行動派七曜録   作:小鈴ともえ

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魔改造的第十話

パチュリーside

 

 

 さて、竹取物語も終わって恐らく次に起こる東方関係のイベントは996年か995年のどちらかに行われる酒吞童子討伐なのかな?あと300年弱あるね。どうしようかな。

 

あ、そうだ。ぜひ一度行ってみたいところがあったんだった。

 

「ねえ美鈴、魔界って興味ない?」

 

 

「魔界…ですか。私は特に興味はありませんが、パチュリーが行くというのなら当然私もついていきますよ」

 

「魔界は恐ろしく危険。魔界人の実力も当然だけど、瘴気も地上でたまっている場所の比ではないわよ。それでもついてきてくれるのかしら?」      「えぇ、もちろんです」

 

では向かいましょう、と言いたいところだけれどどこから行けるかわからないのよね。博麗神社裏ってどこよ……あ!そうだわ、彼女なら界の境目も自由に操れるね。

 

 でも流石に正規ルートでなければ有無を言わさず排除されそうね。はぁ、魔界は今は諦めましょう。

 

「と思っていたけどよく考えたら行き方が不法侵入しかなかったから()()やめておくわ。変なこと言ってごめんなさいね」

 

 

「あら、それなら仕方がないですね。ではこれからどうします?」

 

あとこの時代にいそうなのは幽香か守矢かだね。と、取り合えずしばらくは諏訪で過ごそうかな。うん。

 

「またもう少し東に旅を続けてみましょうか。それでどこか良い場所が見つかったらしばらくそこで暮らしましょう」

 

なんかもう都では仙人みたいな扱いになってるから不老も疑われなくなっているだろうけれど。

 

 

 

そんなこんなで旅を始めて3日ほど経ったのだけれど、どうやら避けたはずのルートに入ってしまっていたらしいね。

 

「美鈴、あまり花を踏まない方がいいわよ」

 

 

「そうなんですか?まあ私も草花は好きですし、極力踏まないようには気を付けていますけど」

 

 

「いい心がけね。その心、その辺の有象無象にもあったらよいのだけれど」

 

 

「っ誰!?今私が全く気配を察知できなかったなんて」

 

 

「へぇ、いい反応ね。私は風見幽香。貴方が気配を察知できなかったのは私が花から現れたからじゃないかしら?」      「……花から?」

 

 

「えぇ、だって私は花妖怪。花があれば何処へでも行くことができるわ。ところで貴方たちそんなちんけな変装で人間の村でも襲うつもりなのかしら?」

 

やっぱり普通にばれるわな。幻想郷に住むことになるような妖怪どもは皆強すぎはしないかなあ。

 

「別にそういうつもりではないのよ。むしろ逆、私たちは陰陽師じみたことをやっているのよ」

 

 

「へぇ、陰陽師ねえ。なら私が貴方の実力を測ってあげるわ。

大丈夫よ、折角花を大事にしてくれる人なんですもの。殺しはしないわ。ただちょっと痛いだけ」

 

殺害予告でしょそれ……。

 

今生1番に辛すぎる

 

 

 

 

   幽香side

 

 

なかなか面白い。何の種族かは知らないが、今まで返り討ちにしてきた陰陽師たちや有象無象の妖怪どもとは一線を画す程の実力がある。確かにこれなら大概の妖怪は退治できるだろう。

 

 私にはまだまだ届かないけれどね!

 

 

「ッなっ!」まさか私が一本取られるなんてね。

 

でも今の力は何かしら。妖力ではない霊力でも神力でもない力、彼女は普通の妖怪ではなかったのか。

 

これはこれは、また面白くなってきたわね。

 

      ・

      ・

      ・

 

 彼女は今私の家に寝かせている。結果は勿論私の勝利で終わった。かなり実力もあったみたいだけどその昔私を下した胡散臭いあの妖怪ほどではない。まあ彼女は文字通り格が違った。

 

 どうやら彼女が起きたらしい。もう1人の方の妖怪(紅美鈴というらしい)が伝えに来た。

 

「どうやら私は完敗だったようね。その割に身体の疲れとか痛みとかが全くないのはかなりの時間寝ていたからかしら?」

 

 

「貴方が寝ていたのはせいぜい半日ほどよ。気分が悪くないのは私の薬草と、彼女の能力のおかげだと思うわよ」 

 

「そうだったのね。ありがとう」         「ところで貴方」

 

お礼を言われるのなんて私らしくもないし、ここで話を変えましょうか。

 

 

「いったい何の妖怪なのかしら?戦闘中に見慣れない力を使っていたけど」

 

「私はパチュリー・ノーレッジ、魔法使いよ。見慣れなかったのは魔力じゃないかしらね。この国にはまだ少なそうだし、持っていても自覚していない者も多いわ。

 

 あなたみたいに」                「……………………え?」

 

私にもあの力が存在していたというの?

