鉄血無敗の神装機竜   作:やーみん

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第3話 天声(スプレッシャー)

「すごい……オルガさんは本当に試合の経験が無かったのですか?」

「Yes.あの動きであれば、新王国の機竜使いにも引けを取らないかと」

 

決闘の数十分前、対リーズシャルテ作戦会議を開き、アイリとノクトは学園の資料からそのリーズシャルテと《ティアマト》の情報を提供していたのだ。

しかし、それでも試合は今回が初めてだというオルガに不安しか抱けなかったが、次々に迫る《空挺要塞(レギオン)》を躱し、ライフルで《ティアマト》を牽制する《獅電》の善戦ぶりを眺め、観戦席に座る二人は驚く。

周りの席の女生徒たちから、同様の声が上がるのを聞き、それが気のせいではないとも確信する。

 

「言ったろ?オルガならやってくれるって。ルクスが教えてくれたのもあるけど」

「いやぁ、僕は基礎的な事くらいしか、本格的なのはまだだよ。けど心配なさそうでよかった」

 

三日月とルクスもオルガの奮闘に満足し、特に三日月は顔に出さないものの相棒の活躍に喜ぶ様子が伺える。

《獅電》に乗り始めてのオルガはMSと勝手が違うため、上手く動かせずに転倒を繰り返していたが、ルクスの指導もあって徐々に乗りこなしていき、安定して操作できるようになったのが丁度、一週間前だ。

四人は共に試合を眺めているが、もう二人ほど、同席している人物がいる。

 

「彼の実力は認めるが、さっきの機竜息砲(キャノン)はどうやって防いだんだ?」

「あ、それ私も気になってた。肩の盾じゃ小さすぎて無理だと思うけど……」

 

凛々しい顔の青髪の少女……シャリスと、活発な印象を受ける少女……ティルファーが先程、《獅電》が行った反撃について疑問を浮かべる。

この二人とノクトは学年こそひとつずつ違うが幼馴染の関係で、父親が新王国軍の副指令官を務めている三年生のシャリスがリーダー格として、遊びも勉強も楽しんでやってきた。

学園の自警係にも名乗りを上げるこの三人は、学園で三和音と呼ばれるちょっとした有名人だ。

 

「そりゃあ勿論、ナノラミネートアーマーのおかげだよ。」

「「ナノ、ラミネート……?」」

 

話しを戻し、シャリス達の問いに三日月が応えるが、聞いた事のない用語に二人は首を傾げる。

ナノラミネートアーマー。

オルガと三日月がかつていた世界、MSや艦船の動力であるエイハブ・リアクターから生成される粒子によって引き起こされる磁気嵐に反応する、装甲に塗られた金属塗料の事だ。

表面が鏡面状に変質し、それが何層にも重なるため、射撃や砲撃による損傷を大幅に減らしてくれる。

その効果は強力で、農業プラントを吹き飛ばす威力を持つ、ビーム砲による攻撃でも物ともしない。

 

「あー、えーと……《獅電》の装甲はちょっと特殊で、射撃武器は効かないんだ」

「なんだって、そんな装甲機竜があるなんて聞いた事ないぞ!?」

「近寄られない限り無敵って事じゃん!もしかして《獅電》も神装機竜?」

 

三日月の端的な説明を受け、圧倒的な防御力を持つ《獅電》に驚くシャリスとティルファー。

ティルファーは神装機竜なのではと考えるが、

 

「No.性能自体は汎用機竜とさほど変わらないように見えます。オルガさんの操縦技術は見事なものですが」

「あ、そっか」

 

ノクトの分析ですぐに取りやめる。

汎用機竜とは、神装機竜とは異なり、同じ機体が多数確認されている装甲機竜(ドラグライド)だ。

基本的に飛翔型の《ワイバーン》、陸戦型の《ワイアーム》、迷彩や索敵能力に優れる特装型の《ドレイク》と、この三機がそう呼ばれている。

学園の女生徒達も、機竜使い(ドラグナイト)の士官を目指していることもあり、自前の機攻殻剣(ソード・デバイス)を所持している者が多い。

三和音も例外ではなく、今も自分達の腰に機攻殻剣(ソード・デバイス)を下げている。

 

