ようやく気づいたか“

 

「………………」

 

虎、そう、虎である。

 

“全く、ワシを見つける前にこんな事になるとはの…ワシの身にもなってくれ。しかしあれじゃの。白夜王殿もこのような娘にワシを使えると思われたのかの“

 

見知らぬ虎が何やら威張っている。

その下で桐崎は目を点にしぽーとしている。

 

“ワシの名は……っておい!聞いておるのか?て言うか聞いてください。おーい…っておい!“

 

そこで桐崎がハッとする。

 

「虎が喋った?!」

 

“驚くとこそこ?!“

 

・・・

 

桐崎が混乱状態に陥り回復するのに少々手間取ってしまった虎。

 

「そんで、あんた何なの?私はどうなったの?死んでないって…」

 

“ワシの名から名乗ろう。ワシの名はアルティメットビャクガロウ。貴方の危機に馳せ参じ申し上げた!“

 

「そんなことはどうでもいい!わたしはどうなったの?」

 

“えっ、自分で聞いたよね?“

 

「いいから!」

 

桐崎が気押しする。

 

“はい、すいませんでした。貴方はあのザジと言う者に負け命を取られるところでしたが、貴方が死んでしまってはソードブレイブを使い、アルティメットをも従える者を再び探さなくてはいけなくなる。よって、貴方を助けた。“

 

桐崎は納得する。

 

「それで、わたしはいつか得れるの?」

 

“今すぐに……と言いたいところですが、今の貴方は意識のみ。意識を戻して安全だと言う保証はありません。安全を確認してからと言うことになります“

 

「ふーん……」

 

帰れる。それだけで桐崎は胸が踊った。

 

しかし……

 

「そういえば……」

 

桐崎は思い出す。最後に楽に言った言葉を。

 

「ああああーー!!」

 

“どうかしたか?!“

 

桐崎が急に大声を出しアルティメットビャクガロウが驚く。

桐崎は深呼吸をして、

 

「だ、大丈夫……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってザジの館

ガルドスはザジにアマテラスドラゴンを渡していた

 

「ハーイはい、お疲れ様。ガルドスちゃん。」

 

ザジが帰ってきたガルドスに話しかける

 

「これを使って何をしようというのですか?」

 

ザジはニヤリとする。

 

「ガルドスちゃんは知ってるかな?」

 

「何をですか?」

 

「恨み、憎しみ、その他もろもろの負の感情によって作られた2枚のカード。」

 

「一枚なら……」

 

「その一枚がガルドスちゃんが作った断罪の滅龍ジャッチメントドラゴニス。」

 

「……………」

 

「そしてもう一枚があれ。」

 

ザジが囲いに囲まれている方を指差す。

 

「あれは……何を?」

 

「忘れられた最後の黄道星座だよ。」

 

その言葉でガルドスは察する。

 

「そう言うことでしたか。して、それはこのアマテラスドラゴンと何の関係が?」

 

「それはね~。これら2枚のカード、それを作る過程がほぼ同じだったのがこれ……」

 

「つまり、これを使えば効率よくあの中にある物が作れると……」

 

「そういうこと~♪」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ジャスティスって結局これ渡しにきたのか?」

 

その時、警告音がなる。

 

「魔族か?」

 

クラッキーがダンの方を見、ダンが頷く。

 

「ちょっと待ってくれるか?」

 

集が挟む。

 

「せっかくこれ手にはいったんだし。俺がやってきてもいいか?」

 

「いいけど……負けないでくれ?」

 

「わかった。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「私の名前はギルギス。美食のギルギスです。」

 

「俺は集。」

 

「そうですか。では、私のターン。ネクサス、闇の聖剣を配置。ターンエンド。」

 

「俺のターン。コギーを召喚。更にネクサス。レアメタル採掘場を配置。ターンエンド。」

 

「青デッキの使い手ですか。では私のターン。骨骸児を召喚。アタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン。早速行くぜ!コギーのスピリットソウル。アルティメットを召喚するときシンボル一つ追加。そして、出でよ!黄金に輝く獣の王者!アルティメットオリハルコンゴレムを召喚。ターンエンド。」

 

「なんと、アルティメット!しかもBP16000。

では私のターン。黒き骸王バルトアンデルスを召喚。ターンエンド。」

 

BPの高いスピリットに動けない。

 

「俺のターン。アダマントゴレムを召喚。そして、光の蒼き一線!蒼海の大剣メイルシュトロムをアダマントゴレムに直接ブレイブ!コアはコギーから確保。アタックステップ。アルティメットオリハルコンゴレムの効果で全ての造兵に粉砕を与える。更にアダマントゴレムは粉砕を持つスピリット全てを最高レベルに。」