 

「魔力に適性のある者はたまにいるわ。その代表格が悪魔や魔法使いというわけ。

 あなたも極めてみたいかしら?」

 

まだ私にも強くなる余地があったのね。フフフ♪

 

 

「えぇ、もちろんよ」

 

 

 

   パチュリーside

 

 

 戦闘中の幽香はとても素敵な笑顔でえげつないことを平然とやってきた。ありゃトラウマになりかねないね。魔法使い相手に肉弾戦とか効率よすぎかよ。

 

その途中に私の撃った魔砲で魔力の存在を仮定したのか、私が目を覚ますとそれについて色々聞かれた。

 

ゆうかりんも魔力もってんだぜ。って言った時の幽香の顔は是非脳内保存しておきたい。美人が呆けるとあんなに絵になるのね。これは良いことを知ったわ。

 

そんなわけで幽香に魔力を自覚してもらうところから始めたけど、流石の戦闘経験値だわ。教えたことをすぐにやってのけるし応用だって自身でやってのけてしまう。

 

私だって魔法使いだ。たくさんの本を旅の途中でも読んできたおかげで属性魔法以外も使えることは使える。結局幽香には花妖怪ということでメインでは木「属性」を教えたけど。日常に便利な魔法も一応教えておいた。水を出すとか。幽香なら自分で応用して戦闘にも使いそうなのが恐ろしいところである。

 

 因みに美鈴は生命力豊かなこの地で気を練る修行をしているみたいだ。

 

 本当に紫の将来が心配でならないね。こんな曲者たちを自分の箱庭に住まわせるなんて。

そういえば幽香に少し聞きたいことがあったんだった。

 

「幽香ってさ、かなり強いけど生まれてこの方敗北を味わったことってあるの?」

 

 

「……えぇ、その昔に1度だけあるわ。そうね。たまには私の話をしてみるのも悪くないかもしれないわね」

 

 

 

  幽香side

 

 

    ~回想~

 

 あれは私が負け知らずでかなり自分に酔っていた時の事だった。自分の拠点から径十数里は私の領地も同然だった。その中の妖怪どもは私に攻撃を当てることすらできない程だったから私は勝手に自分が最強になったつもりでいた。

 そんな時だ。あの妖怪が現れたのは。その妖怪も私同様女だったがまとっている雰囲気は胡散臭いことこの上なかった。

 

 

「あら、貴方はこんなところに1人で何をしに来たのかしら。ここが誰の領土か分かってはいっているわけ?」

 

 

「こんばんは。なるほどなるほど、貴方が件の妖怪ね。この辺りを制したからと言って自惚れるのは良くありませんことよ」

 

この言い方には流石に私の自尊心が傷ついた。

 

 

「誰だかは知らないけど、人様の領地に勝手に入って無事に済むとは思わないことね!」

 

この時は正直に言って負ける気などしていなかった。

 彼女から暴力的な量の殺気と妖気があてられるまでは。

 

 

勝負は2刻ほどで着いた。彼女の不思議な能力を前に私は攻撃を殆んどあてられなかった。

 

彼女が来た理由は単純明快、私の領地にあった人里からの依頼だったそうだ。

私には群の頂点にいるほどの器はなかったようだ。

  

 

   ~回想終了~

 

 

「その時から私は動物たちの上に居座ることはやめた。そう言うわけで私はここで花たちと生活しているのよ」

 

彼女とは今一度全力で戦ってみたいものね。




酒吞童子討伐辺りから一気にてんこ盛りになっていくので今から心配です

パチュリーが本名を名乗ったのは変装がばれているからです


幽香は紫を嫌悪してるとかではないです。ただ自分の実力を試すことができる相手なだけです。不憫なゆかりん

では次回も読んでいただければ幸いです

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