「ところで、君達も機攻殻剣(ソード・デバイス)を持っているようだが……ルクス君は二本もあるな?」

 

シャリスが話しを切り替えて、ルクスたちの機攻殻剣(ソード・デバイス)を見やる。

試合が始まる前に、ルクス達も自分の機攻殻剣(ソード・デバイス)も返却してもらえたのだ。

指摘した通り、ルクスの腰にはそれぞれ白と黒、色の異なる鞘に入った二本の機攻殻剣(ソード・デバイス)が並んでいる。

 

「白い方は私と同じ《ワイバーン》で間違いないとして、もう片方は……」

「あ、いや、これはその……今壊れてまして、当分は使えないんです」

「そう、なのか?もし君達が勝って不問になれば、学園の工房で見てもらうといい」

「え、ええ、検討しますね。あはは……」

 

まじまじと黒い鞘の機攻殻剣(ソード・デバイス)を眺めるシャリスに、ルクスが慌てて説明する。

あからさまな様子ではあるが、シャリスは気にしない事にした。

 

「そしてそれがキミの機攻殻剣(ソード・デバイス)……で、いいのか、な?」

「これ?うん、ルクスがそう言ってた」

 

次にティルファーが三日月の機攻殻剣(ソード・デバイス)を見る。

オルガ同様、目を覚ました三日月の傍にあった物で、これもルクスの調べで機攻殻剣(ソード・デバイス)だと判明した物だ。

しかし、その機攻殻剣(ソード・デバイス)の姿にティルファーは唖然とする。

 

(全然それっぽく見えないんですけど……)

 

それは剣と言うには、あまりにも大きすぎた。

大きく、分厚く、重く、そして、大雑把すぎた。

それは正に、鉄塊だった。

 

「えーと、一体どんな装甲機竜(ドラグライド)が呼び出せるの?」

「分かんない」

「は?」

「色々試しても出せなかった。だから分かんない」

「…………」

 

大きすぎて客席の下に置くしかないこれは本当に機攻殻剣(ソード・デバイス)なのか?

ティルファーは三日月の言葉を疑うが、機攻殻剣(ソード・デバイス)特有の柄にあるボタンに気付き、信じるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「――――――くッ!」

 

リーズシャルテは真下から飛んでくる機竜爪刃(ダガー)を避け、《空挺要塞(レギオン)》同様、手元に転送した機竜息銃(ブレスガン)を《獅電》に向けて連射する。

しかし、数発命中しても《獅電》に目立った銃創が確認できない。

それでもリーズシャルテは動揺しない。

今の機竜息銃(ブレスガン)はあくまで牽制、《獅電》の動きを止めて《空挺要塞(レギオン)》を当てる事に集中している。

ナノラミネートアーマーも万能ではない。

確かに、実弾もビームも弾く事は出来るが限界もある。

同じ箇所を何度も当てられ続ければ、そこの塗料は剥がれ、防御力が低下してしまう。

他にも、耐えられる範囲以上の質量をぶつけられれば、ナノラミネートアーマーも機能しない。

そのため、オルガ達の世界でのMS戦は、近接武器による接近戦が決定打となる。

今のオルガの脅威は自在に宙を舞う質量兵器《空挺要塞(レギオン)》、故に直撃しないよう注意を払っているが、それでも何回か当たってしまう事があり、

《獅電》の装甲の所々が凹み、小さなヒビも入っている。

 

(チッ、このままでは……)

 

リーズシャルテはちらりと、大時計の方へと視線をやり、針を確認する。

試合の残り時間は後五分ほど。

《獅電》の特性は理解した。

空挺要塞(レギオン)》を当て続ければ仕留められる。

だが、《獅電》の損傷具合からして、今のペースで機能停止に追い込むには時間が少し足りない事も把握してしまう。

撃墜できずに制限時間が来てしまえば、引き分けという事になる。

リーズシャルテとしては、それで今回の件が不問になってしまうと都合が悪い。

 

「………ん?」

 

こうなれば『アレ』と『アレ』を使うしかないか?

