【疾走騎士】ゴブリンスレイヤーRTA ドヤ顔W盾チャート 作:もふもふ尻尾
自由騎士に手合わせをしたいと強引に頼まれ、疾走騎士が連れてこられたのはギルドの裏手にある広場。
ここでは冒険者同士の稽古が頻繁に行われており、手合わせをするのにうってつけの場所であった。
「もう日も落ちそうですし、一度だけで構いませんか? 暗くなってから武器を振り回すのは危ないですから……」
彼女の強引さに対して打つ手無しと判断したのだろう。疾走騎士はせめて手早く終わらせようと考え、提案する。
「そうですね、私としては夜が明けるまでといきたい所ですが……」
渋々といった様子で了承する自由騎士の言葉に対し、それだけは勘弁してくれと兜の中で苦笑いを浮かべる疾走騎士。
先に釘を刺しておいて良かったとホッとしながら、疾走騎士は両手に持った盾を構えた。
「さあ、始めましょう」
彼の言葉に頷いた自由騎士は、腰に下げた剣を鞘から抜き……深呼吸。
「では、参ります!」
先程までの煌めいた目とは打って変わり、手にした剣と共に、鋭い視線を疾走騎士へ向ける自由騎士。
彼女は一人の騎士として、この手合わせに全力で挑むつもりだった。
斯くして、赤き夕日に照らされながら、二人の騎士が相対する事となる──。
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結論で言えば、決着は一瞬で決まった。
私は彼が持つ二つの盾を前に、攻めるべき手を見付けられず……迷った。
剣一本であの堅牢な守りを破るにはどうすれば良いか、答えを探ろうと彼の《様子を見る》事にしたのだが。
──その瞬間、私の視界は真っ白に染まった。
「うぐっ!!?」
直後、正面から強い衝撃。
気付けば、私は地に背中を付けており、眼前にあったのは彼が持っている盾の先端。
「迷えば敗れる……」
あまりに一瞬の出来事に、私はただ呆然とするしかなかった。
「一体……何が?」
私に馬乗りになった状態の彼へ問うと、視界に眩い光が射し込む。
「っ……?」
反射的に手を掲げて光を遮ると、その光は彼の盾に映し出されていた太陽の光だという事にすぐ気が付いた。
「目眩まし、ですか」
「正解です」
完敗だ。せめて一太刀……どころではなく、戦いにすらならなかった。
自分の不甲斐なさを突きつけられたような気がして、思わず彼から目を剃らす。
「お見事でした。まさかそんな手で不意を突かれるとは……」
「……だからですよ」
「え?」
私に向けていた盾の切っ先を下ろした彼へ目を向けると、彼もまた、こちらを見据えていた。
兜によって被われた彼の目は、闇より深い、まるで深淵のような印象を感じさせる。
「その『まさか』に見舞われた時、人は窮地へと立たされます」
「っ……」
その言葉で、私の脳裏に苦い記憶が蘇る。
一党全員がゴブリン達の餌食になっていたかもしれない私の失敗。あれもまた私にとって『まさか』の出来事だった。
「自らの死を想像出来ない者は、その対策を取る事も出来ません」
「……」
これが手合わせで良かったと、私は内心で安堵した。
もう同じ失敗はしないと、そう思っていたつもりだったのにこの有り様なのだ。
どうすれば……そう思った時だった。
「《
どこからか聞こえてきた詠唱。その声と共に凄まじい突風が吹き付け、私の上に居た彼がまるで横から巨大なハンマーで叩きつけられたかのように吹っ飛んでいった。
「ゴホッ! ゴホッ!」
舞い上がる土埃に咳き込みながら起き上がると、彼は数十メートル先の地面に転がっている。どうやらあそこまで飛ばされたようだ。
「え、えぇ……?」
私は困惑の声を漏らしながら、呆然とそれをながめていると……。
「疾走騎士アンタ……やっぱりそういう趣味だったのっ!?」
