この度、二度目のブレイダちゃん小説を書かせて頂くことになりました!と言うか書くことにしました!
まだまだ上手く書けない事も多いですが、よろしくお願いします!
どこかの世界の村…その村の青い髪の巫女は世界の異変に気がついていた。
「…!あなたは…」
巫女の前には、もう一人のクリームのような色の髪の巫女が立っていた。
「久しいな…ガイテ」
「ええ。あなたが目覚めるのは実に数千年ぶりですね、ルイヴィ」
「そんなに経っていたのか…まあいい、用件は分かっているだろう?」
「もちろん分かっております。この地に…」
「ああ。良からぬものが近付いている。今こそ、我らの力を合わせる時だ」
「ええ。私達で結界を――」
その時、二人の巫女の前に一つの黒い影が凄まじい衝撃と共に降り立ち、辺りに土煙が舞った。
その衝撃に思わず二人は腕で顔を覆い、土煙が収まるのを待った。
「遅かったか…!」
「いえ、ここで倒してしまえば…!」
「…誰が…誰を倒すって?」
黒い影は持っていた大剣で土煙を振り払った。
「この俺を楽しませてくれよ…?」
「くっ!」
「やるしか…ない!」
二人はお祓い棒と札を構え、光のオーラと闇のオーラを纏った。
「ほう…ヒカリノチカラとヤミノチカラか…だが、それでは俺は倒せん!」
そう言った次の瞬間、黒い影はとてつもない力とスピードで二人を圧倒し、二人に手を翳して力を吸い取ろうとした。
「…我が祈りよ…異郷の光の者に届いてくれ!はっ!」
「我が祈りよ異郷の闇の者に届け!はぁっ!」
二人は祈りを捧げ、空に札を一枚ずつ投げた。
札は光と闇を纏い、それぞれ二つのゲートを作り出した。
それと同時に二人の巫女からヒカリノチカラとヤミノチカラが全て吸い取られ、黒い影の胸元のクリスタルに吸収されていった。
「これでお前達に用はない…後四つ…後四つ集めれば…!」
そう言って影は踵を返し、飛び立とうとしていた。
「ま、待て…!お前の目的は…なんだ…?」
「貴様らのような死に損ないに話すことなどない…そのままそこで力尽きて死ぬが良い…!」
そう言って影はゲートにヤミノチカラを送り込み、そのまま飛び去って行った。
「私達が力尽きる前に…」
「救世主が…来てくれれば…!」
そう言って二人の巫女は気を失った。
地球――かつて、ヤミノチカラから生まれたヤミマジュウに襲われ、人類は窮地に立たされていた。しかし、それは二人の戦姫とガードナーと言う組織によって救われ、平和な時が流れていた。
「おはよう、翔子」
「よっす〜、咲。今日だったよね。あの二人が海外研修から戻ってくるの」
橘と書かれた社員証を首にかけた黒いロングヘアの女性は、相川と書かれた社員証を首にかけたショートヘアの女性に空港内で声をかけた。
「ああ。ブレイダは五代さんと、サリエールは火野さんとそれぞれ世界の各地を回って、国や地域の勉強も兼ねて補助や援助活動をしに行ってたんだよな…そうか、もう一年経ったのか…」
橘はしみじみとしながら二人のことを思い返していた。
「本当にあの年は色々あったよね〜。ヤミマジュウとか、サリっちとか、ガディサイトとかさ」
「まあ、全部乗り越えたから今の私達がある訳だ、な」
「うんうん…と、そろそろ飛行機が来るよ。迎えに行こ」
「おっと、そうだな」
二人は腕時計を見て時間を確認し、ブレイダとサリエールが降りてくる乗降口に向かった。
「ブレイダちゃん、サリエールちゃん、一年間の海外研修、どうだった?」
クリームのような色をした髪の女性と青い色をした髪の女性は二人の青年と話していた。
「とても充実した一年でした!世界中の色んな事を知れて良かったです!」
「現地の人々やガードナーの職員の方々からも色々勉強出来て、学んだ事を活かしたいと思いました」
「そっか。それなら良かった。ね、映司くん」
「はい。俺も二人を誘った甲斐がありましたよ、雄介さん」
そう言って二人の青年、二人の火野と五代はお互いに笑いあった。
すると、空に白と黒の二つの穴が開き、黒い穴から巨大な怪獣、ヤミマジュウが現れた。
「あれは…ヤミマジュウ!?」
「そんな…二年前に全ていなくなったはず…どうして!?」
「とにかく話は後にしよう」
「今は皆を避難させるんだ!」
「「はい!」」
四人は乗降口を駆け出し、それぞれ別れて人々の避難活動の手助けを開始した。
『よう、ブレイダ!サリエール!』
「あっ零さん!お久しぶりです!」
『私もいるわよ!』
「百合さん!」
『とりあえず話は後だ!空港内にいる人達を外に!』
「「了解!」」
すると、二人の女性がブレイダの元に駆け寄ってきた。
「ロビーの避難終わったよ!」
「こちらも、従業員達の避難は終了した!」
「咲ちゃん、翔子ちゃん…うん、ありがとう!」
「久しぶりにかましてやんな!どでかいやつを!」
「うん!」
