前回のあらすじ
42回魔王倒したら43回目にてこれまでのレベル全て引き継いで、中級神にクラスアップ。
ステータスから魔攻と魔防が消えて、MPがGPに変わりました。
「貴様の名はなんだ?名乗れ、人の王よ」
その場の雰囲気が張り詰めた。
何故こんな発言をしてしまったのか。
いくら緊張してても流石にこれは無いわ。
でもね?43回目の勇者でも大勢の前だと緊張してしまうんだ。
ほらもう、いきなりいつものように装備を瞬間変化させるからクラス転移の人々もこっちガン見してんじゃん。
まぁ?勇者だし?目立ってなんぼの世界....。
んな訳あるか。
とにかく皆さん固まっているみたいなので自己紹介しておく。
「我が神々しさに驚愕するのも無理も無い。仕方あるまい、我から名乗ろうか。我が名はコハク・アズマ。数々の魔王を討伐せし勇者である」
すると周りから歓声が上がる。
宰相や王となんかはハイタッチしているし、王女は感涙している。
まぁ、力を貸す気は無いがな。
魔王討伐はクラス転移の人々に任せておく。
俺の目的はこの世界を楽しむ事である。
42回目までに習得したスキルを統合してできた特殊能力である全能を使って夢に見た冒険者&旅人ライフを楽しもうと思う。
現在俺がいる大陸は九つのうちの一つ名前がどれも長いので第一大陸としている。
その中で4ある国の一つ、テヌプレ王国だ。
まず俺はこの城より追放されなければならない。
そして緊張した俺自身の発言で難易度は爆上がりしたのだが。
早速能力のお世話になろうと思う。
というか既になっている。
高速思考を発動させているので長く考え込んでも1秒には遠く及ばない。
まずは人物調査。
この能力は対象がどんな人物かを見通すものである。
宰相と王と王女を設定する。
頭の中に情報が浮かんでくる。
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テヌプレ王
国民に対しては良き王であるが、勇者を召喚した目的は魔王の討伐と見せかけた領土獲得。
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テヌプレ王女
国民に慕われている父を尊敬しており、未熟者である自分も早く王のような立場になれるように日々勉強の日々を過ごしている。父の勇者召喚目的は魔王討伐だと思っている。
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テヌプレ宰相
王の右腕であり勇者召喚を提案、実行した。尚、帰還の方法はわかっていないため適当に誤魔化す予定。
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これは...、ますます脱出しなければなりませんな。
こんな茶番には付き合ってられ無い。
よって、脱出する為に場を混乱させる必要があるので諸悪の根源である宰相を抹消する。
身体強化を発動して20m先の宰相の首を深く斬って、元の位置へ戻る。
ポイントとしては刀身に即効性の毒を塗っておくことと、斬った後の刀身に着いた血は払っておく事だ。
拭いたのに使った布はアイテムボックスに仕舞うのを忘れないように。
かかった時間は0.00000001秒程。
ちなみにこれを身体強化無しでやると、強い酔いによって吐く。
宰相の首から血がとめどなく溢れて倒れる。
宰相を抹消したのはこれで5回目である。
大抵の根源は宰相であり、繰り返しの勇者の作業にイライラしていた23から26回目の俺がやってしまったことだ。
あの頃は殺人勇者って呼ばれていたな。
うん、懐かしい。
さて、存在隠蔽を発動させる。
この騒ぎで俺から意識が逸れたのでこの能力を発動させた。
この能力は名称通りに存在を隠蔽し、察知でき無い状態にすることができる。
この状態で城から出るだけである。
ここで更に能力を発動させた。
能力発動させまくりですね。
まぁ、こんなもんですよ。
因みに毒の必要性は治癒魔法対策です。