ニセコイアルティメットゼロ   作:三桁

39 / 44
一人目の希望!総てを飲み尽くす毒の刃!

ミロク達のアジトー

 

ジロー、ガルドス、アイギパーン、の3人が一部屋にいる。

ちなみにジローはドテ串を食べている。

 

「そろそろ魚座の復活をしなくてはならないと思うのですが。」

 

ただ一人部屋に立っているガルドスが2人に言う。

 

「如何いたす?私もそろそろバトルをしたいと思っていたところだが。」

 

二人の言い分にジローは手を組み考え込む。

 

「別にお前じゃなくてもいい気はするんだが……相手は宮本……るりだったか?そいつを倒せるかどうかで言えばつい最近までは勝てると思っていたが、レティー………そう、戦闘機の名を持つあの女の本名何つったかな?そいつがソウルコアを持ってたんだよ。ソウルコアは取り合いで戦争になるほどの力を持ってるからな…。5分と5分……相手の出方次第で負けもあるな。」

 

ジローは暗に確実に勝てないから止めておけと言っている。その言葉にアイギパーンが一瞬顔をしかめる。

 

「お言葉を返すようですが付け焼き刃如きのバトルで負けるとは思いませんが。」

 

「じゃあ行ってこい。負けても尻拭いは自分でしておけよ。」

 

「では、山羊座のアイギパーン。行って参ります。」

 

アイギパーンが宮本を倒すため、三重県の伊勢へと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

楽達は修学旅行も3日目となり三重県の伊勢市にて自由行動をしていた。

 

「おーい、千棘ー!真っ赤福だぞ!やっぱりここに来たらこれは食いたいよな。」

 

自由行動での最初の目的として、和菓子が好きな春と楽がいるため伊勢の名物お菓子となっている全国に有名な真っ赤福を食べていた。

 

「うーん!この甘さともちっとした食感が堪らないわね!」

 

千棘も前のバトルを一旦忘れて真っ赤福を頬張っていた。

 

「気に入ったようで良かったよ。」

 

楽もその様子を見て安心していた。

 

「一条先輩も優しいところがあったんですね~。」

 

春が楽を見てからかってきた。

 

「ん?むぐ!」

 

そして振り返って何か言おうとした楽の口に四分の一に切った真っ赤福を詰め込んだ。

 

「さっきから全然食べてないじゃないですか。」

 

「だからって詰め込むことないだろ!」

 

「あれ?私のあーんはいりませんでしたか?」

 

「あっ、あれはそう言う感じじゃなかっただろ!」

 

なんだかんだ言い合ってもいつもの感じに戻ってきて安心もしていた楽だった。

 

「集君これも食べたい!」

 

向に座っているレティーがその隣に座っている集に黒あんみつをねだっている。

 

「って!レティーさんは大人でしょうが!」

 

楽が突っ込む。レティーは教員としてこの修学旅行に同行している。

 

「仕方ないでしょ?私こっちに来たばっかりでお金なんてほとんど持ってないんだもーん。」

 

だがこっちに来たのはほんの一週間ほど。初任給を貰っていないため手持ちはビーハイブの一部から頂戴した1000円とちょっと。5日間の修学旅行を楽しむには少なすぎる。

が、仕方がない部分もある……

 

「ならばそのお金は私が払って差し上げましょうか?」

 

そんなことを考えているとそこそこ年齢のいった男性が話しかけてきた。

 

「いえいえ、結構ですよ。この子に出してもらいますから。」

 

「そうですか………所で宮本るり…という方をご存じでしょうか、レティー殿?」

 

『ガタッ』と楽とレティーが机から立ち上がり構える。

 

「いやはや、そう警戒されては話がし辛いでしょう。申し遅れました。名をアイギパーンと名乗ればお分かり頂けますでしょうか?」

 

男性はあくまで丁寧に話す。

 

「山羊座の………そう、私が宮本るりよ。」

 

宮本がアイギパーンに手を上げアピールした。

 

「ほう、あなたが宮本さんですか。では、あなたと私の魂を賭けて、ターゲット!」

 

アイギパーンがデッキを取り出し宮本に向ける。

その様子に気がついたのかちらほらと座っていた若者がざわつき出す。

この世界の若者はバーチャルシステムによるバトルは知っている。即ち、特別なシステムがないと派手なバトルは出来ない。だが、この二人の出す雰囲気がただならぬものを物語っているのには気がついた。

 

「「ゲートオープン!開放!!」」

 

その場から消えた二人のいたばしょを周りのもの達は言葉もなく見つめていた。

 

「さて、取りあえず見に行きましょうか。」

 

「ああ、宮本が心配だしな。」

 