と、考えていると、ライフルを投げ捨て背嚢と脚のバーニアを吹かし、『空挺要塞(レギオン)』の猛攻を凌いでいた《獅電》が、ある物を握っている事を視認する。

それは竜尾網線(ワイヤーテール)

中距離用の武装で、名の通り竜の尾を連想させる、先端の尖ったワイヤー兵器だ。

 

「弾が切れたからそれに換えたか?だがこの距離では私に当たらんぞ!」

 

リーズシャルテは挑発するが、オルガはそれを無視し、構わずに竜尾網線(ワイヤーテール)を振る。

彼女の言う通り、両者の距離が離れすぎているため、当てる事は叶わない。

しかし、それが《ティアマト》を狙ったものだった場合、の話だが。

 

(こいつ、一体どこを見て?)

 

竜尾網線(ワイヤーテール)の先端は、《ティアマト》と全く違う方向に飛ばされる。

土壇場の一撃が外れたのかと、リーズシャルテが視線を竜尾網線(ワイヤーテール)の方に向けると、

 

「――あれは!」

 

伸びたワイヤーは地面に転がっていた物を巻き取り、それ諸共《獅電》の手元に戻っていく。

たった今、《獅電》が握った物はリーズシャルテも見覚えがある。

叩き落された、自分の機竜息砲(キャノン)だ。

機竜息砲は《獅電》の幻想機核(フォースコア)から送られるエネルギーを充填し、発射する準備を始める。

 

「狙いはそれか……させるかっ!」

 

機竜息砲を破壊せず、的確に絡め取る技量に舌を巻くリーズシャルテだが、このまま思い通りにさせる訳にはいかない。

全神経を《空挺要塞(レギオン)》の操作に集中させ、ここで仕留める!

これにより一六機の《空挺要塞(レギオン)》が今以上に俊敏に、不規則に飛び回る。

このため《獅電》も躱しきれず、数機と激突してしまう。

装甲の凹みもヒビも増え、限界が近づいてきたが、それでもオルガは機竜息砲の充填を決して止めない。

そして数秒後、機竜息砲(レギオン)の溜めが完了し、砲口を《ティアマト》に向ける。

 

「ッ、しま――」

 

リーズシャルテは《空挺要塞(レギオン)》の操作に集中して避けられない。

その《空挺要塞(レギオン)》も、発射の妨害をするには間に合わない。

機竜息砲(キャノン)の引き金が下ろされ、光芒(こうぼう)が《ティアマト》目掛けて放たれた。

――かに、見えた。

 

「――なに?」

 

リーズシャルテは身構えるが、軌道を予測して、放たれた砲撃は《ティアマト》の上へと飛んで行くだろう。

動かずとも決して当たる事はない。

今度こそ、土壇場の一撃が外れたのだ。

この事にリーズシャルテは安堵するが――視界の上部から降ってくる物に気づく。

先程、《獅電》が真下から投げた機竜爪刃(ダガー)だ。

勢いを失い、重力に身を任せて落ちていくそれが光に照らされる。

光の発生源はもちろん機竜息砲(キャノン)の砲弾、ダガーとキャノンの距離がどんどん縮んでいき、やがて触れ合い――。

 

――――――。

 

爆発する。

リーズシャルテは衝撃に巻き込まれなかったが、光と煙に包まれ、しばし視界を失ってしまう。

目が慣れ煙が晴れた時、《獅電》の姿を確かめるが、

 

「――――!?」

 