そう言ってブレイダはコアクリスタルを取り出し、ヤミマジュウの元へ走り出した。
「こっちは後は任せて」
「で、でも…」
「大丈夫。ここは任せて、サリエールちゃんはサリエールちゃんにしか出来ないことをやるんだ」
「…分かりました!」
そう言ってサリエールもコアクリスタルを持って走り出した。
空港の駐車場で暴れている虫型のヤミマジュウ、ヤミノヴゼルベの前に二人は落ち合い、お互いに顔を見合わせて頷き、少し笑いながらコアクリスタルを構えた。
「「トランス・オン!!」」
二人の身体は光と闇に包まれ、スパッツ、ボディスーツ、ブーツ、そしてそれぞれの武器であるブレイブレードとブルーヒートを強く握りしめ、変身を完了した。
「久しぶり、ブレイブレード」
「行くよ、ブルーヒート」
『Hi,My master』
『Sure.Let's Go!』
「よーし、行くよ!」
ブレイダは足元にブライトサークルを召喚し、宙に浮かんでサリエールと共にヤミノヴゼルベに向かっていった。
「ギチュチュチュチュチュゥゥ!」
ヤミノヴゼルベは奇声を発しながら二人に襲いかかった。
二人はそれをなんなくかわし、ブレイダはブライトサークルから飛び上がってヴゼルベの頭部を剣で強く叩き、その怯んだところをサリエールは鎌で触覚を切り裂いた。
「ギチュチュゥ!」
ヴゼルベは苦しみながらも、鋭く尖った口元から紫色の光弾を二人に連射した。
「はっ!」
ブレイダは腕を扇形に振って巨大なブライトサークルを作り、全ての光弾をヴゼルベに跳ね返した。
「今だ!」
「ええ!」
『BANNICING SMASH!』
『FATAL END!』
「だぁぁっ!」
ブレイダは足元と剣にヒカリノチカラのエネルギーを貯め、ブライトサークルを強く蹴ってヴゼルベに飛び込み、剣でヴゼルベに強烈な一撃を与えた。
「…刈る!」
ヴゼルベが倒れ込んで来たところをサリエールは鎌で切り裂き、やがてヴゼルベからヤミノチカラの水晶が飛び出し、ヴゼルベだったものは小さな虫へと戻り、どこかへ飛んで行った。
「勝った…よかった…」
「任務完了…と言いたいところだけど、まだあれが残ってる」
戦いが終わって着地した二人は上空の二つの穴を見上げた。
そして、そこに五代達と橘達も合流した。
「ヤミマジュウは倒せたみたいだね、二人とも」
「うん。だけどまだ、やる事は残ってるみたい」
「ヤミマジュウが出てきた穴か…何かの罠だろうか?」
すると、ブレイダ達に通信が入り、五代は携帯を取り出してビデオ通話にして通信に出た。
『あの穴をざっと解析してみたんだが…どうやらあの穴の先は別世界に繋がってるみたいだ。しかも二つとも同じ世界に繋がっている』
「二つとも同じ世界に?」
「どういう事なんだろ…」
『まだ詳しい事は分からないが…どうやら向こうの世界で誰かがお前達を呼んでいるのかもな』
「本当はこっちでゆっくりお土産話をしてからお仕事に戻ろうと思ったけど、そうも行かなくなっちゃったね」
「そうね…まあ、それはこの穴の先の世界のお話も一緒にお土産話としてお話すればいいじゃない」
『ちょいまち。あんた達、私達の通信もなしに別世界に行く気?』
「え?で、でも、別世界まで通信が届くようなものなんて…」
『それがついこないだ出来たのよ。本当はあなた達が帰ってきてからサプライズで見せようと思ってたんだけど…この際渡しちゃうわ。てな訳で行ってらっしゃーい』
「?」
「どんなのが来るんだろう…」
数分後、一台のバイクが自動操縦で二人の前に止まり、アタッシュケースが自動で空いた。
中には、二人のアンテナにピッタリハマるようなアタッチメント式の装置が入っていた。
『それがさっき言ってた装置よ。付け方はまあ、見れば分かるけどあんた達のアンテナにそのままつければいいわ』
「どれどれ」
二人は装置を手に取り、それぞれのアンテナに取り付けた。
すると、装置の丸いラインが青く光った。
『うん、同期も成功したようね。これで別世界に行けるわ』
「ありがとう、百合さん」
『良いのよ。こんな事しか出来ないんだから、やれることをさせてちょうだいな』
「サポートをしてくれるだけでも本当にありがたいです」
『そう言ってくれると嬉しいわ。さあ、別世界も救ってきてちょうだい!』
「「はい!」」
そう言ってブレイダとサリエールは空まで向かい、白と黒のゲートに飛び込んだ。
「頼んだわよ、二人とも」
ゲートから二人が降り立つと同時にゲートは閉じ、二枚の御札が落ちてきた。
「この二枚がゲートを作っていたのか…」
「…サリエールちゃん!来て!」
「何だ…!?」
ブレイダ達の前に倒れていたのは、二人と全く瓜二つの顔をした巫女だった。
今回はここまでです!
異世界でのブレイダちゃんってかなり斬新やなあと思ったけど原点の方はしょっちゅう異世界に行ってる事を思い出した。
変更点
・二人の武器が喋るようになった。