悲鳴にも、怒号にも聞こえる叫びが辺りに響いた。
──どうしてこうなったのだろう。
───────────────
時を少し遡り、場面はギルドへと移る。
ギルドの二階にあるテーブル席、そこでは魔術師と魔女が向かい合って座っていた。
「ぐぬぬ……」
疾走騎士からの依頼を受け、魔女から呪文を教わっている魔術師は、椅子に座ったままテーブルに突っ伏していた。
「難しい かし ら?」
「これが簡単なんて言えたら、その人は間違いなく賢者ですよ……」
魔女から呪文を教われば教わるほど、彼女のレベルの高さを魔術師は実感していった。
《真言呪文》……世界の理を改変する、真に力ある言葉。
それは精霊術や奇跡とは全く異なる力である。
精霊術はこの世界を構成している精霊の力を借りる事で行使でき、奇跡はその信仰心によって神々の恩寵を賜る事ができる。
しかし呪文に関しては、完全に己の知識のみでその事象を引き起こす必要があるのだ。
一つの呪文を扱えるようになる為に必要な知識は、勿論生半可な量では収まらない。
正確には、今現在魔術師の目の前に置いてある厚い本一冊分。
この本は呪文書と呼ばれており、一つの呪文を会得するのに必要な知識が記されている。
疾走騎士を見送った直後、魔女から魔術師へと手渡された物だ。
……もちろん相応に高価であることも添えておこう。
「どの辺り かし ら?」
「本の内容自体は理解できたんです。ただこう……感覚が掴めないというか……」
魔女はその言葉を聞いて目を丸くし、持っていた煙管を胸の間にしまう。
「ね 息抜き しましょ?」
「え……? ちょ、待って下さい師匠っ!」
魔女が微笑みながら席を立ち、階段を下りていくと、魔術師は慌てて本を閉じて立ち上がり、その後に着いていく。
「一体どこへ行くんですか?」
「実は さっき ね 上から 面白いものが 見えた の だから 今 見に行きましょう ね?」
「面白いもの?」
魔術師は集中していて気づかなかったようだが、下の階で起きた出来事を魔女は見ていた。
タイミングが良いのか悪いのか、そうして魔女に着いていった先で、疾走騎士が女性である自由騎士のマウントポジションをとっている光景を魔術師は見てしまったのだ。
魔術師は以前、疾走騎士によって草むらに引きずり込まれた経験がある。
もちろんその時は近くに居たマンティコアから身を隠すためで、そういう目的ではなかった。
しかし、今回は冒険中でもなく、近くに怪物が居るわけでもない。
その結果我を忘れた魔術師は、自らの怒りがそのまま爆発したかのような突風を生み出し、疾走騎士を吹き飛ばしたという訳である。
まさに天賦の才を持った彼女故に出来た所業。呪文書の中身をあっさりと理解してしまったのには魔女も驚いたが、ここまでくると才能だけでは説明がつかないような気もしていた。
「疾走騎士アンタ……やっぱりそういう趣味だったのっ!?」
彼女の叫びが辺りに響く。
吹き飛ばされた疾走騎士がむくりと起き上がり、辺りを見回すと、声の主である魔術師の姿を見付けた。
「どうしました? 怒っているように見えますが……」
「当たり前じゃない! 彼女を押し倒して何をしてたのよ!」
魔術師の頭にはまるで角が生えているかのよう。
睨み付けられた疾走騎士は頭を傾げる。
「何って……手合わせですが、一体何をしているように見えたのでしょうか?」
「……へ?」
その言葉に、気の抜けた魔術師の眼鏡がずれる。
魔術師が自由騎士の方を向くと、彼女はこくこくと何度も頷いた。
つまり……魔術師の勘違いだった訳だ。
「ふふ これで《
「し、師匠……まさかこれが狙いで……?」
口をぱくぱくとさせながら魔女の方を見て顔を真っ赤に染める魔術師。