レティーはデッキケースのような物を投げ8人位の人が乗れそうな箱に変えた。

それを見ていた一人の青年が話しかけてきた。

 

「すまぬが、俺にも見せてくれないか?二人のバトルを!」

 

「……………あなた、お名前は?」

 

レティーがその青年に見た目だけで値踏みし名を聞いた。

 

「俺は宝緑院兼続!」

 

『宝緑院兼続って、あのS級バトラーの!?』

 

青年の名に少年達が驚く。

だが、損なことは気にせずにレティーは、

 

「そう、乗りなさい。」

 

「かたじけない。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「山羊座のターン。ネクサス、魂彷う骨の森を配置。ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン!ネクサス、魂の古都ジュデッカを配置!更に堕天騎士アリエルを召喚。ターンエンド。」

 

「お互いネクサスから入るとは珍しいですね。山羊座のターン。ソウルホースを2体、召喚します。アタックステップ!ソウルホースでアタック!」

 

「堕天騎士アリエルでブロック!バトル時効果で毒刃!バトルしていないソウルホースにデッキから一枚裏側で下におく!」

 

「では、ソウルホースの破壊によりネクサス、魂彷う骨の森の効果により一枚ドロー!」

 

「ジュデッカの効果でアリエルはフィールドに披露状態で残るわ。」

 

「続けてソウルホースでアタック!」

 

「それはライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン。堕天騎士シンを2体召喚。バーストをセットしてターンエンド。」

 

「攻めて来ないのですか?作戦でしょうか?それとも……まあ良いでしょう。シキツルを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。そして、魔界七将ベルトゴールを召喚!アタックステップです。魔界七将ベルトゴールでアタック!」

 

「そのアタックもらうわよ!バースト発動!堕天騎士オルクスを召喚!更に自分のスピリット3体までの毒刃を発動させます。堕天騎士シン2体と堕天騎士オルクスを指定!5枚をソウルホースに!そのアタックは堕天騎士オルクスでブロック!毒刃でカードを更に一枚デッキからソウルホースへ。」

 

「ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン!ネクサス、双蛇の剣探知機を配置!そして、堕天騎士オルクスを消滅。3体のスピリットに2コア置いてターンエンド。」

 

「全く行動が読めませんね。一体なにがしたのでしょうか。山羊座のターン。骸龍伯ドクーロンをLv2で召喚!召喚時効果で一枚ドローします。アタックステップ。シキツルでアタック!」

 

「堕天騎士シンでブロック!」

 

「魂彷う骨の森の効果で一枚ドローします。更に骸龍伯ドクーロンでアタック!アタック時効果で堕天騎士シンを破壊!」

 

「堕天騎士シンの毒刃発揮!ソウルホースにデッキから2枚下に置きます。」

 

「このアタックはどうしますか?」

 

「堕天騎士アリエルでブロック!毒刃!一枚ソウルホースに!ジュデッカの効果で残ります。」

 

「ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン。双蛇の剣探知機の効果でドローしないことで堕天騎士オルクスを手札に戻します。バーストをセット!そして、堕天騎士ベリアルドをLv2で召喚!ターンエンド!」

 

「またしてもアタックはなし……山羊座のターン。シキツルを召喚!召喚時効果でドロー!更に魔喝星骸ブレイヴカプリコーンを骸龍伯ドクーロンにブレイヴ!アタックステップ。ブレイヴスピリットでアタック!」

 

「アタック時バースト発動!堕天騎士オルクス!堕天騎士アリエルよりコアを確保し召喚!バースト効果で堕天騎士シン、堕天騎士ベリアルド、堕天騎士オルクスの毒刃発揮!6枚をソウルホースに!」

 

「こちらもフラッシュタイミング!マジック、ソウルシュート!堕天騎士オルクスと堕天騎士シンのコアをリザーブに!これにより2体共消滅!魔喝星鎧ブレイヴカプリコーンの効果でドロー!」

 

「そのアタックは堕天騎士ベリアルドでブロック!更に毒刃!3枚をシキツルにおいて、ジュデッカの効果で残るわ。」

 

「ソウルホース、シキツルでアタック!」

 

「どちらもライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「毒凪のターン。あなた、デッキ枚数は何枚かしら?たしか、13枚のはずだけど。」

 

「まさか………このために………?!」

 