眼前に、その《獅電》が棍棒(パルチザン)を振り上げて、目の前に迫って来ていた。

リーズシャルテの視界が奪われた時、《空挺要塞(レギオン)》の操作もままならなくなったので、それらを避けて《ティアマト》に肉薄する事が可能になったのだ。

咄嗟に、リーズシャルテは《ティアマト》を後退させ、棍棒(パルチザン)の命中範囲から逃れる。

が、相手の距離に合わせるように棍棒(パルチザン)の柄が伸び、範囲も広がってしまう。

棍棒(パルチザン)は状況に合わせて柄の長さを調節する事ができるのだ。

一発。

二発。

三発。

四発。

そして大きく振りかぶり、最後の五発目を振り下ろす。

 

「ああぁぁぁぁあああッ!!」

 

リーズシャルテの悲鳴と共に、《ティアマト》が吹き飛ばされ、地上にぶつかり土煙を上げる。

神装機竜の機竜使い(ドラグナイト)が無名の機竜使い(ドラグナイト)に叩き落された。

この光景に、観戦席から驚愕と困惑の声が広がる。

オルガが装甲機竜(ドラグライド)を乗りこなせるようになって、まだ一週間なのは事実だ。

しかし、ここまでの実力を手にできたのには理由がある。

オルガを指導したルクスの異名は『無敗の最弱』。

トーナメントにて、誰が相手であろうと常に引き分けという結果を残し、一度も敗北を見せない事が由来で付けられたものだ。

勝利を求めない腰抜け、などと貶す者もいるが、オルガと三日月は気づいている。

ルクスは『どんな相手』にも負けないだけなのだ。

それがランキング上位の機竜使い(ドラグナイト)であったとしても、必ず『引き分け』に持ち込める。

つまり、ルクスはその気になりさえすれば優勝できる実力を持つ機竜使い(ドラグナイト)だ。

何故そうしないのかまではわからないが、装甲機竜(ドラグライド)について教える内容も確かなものに間違いない。

しかしきりもみ回転、引き撃ち、高速飛行からの急な方向転換と、無自覚に自分の物差しを基準にしてしまい、かなりスパルタな内容になってしまっていたが。

単純な話、ルクスがオルガに求めるレベルがあまりに高かったのだ。

 

「こいつで終わりだ!」

 

地に伏した《ティアマト》目がけ、バーニアを吹かせた《獅電》が飛ぶ。

確かな手ごたえに、勝利を確信したオルガは棍棒(パルチザン)を握り直す。

強力な神装機竜といえども今の攻撃は流石に応える。

このまま優勢を維持すれば――と思っていた時、

 

「な――――」

 

オルガは不意に、下から引っ張られるような感覚を受け、地上に激突してしまう。

《獅電》の損傷が激しいあまり、バーニアが停止した?

否、そのバーニアは今も稼働しており、誤作動の様子もない。

手足を動かそうにも、反応こそすれどとても重く、まともに動かせない。

一体どういうことなのかと、動揺するオルガの前方で機攻殻剣(ソード・デバイス)を振るうリーズシャルテが口を開いた。

 

「神の名の下にひれ伏せ――《天声(スプレッシャー)》!」

 

高らかな声と同時に、リーズシャルテが機攻殻剣(ソード・デバイス)をオルガに指す。

瞬間、《獅電》の全身が更に、地面にめり込み沈む。

空挺要塞(レギオン)》によって生じた装甲の亀裂が、徐々に広がっていく。

 

「これ、は――」

「我が《ティアマト》の神装、《天声(スプレッシャー)》。これを使うのはお前が初めてだよ」

 

神装とは、神装機竜に秘められた特殊能力の事だ。

その能力は神装機竜の種類だけ存在すると言われ、個々の正体はほとんど知られていない。

アイリから聞いた情報にもこれはなかった。

《獅電》と共に全身にかかった強烈な負荷から察するに、《ティアマト》の神装は重力を制御するようだ。

だが、気づいた所で状況はすでに詰んでいた。

オルガの周囲を竜巻のように高速で《空挺要塞(レギオン)》が旋回し、逃げ場を奪う。

 

