「我々の負けだ。好きにするがいい。」
デュックが観念して楽達に言う。
「それなら、一つ答えろ、デュック。お前はどうしてそうなった?」
ダンがデュックに聞く。だが楽達に質問の意味が分からない。
「ねぇ、そうなったって、どういうこと?」
シリアスな空気で桐崎が抜けた声でダンに聞く。
「この男は……暴将デュックは…こんな男じゃなかった。」
そこで集が気づく。
「なぁ、ダンさんよ。暴将って、こいつ獄将って名乗ってたぜ?」
「あぁ、この男は昔、暴将デュックと名乗っていた。その時は支配していた民衆を思いやり。男気のある奴だった。だけど…」
そこでデュックが口を挟む
「悪いが、俺は暴将デュックと名乗っていた事を覚えていない。ある時突然俺はそこにいた……それだけだ。」
「それじゃ、俺と同じだな。」
レイが突然言い放った。
場が凍る。
「貴様は記憶喪失だろう?ならば俺と違うだろう。私はき…お……く……」
デュックが突然消えた。
その出来事に全員がいきを飲んだ。
「な、何が起こったんだ?あいつはどこに行った?」
レイが叫ぶ
その場にいた皆がそう思った…キリガ以外は、
「そいつは、処分されたんだろう。」
「どういうことだ?」
キリガの言葉にダンが聞く。
「その男は、話しすぎた。これ以上は貴様等に多くを知られるだろうからな。」
キリガの言葉にクラッキーがキリガの胸ぐらを掴む。
「知られるから…それだけでデュックの…暴将デュックの命を奪うのか…?」
「クラッキー…」
「クラッキー様…」
今まで見たことのないクラッキーの様子にダンと鶫が戸惑う。
「それは、あいつ等の考えだ。情報はこの男の命よりも大事なのだろう。それに負けた者の命など既に必要無いだろうからな。」
キリガが表情を変えずに話す。
その言葉にクラッキーの手に力が入る。
楽達は何も言えない。
「お前は仲間が大事じゃ無いのか!」
「貴様は敵に同情しているのか?それにその男は仲間などではない。」
「なに?」
クラッキーが驚く。
「あいつの上の者に依頼されたのだ。戦ってくれと。負けてしまったがな…。俺はその依頼に応じただけだ。」
クラッキーが手を離す。
「そう言うことだ。俺は行くところがあるので先に行かしてもらうぞ。行くぞ、イアン」
「はい、キリガ様。」
そう言ってキリガが背を向ける。
「待て。」
レイがキリガを止める。
「お前は…何も感じなかったのか?あいつのこと。」
レイの言葉にキリガが上を向く。そして、
「俺でも分からん…」
そういい残しキリガは行ってしまった。
しばらく沈黙が続く。
「ねぇ、そう言えばあなた達が戦っている相手ってどういう人達なの?」
その沈黙をるりが破る。
「相手って言うのは、人間じゃない。」
「に、人間じゃないの?」
人ではないという言葉に小野寺がうろたえる。
「あぁ、そうだ。相手は魔族。なんの目的であんな事をしようとしているのか分からないがとにかく宇宙の危機だから何とかしなくちゃならない。」
「分かってる。そのために俺達は強力するんだ。」
レイの言葉にダンが笑みをこぼす。
「ありがとう。だがあんなやり方は敵とはいえ許せない。負けられない事もある。」
「分かっているさ。」
レイとダンが何か通じ合ったようだ。
そこで戦った敵のもう一人が忘れられそうなときに口を開ける
「なぁ、私もそろそろいきたいのだが、一つ貴様に渡す物がある。」
依姫がレイの方へ向き一枚の地図を渡す。
「此処にアルティメットクリスタルがあるとの情報だ。私は魔族に負け、このぐらいしか出来ないが。頑張ってくれ」
そう言って依姫は帰って行った。
「それでは我々も行くとするか。船でマイ達が待っているしな。」
「そうだな。」
「もう帰るのか?」
「あぁ、これは僕達の船への連絡につかってくれたまえ。」
そう言ってクラッキーはレイに一枚の紙切れを渡した。
「分かった。ありがとう。じゃ、また会おう。」
そう言ったとき、楽が、