先程魔女が見た『面白いもの』とは、自由騎士に連れていかれた疾走騎士の姿であり、集中力の切れた魔術師に何か切っ掛けが生まれるかもしれないと考え彼女をここへ連れてきたのだ。
何はともあれ、これにて依頼は完了。魔女は冒険者として報酬を貰うため、疾走騎士に歩み寄る。
「報酬 なのだけれ ど」
ここで魔女はある事を思い付く。
これでお金を貰って終わりというのは、少し勿体無いのではないか、と。
「一つ お願いが ある の」
魔女は妖艶な表情を浮かべ、少しわざとらしい声色で疾走騎士に報酬の内容を告げた。
「脱い で?」
「し、師匠!?!!?」
「ヌッ、脱ぐ!? ごくり……」
勿論魔女は彼の装備を全て脱げと言ったわけではないが、魔術師が裏返った声を上げて、その後ろでは自由騎士が顔を紅潮させながら生唾を飲んだ。
「ふふ 兜を ね?」
魔女がこの報酬を選んだのには理由があった。
今ギルドではゴブリンスレイヤーの素顔が賭けの対象となっている。
近いうちに彼の素顔もまた、賭けの対象になるのは間違いないだろう。
幸い辺りに人は居ない。彼女は彼の素顔を拝見する良い機会だと考えたのだ。
「成る程。そう来ましたか……」
疾走騎士は息をつくと、手を顎に当てて頷いた。
「無理に とは 言わない わよ?」
「構いませんよ、減るものでも無いですから」
そう言って疾走騎士はあっさりと兜を外す。
「……っ!」
疾走騎士の素顔を見て、少し驚いた様子を見せた魔女だったが、どうやら満足したようで静かに頷いた。
「もう いいわ よ? あり がとう……」
疾走騎士は兜を被り直す。
そこへ魔術師が近寄ると、彼女は太陽が沈んでしまった空を見上げた。
「ねぇ疾走騎士。暗くなってきたし、ご飯食べて今日はもう休まない?」
「そうですね。お二人も良かったらどうですか?」
疾走騎士の誘い、願ってもない話に自由騎士の目が再び煌めきだす。
「い、良いのですか……?」
「ふふ 私は 別の用 が あるから また ね?」
魔女は手をひらひらと振りながらその場を後にする。
こうして三人はギルドへと戻り、食事を取ることとなった。
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「つまり、最初に出方を伺ったのは悪手だったという事ですか?」
「えぇ、こちらの強みは防御力を活かした突破力ですから、正面から迎え撃つべきではないでしょう」
はぁ……と、つい思わずため息をついてしまう。
女給に注文を済ませ、料理の到着を待っている間、私は疾走騎士が質問攻めされているのを横で眺めていた。
「では、どのようにするのが正解なのでしょうか?」
「盾を掻い潜り組み合いに持ち込むか、或いは死角に回り込む、等でしょうか?」
しかし鋼鉄等級に指南する黒曜等級って、なんだかあべこべね。
もう、二人で食事しようと思ってたのに……。
「そう言えば、あの時の言葉ってどういう意味なのでしょうか?」
「あの時?」
「迷えば敗れる。私を打ち負かした時に仰られましたよね?」
へぇ、なかなか良い言葉じゃない。
立ち止まらず走り続ける疾走騎士らしい言葉。ちょっと気に入ったかも。
「あぁ、騎士になる為の訓練として、祖父との手合わせでいつも言われていた言葉ですよ」
「お祖父様……ですか」
もしかして過去話かしら? 集中して聞く事にしよう。コイツが自分の事を話す事は滅多にない。
──迷うという事は、自らが為すべき事を見失っているという証左に他ならない。
戦では、関わる者の願いやら企てやらが渦を巻く。
迷えば、その渦に飲まれ……敗れる。
迷わずただ一心に、自らが為すべき事を為すのだ──。
「つまり、自分が行うべき事を予めちゃーんと決めておけば、自分自身を守ることにも繋がるというわけですね」