「と言っても今回は残念ね。だけどこのターンで決めるわね。闇よりきたれ!闇黒の騎士!闇騎神ネメシスをLv2で召喚!更に堕天騎士ベリアルドを召喚!コアはもう一体の堕天騎士ベリアルドをLv1にして確保。アタックステップ!闇騎神ネメシスでアタック!毒刃でシキツルに2枚デッキから下におくわ。フラッシュタイミング、マジック、ライトニングポイズンを使うわ。ソウルホースを破壊して下にあるカードをブレイヴスピリットに移動!そして、堕天騎士ベリアルドの効果発動!ライフを一つリザーブに!2体いるので2つリザーブに!」

 

「ダブルシンボルですか。此方もフラッシュタイミング、マジック、ネクロブライトを使用します。トラッシュよりシキツルを召喚!そのままブロック!」

 

「闇騎神ネメシスのアタック時効果発動!ブロックされたとき、相手フィールドの下にあるカード3枚につきライフを一つリザーブに、今フィールドには21枚。つまり7つリザーブに!!」

 

「なんと!まさか……?!」

 

「私の勝ちよ!」

 

宮本ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二人が帰ってきたがアイギパーンの体が薄くなっている。

 

「全く………まさかこんな事になるとは………無念」

 

アイギパーンは自分の身に起こっていることが分かっているようであわてたりせず、そこに立っていた。

 

「見事なバトルだった。やはり貴様達が群青早雲を倒した高校生達か?」

 

宝緑院兼続が二人のカードバトラーをねぎらった後全員に聞いた。

 

「はいはーい!この俺が早雲ちゃんを倒しました~!」

 

兼続に集が答えた。

 

「そうか、良い物が見れた。礼を言う。行くぞ!」

 

兼続は取り巻き達にそう告げその場を去っていった。

 

「そろそろ時間のようです。またこの地に舞い降りる時まで何を考えておきましょうかな?」

 

上の空に言葉を残しアイギパーンの姿は何も見えなくなった。

そして、代わりに現れたのは、

 

「ん………んん?」

 

横たわった闇の紫のソードアイズ、日落ショウイだった。

 

「だいじょうぶなの?」

 

宮本はバトルコスチュームのままショウイの顔を覗き込む。

 

「あ…………大丈夫だと……思います。」

 

その言葉通りショウイはゆっくりと目を開ける。勿論最初に目に入ったのは。

 

「宮本さん?!」

 

宮本の顔(髪を下ろしたメガネ無しver,)だった。

 

「あっ、えーっと、そのー///」

 

「?」

 

「ほうほう………」

 

顔が真っ赤のショウイとそれを見て体調がまだ優れないと解釈した宮本、完全に理解した集がそこにいた。だが、

 

「ショウイ君が帰ってきたってとは……」

 

「もしかしたら全員取り戻せるかも!!」

 

新たな希望に胸が膨らむ一行だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ミロク達のアジト付近ー

 

「うおーーーーしっゃー!」

 

赤い髪をした青年が古い遺跡に手を伸ばし叫んでいた。

 

「おー、精がでるなー。」

 

ジローが唐揚げを片手に近寄ってきた。

 

「あ、金城・G・ローテル・ブラック!」

 

青年はジローをそう呼んだ。

 

「おい!おれを本名で呼ぶな!今はジローさんで通ってんだから、」

 

「そんなことはどうでも良いから、何で僕がこんな事しなくちゃいけないんだ!」

 

「何でって、お前は今のままでバトルフィールドにたてないだろ?期待してるぜ。」

 

「だからって魔羯宮何ていらないよ!」

 

「そう言ったるな。今ので確実にアイギパーンは寿命を迎えただろうしな。」

 

「裏十二宮ブレイヴの加護が無くなっちゃったもんね。」

 

「だから有り難く貰っとけ。」

 

「はーい。」

 

青年は紫のカードを一枚てにジローと共にその場を離れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ロロと女性一人。

 

「やっと見つけたよ。ニルヴアーナ。」

 

ロロは青く、少し大きめのクリスタルを見つめる。

 

「誰だ?我が名を呼ぶの………ロロ様?!」

 

クリスタルからの声は威厳たっぷりの声から腰の低い声へと変わった。

 

「あなたが此処に来られたと言うことは……?」

 

「始まっちゃったよ。第3次バトスピ大戦が……」

 

「ならば私も力を貸そう!あやつ等に世界を渡すわけにはいかん!」

 

「ありがとう。それじゃあ。」

 

ロロが手を伸ばすとクリスタルは一枚のカードと成った。

 

「先にこの子を彼に託しておこうか……」

 

「ロロ殿、もう少し期を待たれては?」

 

女性がロロに意見をした。

 

「そうだね……。先にカシャネコに会いに行こう。彼も力を貸してくれるかもしれない。」

 

「その方がよろしいかと。」

 

そうしてロロの旅は終わりを告げることは無さそうだった。




感想待ってます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。