とある神社で大きな祭りが行われていた。その神社の裏で一際大きな男が静かにまるで誰かを待ってるようにたっていた。あたしは小さな足音をたてながら徐々にその男に近づいてきた。
「お待たせ大将!!」
「……随分と早いな奏」
あたしは大将の所に近づいて腕を組んで歩き始めた。しばらくして大将は少し顔を赤くしながら言った。
「随分と張り切ってきたらしな、お前の事だからこういった物はあまり着ないだろ」
「ちょっと周りが口うるさくてね……せっかくだし着てみた」
あたしは今の服装はオレンジ色の金魚が刺繍されている白色の浴衣を着ている。了子さんが服を選び、一緒に浴衣を着けてくれたのだ。
(まぁ大将の事だからあまり気にしてないだろうな……)
「まぁ……その浴衣……似合ってるよ」
「え?」
大将はそれだけを言って目を逸らしていた。あたしはその言葉に嬉しくなり、大将の腕を少し強く抱きしめた。
やがて射的をしている所があったのでそこに寄った。
「大将!!どっちが先に景品が取れるか勝負だ!!」
「分かったそれじゃ取れた方がそこのたこ焼きを奢りでどうだ?」
「いいぜ大将!!それじゃ……」
「「スタート!!」」
そして攻防戦が続き、そしてあたしが先に景品を取った。大将は少し残念がっていたが、こちらを見ると直ぐに目を逸らした。
「なんだ?大将、あたしに負けたからってそんな目を逸らさないでもいいじゃないか」
「いやそうじゃないんだ……だからその……」
大将はあたしの浴衣に指を指し、浴衣を見ると着崩れをしており、右肩と胸が少しでていた。あたしは直ぐに浴衣を戻した。
「……変態」
「……それは理不尽じゃないか?」
2人で景品を貰った後、大将にたこ焼きを奢って貰って再びあたし達は歩き始めた。あたしはたこ焼きを食べながら大将を見ていた。
「ん?どうした?」
「いや何でもない……」
「そうか?」
(大将はあたしの事どんな風に見えてるのかな……)
やがて神社で行われる御神楽があるので見に行こうとしてあたしは走り始めた。
「大将!!早くしないと始まっちまうぞ!!」
「おい奏!!そんな慣れない下駄で走ると転ぶぞ!!」
「分かったよ」
すると前に泣いている子供がいた、あたしは直ぐに駆け寄り頭を撫でた。
「大丈夫か?お父さんお母さんはいないのか?」
「ヒッグッ……お母さんが……」
「大丈夫あたしが見つけてやるよ!!」
後ろを振り替えると大将が来て、その子を抱っこして一緒に探し始めた。やがてその子の母親が見つかり、あたしと大将は祭りを再び周り始めようとしていた。
「あの子よかったな見つかって……」
「ああそうだな……」
すると大将はあたしの手を握って人気のない所連れてきた。
「大将どうしたんだ?」
「……帰るぞ」
あたしはその言葉に驚いたが、何事も無かった様に話した。
「まだ始まってそんなに経ってな」
「足ひねったろ?来た時からずっと気になっていたんだいつからだ」
「……あーバレちゃったか……ちょっと昨日のダンスの練習でひねってね……」
すると大将があたしをおんぶして歩き始めた。
「なんで早く言わなかったんだ全く……」
あたしはその言葉に少し嬉しいさを感じながら耳元で囁いた。
「あんたとの祭りが楽しみだったんだよ……」
「……そうか」
そして人気のない歩道を静かに歩く。やがて沈黙を大将が破る。
「変わりといってはなんだが……一緒にまた祭りに行こう」
「……ああそうだね」
「祭りだけじゃなく色々な場所にも行きたいな……」
「そう考えるとあたしも楽しみだよ……」
やがて彼は静かに……それでいて真剣に言葉にする。
「好きだよ奏」
「……遅いんだよバーカ」
やがてあたしも言葉にする。
「あたしも大将が大好きだよ……」
こんな終わりでもいいじゃない!!次はきっとセレナだよ!!
次の男達のやつが終わったら何がいい?
-
それぞれの海デート
-
第2回装者達+αの女子会
-
キャロルと探偵の釣りデート
-
エルフナインと助手の息抜きデート
-
サンジェルマンとボスの温泉デート