歌って飯テロする予定   作:狗妹

3 / 8
入試試験編~
入試試験日の朝


もうそろそろ日が出そうな時間帯。

 

大きなダブルベットで眠る2人のうち一人が静かに体を起こす。

 

隣に目をやると綺麗な金髪をベットの上に広げすやすやと気持ちよさそうに福音のお腹あたりに手を回しているひざしの姿があった。

いつも騒がしく、けど生徒からも慕われている彼の今の素顔はかわいらしいと感じてしまう。しかしヒーロー業と教師、さらにラジオDJを務めているハードスケジュールにも関わらす体はたくましく男らしい。

一言でいえば脱ぐとすごい。ひざし以外にも以前に消太が泊まりに来た際に風呂上りで見た時も不摂生な食生活な割にガッシリとしていて思わず自分の体と見比べてしまった。

 

チート特典付きの転生なだけあって男女問わず目を奪う容姿だが。前世女だった自分が願った所為かどっちかというとこう・・・・体は男なのに括れもあるむっちり尻付きのナイスバテーな一応男の体になった。

どんなに筋トレしようが尻は良い弾力を維持したまま硬くならず上半身を鍛えようと腕立て伏せをすればなぜか腕ではなく胸の肉が付く始末。

 

Aカップほどに膨らんだ胸に美女っぷりにますます磨きがかかる福音にひざしと消太が揃って頭を抱えてしまった。

それ以降どう筋トレしても腕力や柔軟性など上がっているのに外見にあんまり反映されないことに次第に実力が付いているならそれでいいんじゃね?と言うひざしに消太と福音が首をかしげながら無理やり納得したのだ。

 

 

当本人である福音も女だった記憶があるので筋肉もりもりマッチョしている(来世の)自分の姿なんぞ思いつくはずもなく・・・また今世が男になるなんて思いもしなかったのでまだ女性寄り(絶世のが前につくが)の方がありがたいのでもう無理に男らしさを追求することもやめて逆にせっかくもらったこの美しい容姿をさらに磨くためチート特典の一つの個性をフル活用した。

いやー、トリコ能力マジチートだわ。

しかも基本己の肉体を使うバトルがメインであり個性重視のこの世界では肉体に関係する個性ではない限り最低限の筋肉をつける程度のヒーローが多い。

もちろんひざし達はそんな事はないが。前世でモブといっていた名もない漫画で出されるヒーロー達など実際に見かけるがどれもひざし達と比べて頼りないとも思えてしまう。

 

さらに私の個性を使った料理を食べてからますますひざし達の肉体はたくましく。しかしボディービルダーみたいに【見せる為の筋肉】ではなく柔軟で己の力を瞬時に生かせられる筋肉に磨き上げられていた。

 

前世喪女だった自分としては眼福もいい所だ。もうどんどん磨き上げられていく自分と保護者達の肉体を見て調子に乗ってどんどんグルメ界にいって食材を使った。

そのおかげで戦闘力もあがりどんどん獲れる食材レベルも上がってさらに私たちも美味しく強くなるという良循環!

 

最初は「なんで王道系チート個性じゃないの?」と疑問を投げていたが使ったら2つとも王道というよりバグ性能高い個性で恐れおののいた。

 

個性【美食家】はトリコの食材を獲って食べる以外にも私の髪・・本家でいうサニーの能力や驚異の身体能力。小松シェフのように食材に愛されその調理方法が分かったり・・・・なにより人外のキャラに化けられるというまさに【美食屋トリコ】の世界観を一つの個性に詰め込んだ破格の個性だ。

人の能力は私自身の能力で。原作キャラのパートナーアニマルのテリー達といった人外のキャラは体全体を変異すればそのキャラの戦闘力が得られる。

今の所バトルウルフでもテリーやハイアンパンサーのリッキーなどしか変身できない。

八王クラスなんて到底まだ先でUSJ編までには3桁レベルは軽く食べていきたい。

ちなみにひざしさんはテリー派で消太さんはパンサー派だった。

猫好きでも大型猛獣の分類でオマケに羽生えてるけどいいの??