「これで終わりじゃないぞ?特別にこれも見せてやる」

 

立ち上がる《ティアマト》の周囲に光が走り、何かが転送されてくる。

普段は負担が大きいため、使用を避けている付属武装。

七つの砲口を持つ巨大な砲身。

女神ティアマトは魔物の軍勢を生み従え、自身も七つ首の竜と化す。

七つの竜頭(セブンスヘッズ)》と呼ばれる付属武装が《ティアマト》の右肩と右腕部に連結――接続された。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいリーズシャルテ姫!相手を殺す気ですか!?そこまでしたら模擬戦の域を――」

 

周囲の観客席で大きなざわめきが広がると同時に、監視役の教官が止めようとするが、

 

「――――終わりだ」

 

当のリーズシャルテにはそれが聞こえず、《七つの竜頭(セブンスヘッズ)》の照準をオルガに合わせる。

ナノラミネートアーマーの効果が薄れた今の《獅電》には大変な脅威だ。

砲口の中が光り、放つ準備を始めた――――その時。

 

「――――なッ!?」

 

 

ガクン!

という音と共に、《ティアマト》を纏ったリーズシャルテがぐらりと傾いた。

ほぼ同時にオルガと《獅電》にかかっていた重力も解除される。

リーズシャルテは何が起こったのか把握しきれない様子で、自身の身に纏った機竜を見つめている。

 

(今だ――――!)

 

神装機竜は汎用機竜と比較して、その操作難度と使い手の消耗が激しいだけでなく、もっと根本的な危険がある。

それは暴走だ。

装甲機竜(ドラグライド)の操作は大別して二種類ある。

身体に纏った装甲を、自分の手足と力加減で操作する肉体操作と、機攻殻剣(ソード・デバイス)を経由した思念で行う精神操作。

その二種を巧みに使い分け、通常は操作を行っているのだが、極度の疲労や負担により使い手のリズムが狂うと、機竜が想定外の行動をとってしまう――つまりは、暴走が始まる。

決着を急がなければお互いに危険だ。

これを好機と見た瞬間、オルガは《獅電》の推進出力を最大にして、飛翔した。

 

「くっ……!?こんな、こんな事で……」

 

リーズシャルテの顔に明らかな動揺と、憔悴(しょうすい)の色が浮かぶ。

だが、瞬時に切り替える。

リーズシャルテは機攻殻剣(ソード・デバイス)を振るい、新たな思念を飛ばした。

オルガの周囲を舞っていた計十六機の《空挺要塞(レギオン)》が一斉に出力を失い、落下する。

制御の切断。

他の武装へ分散していた意識と力を集中し、ただ一点の破壊力を選択した。

主砲、《七つの竜頭(セブンスヘッズ)》に全エネルギーを収束させる。

 

「わたしが負けるかぁぁああ!!」

 

裂帛(れっぱく)の叫びと同時に、《ティアマト》が制御下に戻った。

棍棒(パルチザン)を構えて迫るオルガと、眼前に狙いを定めるリーズシャルテ。

二人の戦いが最高潮に達した、その瞬間――――、

決して起きるはずのない、異変が起きた。

 

ギィイイイイエエエエエエエェェエェェエエアアアアアッ!!

 

「……!?この声は――――!」

 

雲を縦に貫き、獣の絶叫が降りてくる。

演習場の高い空から、人ならざる闖入者が突っ込んで来た。




「このおっきい機攻殻剣、意外と軽かったりして……重っ!?」

「当たり前じゃん」

「ティルファー、見ればわかるだろう?しかし、こんなに重い物を持ち歩いたら不便じゃないか?」

「そうでもないよ、背負って歩けばいい運動になるし。それに……」

「それに?」

「いつでもどこでもバーベキューができる。よく焼けるよ」

「機甲殻剣で何をやってるんだ君は!?」
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