疾走騎士は腕を組みながら右手の人差し指を立て、うんうんと頷く。
私と自由騎士の彼女は、その話をただ食い入るように聞いていた。
「……とても強く、良いお祖父様だったのですね」
「えぇ、とても強かったです。攻撃を防ごうと盾を構えれば、腕を掴まれて背中から地面に投げ飛ばされましたし」
「と、とても厳しいお祖父様だったのですね……」
「剣を振れば斬撃が飛んできましたし」
「とんでもないお祖父様だったのですねっ!?」
「ちょっとそれ化け物じゃない!?」
「いやまあ、恐らく魔法の武器とかだと思いますよ?」
「さ、流石にそうですよね……びっくりしました」
私も思わず声が出てしまった。
普通に考えればそうよね。そんな事が出来る人間が存在するわけが──。
「あとは踏み込んだ足下から炎が吹き出したり……」
「やっぱり化け物じゃないのっ!!」
「きっと魔法も会得していたんでしょう。強さに貪欲な人でしたから。お陰で防ぐ事に関してはとても鍛えられました」
「えぇ……」
疾走騎士の祖父、一体何者なのかしら? 聞く限りじゃあ相当な強者なんでしょうけど、在野最上位の銀等級でもそんな芸当は不可能だわ。
もしかして金等級、あるいは……って、そんな筈無いわよね。
でもそれだけ厳しい稽古を受けてたのなら、疾走騎士の等級詐欺じみた強さにも納得がいく。
いや、正確には疾走騎士自身が並外れた戦闘力を持っている訳ではない。
マンティコアに対しては捨て身の攻撃を仕掛け、それでようやく討伐ができる程度の強さ。
ゴブリンの群れを相手取り、その消耗で気を失う程度の強さ。
異常な強さを持っているわけではなく、特別な能力を持っているわけでもない。
しかし、彼は戦いに関しての判断力がずば抜けて高いのだ。
それはまるで……自分が為すべき事を予め知っていて、それをただ実行し続けているかのようで──。
「はぁいお待ちどおさまっ!」(ってうわぁ、早速一人増えてる……こっちの意味でもゴブリンスレイヤー二号ね……)
私の思考はそこで中断された。女給が注文した料理を持ってきたのだ。
彼女が運んできたのは新鮮な魚が焼いて調理されたもの。皿に盛り付けられているのを見て、よだれが垂れそうになる。
「いただきます」
早速私が身の切れ端を口に運んだその瞬間──。
ヒュゴウッ……!
「ごちそさまでした」
「だからアンタ早すぎるのよっ! 今さっき食事とは思えないような音が聞こえたんだけれどっ!?」
疾走騎士の皿にあった魚は綺麗に無くなっている。骨すらも残っていない。
流石にモノを食べてる時くらいは救われてなきゃあいけないんじゃないかしら? そう物申そうかと思ったが、疾走騎士は黙ってこちらを見ていた。どうやら私達が食事を終えるのを待っているらしい。
「スゥゥゥ…………うーん、ダメみたいですね」
隣に居た自由騎士が魚を吸い込もうとしている。
ダメみたいなのは間違いなくゴブリンに石を当てられたその頭の方だと思うのだけれど?(名推理)
……わかったからその圧を放つのはやめなさい疾走騎士。余計食べにくいじゃないの。
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食事を終えた疾走騎士達が宿へと戻ると、いつものように圃人の女主人が出迎えた。
「お帰りなさいませ! あ、一党の方が探していましたよ?」
すると自由騎士がはっと何かに気づいたらしく、慌てた様子で疾走騎士達に頭を下げた。
「こ、この度はありがとうございました! 貴方の言葉を胸に、私は私の為すべき事を為していこうと思います!」
疾走騎士は真っ直ぐに自由騎士と向かい合い、力強く頷いた。
「えぇ、貴女自身の正義を、至高神に証明してみせて下さい。きっと、貴女にならそれが出来る筈です」