 

 

あ、ちなみに私。この世界の知識をもっております。

記憶が戻った時にはマイクの養子になってて記憶戻る前の記憶と前世の知識もあってショートしてた・・・

 

 

 

うん、いきなりぶっ倒れたりマイクさんには本当にあの時お世話になりっぱなしだった。

医者はPTSDによるフラッシュバックからのパニック症とか言ってたけどただ単に知識INしてからの私の状況把握と原作キャラの突発な登場に頭が付いていかなかっただけですハイすみませんでした。(土下座

 

そして今は金稼ぎ程度にお世話になっているもう一つのチート個性・・いや正確には個性は使ってないけど前世よりはるか未来の設定なのに漫画の世界観だからか前世の曲なんかがなかった。いくら調べてもボカロも知っているアニソンも全くなかった。

これには結構ショック受けた。

それでホームシックさながらボカロの歌うたってたらひざしさんに「hooooooo!!!!なんだその歌は!!自分で考えたのか!天才か!!!うちの子マジエンジェルぅううう!!」と聞かれててあまりのもベタ褒めしてきたので調子に乗って動画投稿・・からの人気が出始め自分でも世話になりっぱなしなのは前世成人済みの記憶がゆるさないので顔出しNGでシンガーソングライターとしてデビュー。

結果紅白まで呼ばれる始末。けどさすがに顔出しNGだし辞退した。めっちゃもめたけどひざしさん達が対応してくれたありがたやありがたや!

 

そういえばデビュー時もひざしさんが何かと対応してくれてたな。恩返しのつもりで稼ごうとしてたのに世話になりっぱなしで申し訳ない・・・けど印税とか稼いでいるから!まだ未成年でこれくらいしかできないけどこれから頑張るから!主に原作崩壊とか!(メメタァ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう」

「おはよう、ひぃ兄」

 

後から起きたひざしが席につくのを確認して料理を机に並べる。

席に着くと机に置いてあるリモコンを手に取りすぐテレビをつける。

ラジオも好きだがテレビも好きなひざしは朝一ですぐテレビをつける。

といってもまだ朝日が出て間もない時間帯で面白い番組などやってるはずもなくニュース番組に切り替えて見る。

 

「はい、昨日は和食だったから今日は洋食風にしてみたよ」

「おお!希望通りだぜ!めっちゃ朝から豪華さがヤベェェエ!!」

 

十黄卵のとろふわオムレツに牛豚鳥の厚切りベーコンとあらびきソーセージ。飲み物もは私が牛豚鳥の牛乳にひざしはその牛乳を使ったカフェオレ。

他にも出来立て熱々のパンにキューティクルベリーを使ったソースを被ったヨーグルトなど朝食並みに豪華な料理が並べられている。

 

「今日は試験日だしお互い頑張ろうね!」

「おう!福音も大丈夫だろうが気をつけろよ?っと・・いただきまぁあす!!」

「うん、いただきます!」

 

そう、今日は雄英高校の入試試験日。

教師であるひざしは試験会場の最終確認などやる事が多くいつもよりも早く出る予定だ。なので自分も日が出るまえに起きたのだが朝ごはんを完食したひざしはその後着替えて支度を・・せずまだ椅子に座りゆったり食後のカフェオレをすすってる。

 

「・・はぁ・・うめぇ・・余韻に浸かりてぇえ」

「嬉しいけど時間大丈夫?」

「・・はあ、そうなんだよなぁ・・・けどこの満腹感をまだ堪能してぇんだよ」

「もう・・・はいお弁当。あと頼まれたコレも一緒にいれていいの?」

「おう、ありがとな」

 

渋々椅子から立ち上がり洗面台に向かうひざしに机に置かれたいつものランチボックスに弁当と蛇口がついた中身入りの大瓶を保冷剤と一緒に別袋にいれてボックスに入れる。

 

スムージーには疲労回復や治癒特化系の食材をメインとして野菜と果物を調合した特製品である。

前に怪我をして固形が食べれなくて泣いてたひざしの為に作った時大好評だった。

今は前回よりもレベルが高い食材で作ったので前よりも効果てきめんであろう。

 

それにしてもコレが必要なほど入試試験を用意する側は大変だってことだよね・・・今夜のご飯疲労回復系でいこうかな?

 

 

「じゃ、先行ってくるな」

「うん、いってらっしゃい!!」

 

ニコッと頭を撫でて玄関を出たひざしを見送り自分も頑張ろうと張り切って入試の最終持ち物チェックをしようとパタパタと自室に駆ける。

 

 

 

いよいよ原作が始まるのだ。用意はやりすぎなほどちょうどいい。

時間はまだあるし救助用に再生屋が使っていた食材も予備で確保しておこうかな?と考えるほどどうやら自分はかなりテンションが上がっていることに気づく。

 

原作に本格的にかかわる今日。ドキドキする気持ちを抑えパン!と顔を叩く。

もうこの世界はペラペラな紙の物語ではない、現実なんだ!と気を引き締めた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。