 

「なに?何という効果だ。」

 

「アタックステップ。アルティメットオリハルコンゴレムでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト7デスマサカー。」

 

「クリティカルヒット!デッキから6枚破棄。更にクリティカルヒットの効果。デッキを一度に6枚以上破棄したときライフを一つリザーブへ。更に粉砕の効果で5枚破棄。」

 

「骨骸児でブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターン。バルトアンデルスを最高レベルに。そしてボーントプスを召喚。デッキから一枚ドロー。ターンエンド。」

 

「俺のターン。レアメタル採掘場をLv2に。アタックステップ。オリハルコンゴレムでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト5ソウルバースト。」

 

「クリティカルヒット!デッキから6枚破棄してライフを一つリザーブへ。更にレアメタル採掘場の効果でライフが減ったのでデッキから3枚破棄。最後に粉砕で5枚破棄。」

 

「一度のアタックで何枚破棄するつもりだ。バルトアンデルスでブロック。破棄時効果。貴様の手札を一枚破棄。」

 

「ロックゴレム。」

 

「スピリットカードなら回復状態でフィールドに残る。」

 

「ならアダマントゴレムでアタック。粉砕で3枚破棄。チャージが付いて4枚破棄。更に強襲で回復。」

 

「バルトアンデルスでブロック。破壊時効果で手札を破棄させる。」

 

「マジック。アビスブレイク。」

 

「このスピリットはトラッシュに……」

 

「ではもう一度アタック。粉砕。デッキから4枚破棄。」

 

「ボーントプスでブロック。」

 

美食のギルギスーデッキ0

 

「ターンエンド。」

 

「クッ、スタートステップ。」

 

集ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで、あいつの目的は何だったんだよ?」

 

「今尋問中だけど、今聞いた話だと女王の体を取り返しにきたとかなんとか。」

 

「そうか……何がともあれ勝ててよかった。」

 

「嘘付け、お前絶対負けないとか思ってただろ。」 

 

「まあね。」

 

楽と集がいつものように話している。

 

「皆さんご飯作りましたよ。」

 

小野寺姉妹が部屋にご飯を持ってきた。

 

「おぉ、これは豪華な会席料理だね。」

 

クラッキーが美味しそうに眺める。

 

「いえ、私は普通の料理をしてたんですけど……」

 

春が目線をそらす。

 

「そう言えば小野寺って飾り付け得意だったよな?」

 

楽が小野寺の方を向く。

 

「う、うん!」

 

小野寺が答える。

その空気は桃色でほかの者はまるで見えてない。

その中でこんな事が大好きな人間が2人も揃ってしまった。

 

「なる程……二人はそう言う関係なのかな?」

 

クラッキーが興味本意で聞く。

 

「いえいえ、クラッキーさん。あの二人は…(グヘッ)」

 

集が答えようとするとるりが料理を加えながら蹴飛ばした。それは見事に、

 

「ふーん、これは何とか……ってなんだい?レディ。」

 

クラッキーが本気で考えているとるりが黒いオーラを纏いながら睨みつける。

しかし、この中にまるでマークシテイナイ、ダークホースが存在していた。

 

「二人は付き合ってたりするの?メカッとしてるの?」

 

正直最後のは意味が分からないが踏んでしまった。

何をかは言わなくてもいいだろう。

 

「へ?」

 

楽が素っ頓狂な声を出す。

今なら、『え?違うよ』と言うだけで済んだかも知れない。しかし遅かった。

それを真に受ける女の子がいた。

 

「い、一条楽!そ、それは本当か!」

 

顔を真っ赤にして鶫が叫ぶ。

 

「…………」

 

完全に回路が飛んだ春。

 

「ほう、なる程。彼女達もか……」

 

「そうなんですよ。大変でしょ?楽も、」

 

「何言ってるんだよ集。」

 

クラッキーと集がニヤニヤしながら眺めていると楽が助け舟を呼ぶ。

なぜなら……

 

「答えろ!一条楽!逃がさん!」

 

鶫が武装しながら追いかけている。

 

そんな騒ぎをしている中、ダンは黙々と食べている。

 

「お、これうまいな‥。」

 

そこにまゐがやってきた。

 

「ダン、何食べてるの?」

 

「あぁ、まゐか。この肉団子うまいぞ。」

 

「なによ、そのまゐか。って。」

 