「ちょっと待てよ。鶫の事はどうするつもりだ?」
「僕としてはついて来て欲しいけどね。じゃないと僕達の食事がまた缶詰めになってしまう。」
クラッキーが子供っぽく笑う。
「私もそうするつもりだ。この方達には命を助けていただいた。」
鶫に桐崎が近ずく。
「ねぇ、鶫、何があったの?話して。」
「分かりました、お嬢。」
そして鶫は語り出す。
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時は遡って1月と5日
楽達が突然居なくなったとの情報が鶫の元に入った。勿論一緒に桐崎、小野寺、集、宮本が居なくなった事も。
鶫も必死に探したが1週間経っても見つからない。
そんなうちに警察の捜査も打ち切られた。
それにもう一つ事件が起こっていた。
橘万里香も3日前に居なくなったと。
橘は楽が居なくなって部屋に閉じこもっていたらしいが、2日もご飯を食べなかったため心配した父親が部屋に入ったら居なかったとのこと。
途方に暮れていたときふと、桐崎の部屋の前にキラキラ光る物が落ちていた。
鶫はそれを拾い上げ桐崎の部屋に戻そうとしたとき……
それは視界を奪うほど強い光りを放った。
そして、気がついたら魔族の集団の中にいた。
魔族達はその者が人間と分かると武器を取り、鶫を襲った。
鶫は抵抗した。鶫は強いと言っても相手は魔族。しかも数が多い。200人位を倒したところで捕まってしまう。
磔にされ、殺されてしまう所にダン達がやってきて、バトスピで助けてくれた。
それから宇宙船、ソフィア号に乗っている。
と言うことがあった。
ーーーーーーーーーーーーーー
「それから、皆さんにバトスピを教えていただき初めてのバトルが一条楽、と言うことです。」
「フーン、そんなことがあったんだ?」
「しかし、命を救って頂いたとは言え、お嬢を置いて行くというのは……」
「私なら大丈夫よ。それにあの人達に出会ったと言うことは意味が有るんだよ。頑張ってね、鶫!」
その言葉で鶫は“パァ“と笑顔を作り
「ありがとうございます、お嬢。」
「話が纏まったようだね。マイから新しい十二宮Xレアの情報が入ったとの連絡があった。行くよ、鶫!」
「はい!」
・・・・・・
「行っちゃったな、鶫。」
「うん。だけどこれで良かったんだよ。」
「そうだよ、千棘ちゃん。それにいつでも連絡できるしね。」
楽、桐崎、小野寺が話しているとレイがとんでもなく高いテンションで騒いでいる。
「おっしゃぁ!次の目的地も決まったし。俺たちも行くか!」
「うん!」
「了解!」
などと皆返事をした。
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此処は一番星号。
「にしても、すごいことになったな。」
「あぁ、そうだな。いきなり敵は魔族だってなっちゃったしな。」
「魔族って言われてちょっとビックリしちゃったしね。」
「ダンって奴も強そうだったしな。」
「レイ、ひとりだけ話しがつかめてないぞ。」
「ん?そうか?ムゲン。」
「そうだよ。」
その時、ブザーが鳴った。
「警告か。ソルト、場所は?」
「場所は近くの銀河養育所。つまり保育所です。」
「何があったのかな?」
「とりあえず、行ってみるか!」
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「SOS信号があった場所って本当にここなの?」
「そうです。そうです。」
何も起こってない光景に桐崎が文句を言う。
「ん?あれ何だろ?何か言い合いしてるけど…」
・・・・・
行ってみた。
そこには女の子に土下座していた。
「どうかお許し下さい。お願いします。」
「私の父は悪を許すなとおっしゃっていました。敗北したあなたはやくそくどおりそれ相応の罰を受けてもらいます。」
栗毛の女の子が言うと土下座していた男が怒り、ナイフを突きつけ女の子を襲った。