その言葉に自由騎士は自らの鼓動が高鳴るのを感じ、頬を赤く染めていた。
「あ、貴女もその……ご迷惑をお掛けしました。紛らわしい事をして……」
「……もうその件は忘れて頂戴。私だって忘れたいんだから」
「あはは……」
魔術師が顔をしかめ、自由騎士は苦笑いを浮かべる。
「それでは失礼致します」
そして晴れやかな表情で部屋へと戻っていった自由騎士を、疾走騎士達が見送った。
「ただいま、今戻ったわ」
「あ、リーダーおかえり! ……あのさぁ、イワナ、食わなかった?」
「焼き魚の匂いがするな。一党を差し置いてどこへ行ってたんだ? 心配したんだぞ」
「何か良い事でもありましたか? とても清々しい表情ですけど」
自由騎士が部屋に入ると、それを一党のメンバー達が出迎える。
彼女達は昨日から、頭目の自由騎士がゴブリンに対して不覚を取った事を思い詰めているのではないかと心配していた。実際、彼女はあれ以降どこか調子がおかしかった。
しかし、今回戻ってきた彼女は以前のような……いや、それ以上に屈託のない真っ直ぐな笑顔を見せている。彼女達が何処か浮わつくのも仕方のない事だろう。
「えぇ、とても……とても良いことがありました」
疾走騎士の助言が、彼女にとってどのような影響を与えたのかは神々にも分からない。
ただ一つ分かるのは……彼女の正義が折れる事は、もはや起こり得ないという事だけであった。
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そして自由騎士と別れた後、疾走騎士と魔術師の二人は入浴も済ませ、部屋へ戻った。
疾走騎士がお風呂に入っている間、寝巻きへと着替えた魔術師はベッドに座り、足をぱたぱたと動かしながら疾走騎士へ話し掛ける。
「ねぇ、疾走騎士」
「はい」
「師匠に顔を見せた時、どうして目を瞑っていたの?」
実は疾走騎士が魔女の前で兜を外していた時、彼はその目だけは見せていなかったのだ。
魔術師はホッと安堵したが、理由が気になっていた。
「……わざわざ不快な思いをさせる必要は無いかと」
「そ、そんな事っ……!」
すると疾走騎士は兜を外し、今度はちゃんと目を見開いた状態で魔術師と向かい合う。
「一党の貴女は受け入れて下さっていますが、他はそうとは限りません。サイコロに……運に任せるのは恐ろしいんですよ」
魔術師も、最初は思わず目を逸らしたくなる感覚を覚えたが、それもようやくと慣れてきていた。
彼女は疾走騎士から決して目を離さず、本当に仕方のないヤツだと内心呆れながら、ただ本心を告げる。
「師匠なら大丈夫だと思うわ。……ううん、師匠だけじゃない。あの鋼鉄等級の一党だって、多分受け入れてくれると思う」
そりゃあ最初はびっくりするかもだけど。そんな言葉を付け加える魔術師を見て、疾走騎士は──微かに笑った。
「あ……」
「もう寝ましょう。明日も為すべき事は多くありますからね。……おやすみなさい」
「そ、そうね……。うん、そうしましょ。……おやすみ」
疾走騎士が羽毛のベッドに潜り込むと、魔術師はぼんやりしながら顔を赤くしたまま横になった。
そして……彼の物語は回り続ける。
──自分はサイコロが恐ろしい。
──サイコロの出目によって訪れる、お決まりの運命が恐ろしい。
──自分はこの世界が何なのかを知った。ああ、だからこそ恐ろしい。
──そうか、自分が本当に恐ろしいのは……。
「あなた達を失う事なのだな……」
……神の手によって世界が巻き戻されない限り、彼の物語は回り続ける。
Q.疾走騎士くんはあんなに急いで食事をしても、のどに詰まらせたりはしないのですか?
A.食事にもダイスロールは無いので心配いりませんね。