まゐがダンの隣に座る。

 

「なんだよ……ハム」

 

「ダンには分かりません。私も食べよっと。」

 

まゐも肉団子を摘む。

 

「そう言えばあいつ等何やってんだ?」

 

やはりダンには分からなにようだ。

 

「ほんとに、ダンはバトスピしか分かんないのね。」

 

「何だよそれ……」

 

「ねぇ、ダン。あの人達強いね。」

 

「あぁ、だがあいつ等があいてでも俺は負けない。」

 

そう言いつつ肉団子を口に放り込む。

 

「やっぱりダンは変わんないね。」

 

小声でまゐがつぶやく。

 

「ん?」

 

「何でもない。ちょっとクラッキーを止めてくる。」

 

「あぁ、」

 

まゐが行ってしまった。

そこに剣蔵が来る。

 

「ダン君はもうちょっと相手の気持ちを考えることをしてみてもいいと思います。」

 

剣蔵が最後の肉団子を食べる。

 

「俺って相手のこと考えてない?」

 

「いいえ違います。だけど…そうですね。ダン君は考えても理解できませんよね。」

 

諦めたように剣蔵が言う。

 

「何だよそれ……」

 

それからしばらく楽と鶫の追いかけっこは続いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どうだった?キリガ。」

 

ミロクの元に帰ってきたキリガにミロクが聞く。

 

「ロロには会えました。」

 

「ふーん、やっぱりいたんだ。所でその子は?」

 

キリガの隣にはポーラがいる。

 

「何か……ついて来ました。」

 

「何かとは何よ!」

 

「ふーん、どうするの?キリガ。」

 

「まぁ、何とかします。」

 

「連れて行っていいと思うよ。ここに来たってことは何かあるからね。」

 

「分かりました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おい!これはどういうことだ。集」

 

楽と鶫が追いかけっこをしている内に飯は食い尽くされている。

主に集によって。

 

「いや~、だってさ。あんなの見せられたら腹が立って嫌がらせしたくなるじゃん?」

 

「あのなー、こっちは命がけだったんだぞ。」

 

「全く、楽は分かってないな~。」

 

「何が分かってないんだ?」

 

レイが突然話しかけてくる。

 

「レイか……」

 

「まぁ、レイにはむずかしいかもな。」

 

ムゲンもいる。

 

「それで何ですか?」

 

「アルティメットの情報だ!行くぞ!」

 

「節操ないな……」

 

「まぁ、レイだからな。」

 

ムゲンの言葉に楽と集が苦笑する。

 

・・・・・

 

一番星号はアルティメットを取ったら帰ってくることを伝え、人類軍に預けていたリクト、ライラを乗せ惑星ブルーデザートに向かう。

 

「それじゃあ行くぜ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は普通行くことの出来ない場所。

 

「ジャスティス!お帰り。」

 

「ウホウホ!」

 

「ボンバー様はお帰りと仰っています。」

 

「あぁ、ただいま。」

 

帰ってきたジャスティスをギャラクシーとボンバーが迎える。

 

「それで、どうだった?」

 

「青は両方とも揃ったよ。」

 

「そうか……もう少しだな。」

 

「ウホウホ、ウホホ。」

 

「ボンバー様はだけど本当に全て揃うのか?と仰っています。」

 

「どうだろうな。昔、ソードアイズとソードブレイブを揃えるだけでもあの手間だ。その上アルティメット、宇宙に散った十二宮と来た。」

 

「あぁ、俺達もどうなるかは分からない。」

 

「ウホ……」

 

「ボンバー様はそう言えばロロはいつ帰ってくるんだ?と仰っています。」

 

「さぁね。彼も何を考えているのか分からないからね。」

 

「ウホ…?」

 

「ボンバー様はそうか…と仰っています。」

 

「ん?あの子達がアルティメットクリスタルを探し出したぞ!」

 

「ギャラクシー、それは本当か?」

 

「あれをみろ!」

 

「本当だ。 早く揃えて欲しいものだな‥。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

魔族側本部、会議室

 

「それでは今より、魔族会議でバローネ殿の処罰を決めたいと思います。」




「今回のゲストは?」

「ユース・グリンホルンです。」

「ユースさんは確か、赤の激突デッキでしたよね?」

「な、何で知っているんだ!」

「まゐさんから聞きました。」

「そ、そうか…」

「それでは次回は?」

「え?短くない?」

「次回はついに青いゼロが誕生!」

「更に!桐崎さんも合流して十二宮とソードブレイブ探しを再開しようとするが……それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」
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