しかし、女の子の近くにいたロボットがかばう。
「ブリンガーは万里香を守る。」
そう、万里香を……
楽はつい話しかけてしまう。
「な、なあ。橘か?」
「何ですか?この胸をつく声は……?」
そういい橘は楽達のいる方へ向き目を輝かせる。
「ら…楽様!会いたかったですわ!」
橘は言い終わるや否や楽に抱きついた、嫌飛び込んだ。
楽は転ぶ。
不機嫌そうな桐崎と宮本。
羨ましそうな小野寺。
ニヤニヤが止まらない集。
何がかんだか分からないレイ、ライラ、リクト。
「橘?!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
所変わってキリガはミクロの元にいる。
「ねぇ、キリガ。馬神ダンに負けたんだってね?」
「はい、」
ミクロは小さく笑みをこぼす。
「まぁ、仕方ないよ。でも計算外だな。」
「なにがですか?」
「馬神ダンと一番星のレイが出会っちゃったことだよ。あの二人は正直出会って欲しくなかったな。」
「そうですか……」
「まあいいや。あ、そうそう、キリガ。ある男とバトルして欲しいんだけど。」
「誰とですか?」
「バローネだよ。月光のバローネ。」
「バローネって、あの魔族最高レベルの……」
「そうだよ。勝ったら連絡して。交渉したいから。」
「分かりました。では」
・・・・・・
「キリガ様。大丈夫ですか?バローネと言えばいい噂は聞きません。」
「勝てば問題ない。」
そういい流れ星号はバローネを探す。
ーーーーーーーーーーーーーー
ここは魔族の王女が住む城。
「ザジよ、この度は十二宮Xレアを3枚、よくやった。」
「ありがとうごさいます。女王陛下。」
「この次も期待しておるぞ。」
「はは~。」
どこか人を小馬鹿にしたようにザジがへりくだる。
「では、わたくしめはこの辺で。」
「分かった、下がれ。」
・・・・・
部屋を出たザジはニヤリとする。
「もう、十二宮xレアは渡しちゃっていいもんね。でももうちょい怨念が欲しいね。それにこのガードも試してみたいし。」
ザジの手にはソードブレイヴが2枚握られている。
「この世界、ヒッカキ回してやる!」
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場所は戻って楽達の元
「楽様!聞いてください。私はとても大変な目に合いました。と言うことで楽様。抱きしめてください。」
サラッととんでもないことを言い出す橘
「ば、馬鹿やろ。そんなことするわけねーだろ。」
「では、私とバトルしましょう。」
「何でそうなる?」
「私が勝てば結婚してください。」
その場にいるブリンガー以外がむせかえる。
楽が言い返そうとしたとき
「そんなの許すわけ無いでしょ!と、この子が申しております。」
宮本が桐崎を差し出した。
突然のことに困惑する桐崎。当然だ。
「ホホウ?この私にバトルを申し込むと?」
桐崎は少し考えた後覚悟を決める。
「分かったわ。あなたが勝てば何か一つ楽を自由にできると言うのはどう?結婚以外で。」
「分かりましたわ。」
「おっ、おい…」
自分に関係のない所で自分が掛かっているバトルが勃発しようとしている。
しかし、彼女たちは止まらない。
そしてニヤニヤが止まらない集。
「だったら行くわよ。ターゲット。」
二人はデッキを互いに向ける。そして
「「ゲートオープン開放!」」
「それでは今回、デッキを紹介するのは?」
「はいはい!この私、桐崎千棘よ!」
「千棘ちゃんのデッキは緑のコアブーストを軸とした神速デッキ。」
「そうよ!コアが一杯あるとバトルしやすいもんね!」
「そんなことより、本編では新しい人が出て来ましたがあの方とはどういう関係何ですか?」
「うーん…分かんない!」
「相変わらずですね…」
「それじゃあ、次回。桐崎さんと、橘さんの激しいバトル!?橘さんの驚きのデッキ?」
「更にバローネとキリガのバトルも!それでは次回も」
「「宜しくお願いします!」」