神凪彗、このゲームの時間軸において現在から15年前、女性アイドルの頂点に立っていた人物である。
アイドルとして、ライブやファンとの交流だけに限らず、ドラマやバラエティ番組などメディア露出も多く幅広い世代から高い知名度を誇っていたと言われている。
ライブを開催するとなれば、ファンはチケットの購入のために有給を使って、購入時間前から受話器の前にスタンバイし、時間になれば即座にチケットゲットのために電話をかけていた。その際には電話が繋がらないことが当たり前。
その苦情を受けた結果、事務所は当時はメジャーではなかったインターネットからのアクセスによるチケット購入を図るも、今度は購入時間になればサーバーがダウン、繋がるかどうかは運。その結果「宝くじに当たるか神凪彗のチケットに当たるか」と発言したファンのインタビュー動画がバズり、今も有名アイドルのチケット購入時にはこのフレーズがリフレインされている。
その他もろもろ伝説があるのだが、目の前にいるロリっ子が本当にそうなのか確信が持てませんねぇ……。ロリ……失礼、少女にしか見えないわけですし。
「でもこんなに少女みたいな容姿だったっけ? 映像で観た時よりも3割増で子どもっぽい」
「まったくアンチエイジングという言葉を知らんのか小娘が」
「アンチエイジングの効果効きすぎて子どもみたいになったんですか?」
えぇ……凛ちゃんの煽り運転で、神凪さんの肩が震えていて今にも右ストレートが炸裂しそうなんですが。
「神凪さん、ごめんなさいこの子思ったことをすぐ口に出してしまう癖があって……でも神凪さんが若く見えるってのはホントで……」
「……ふっ……まさかアンチエイジングの効果が行き過ぎた結果このような容姿になったといえばどう思う?」
「「えっ」」
「嘘だ」
いや、嘘なんかい。皆びっくりして口が空いたと思ったら前のめりに倒れる吉〇新喜劇みたいな素晴らしい流れを見せてくれたのでヨシ! (現場猫)
小さくなっても頭脳はそのままな名探偵みたいな薬を飲んだのかと思いましたが、そんなことはないみたいですね。
「さっきも言っただろう。単純に他の事務所からの圧力だ」
「「……」」
「何で黙る。私は別に気にしてないから……。そんなことよりもだ、ランニング中のお前たちの体力のなさを目の当たりにして、私も付き合うことにした。ほら、あと1時間は走り続けるぞ」
着いてこいと言わんばかりに、こちらに視線をやって走り出す神凪さん。ホモくん以外まじかみたいな顔してますが、着いてイキますよ〜イクイク。
「朱音、大丈夫?」
30分程経ったでしょうか、やはり体力面で不安のある朱音ちゃんの足が止まりましたね。
これまで定期的にトレーニングをしているといえども慣れない山道+普段よりも速いペースとなれば無理もないですね。
喉渇か……喉渇かない? ここはホモくんのナイスな起点づくりにより、一時休憩となりました。
「豊留、ほら」
昔の部活動みたいに休憩や水分補給がない、みたいな考え方はなく普通に休ませてくれる意外と常識のある元トップアイドル。メンバーより先に宿舎に戻り飲み物を持ってきてくれる様から優しい人なんでしょうねぇ……。
「他の連中はストレッチでもしとけよ〜。5分後にまた走るからな、あぁ……ペースは少し落として豊留が倒れないようにするから安心しろ」
水を飲みながら、まじで? みたいな反応を見せる朱音ちゃん可愛いですね。神凪さんは、そんな朱音ちゃんの様を見て、意地悪そうに笑ってますが、何だかかんだで彼女なりのコミュニケーションなのだと思います。
痛いですね……これは痛い……
およそ1時間30分でしょうか、走り続けた結果下半身の筋肉が硬くなっています。そんな時にストレッチをするなんて痛すぎます。ただストレッチを怠ると怪我にも繋がりますしね、怪我してステータスダウンは痛すぎます(二重の意味)
中高生の内はストレッチの重要性に気づかないんですけど、歳を重ねるごとに実感することになるんですよね。
え? この作品の登場人物は18歳以上です、だって? 18歳以上だからって18歳以上とは限らないだろ! こんなにも子どもっぽいんだぞ(暴論)
「押すなよ! 絶対に押すなよ!」
「えい」
「アーッ!」
横を見てみると凛ちゃんと加賀ちゃんがダチョウ倶楽部ごっこしてますね。
押された凛ちゃんはその場で悶絶してますが、周りのメンバーはくすくす笑ってますね。朱音ちゃんだけ大丈夫なのかと慌てて詰め寄ってますが。ダチョウ倶楽部ごっこして遊んで楽しめている間は、メンバー間の問題は何もないでしょう。
ストレッチも終えた所で、食事といきましょうか。
運動した後の食事でガッツリいけるか、少ししか食べないかで歳を取ったかが分かる質問もありますが、ホモくんたちはガッツリいけるでしょう学生ですから。
「少し多くないですか?」
「多いと思います」
「多いです!」
「多い……気がします」
仕方ありません。頑張って食べてもらいましょう。ちゃんと栄養士が作ってくれた料理ですからね。それに今日はカロリーを多く消費したわけですし、食べて太るわけがありません。何なら伊豆で食べるのでカロリーはゼロです(暴論)
えー……何とか食べきったようですね。
若者でも流石にかなり走った後にガッツリはいけなかったみたいですね。
Foo↑気持ちぃ~
運動した後はお風呂に入って汗を流さないといけませんからね、ということでお風呂タイムです。
女の子の入浴シーンを映し出すのには多少の抵抗を覚えますが……まぁホモくんは男の娘やし、バスタオル巻いてるから映しても問題ないね。てことで、ホモくんのアップをドーン。
あぁーいいっすねぇー。
微妙に紅く染った頬も、湯気で霞みがかっている肌も素晴らしいです。特に私のイチオシポイントは普段はおろしてる髪を束ねてるところですね。視聴中の兄貴姉貴たちはホモくんのセクシーな項に見惚れろ。
それにしてもバスタオルで下半身だけ隠すのは不自然なので、胸から太もも付近まで隠してますが、身体のラインがでていいですね。
他のメンバーもホモくんが、盗撮されてたらまずいですよ! とか言うので一応隠してますが、一部分の膨らみに目線がいきますね……。特にホモくんがちらちら見てる気がするのは気のせいですかね。
「うーん……
「ちょっと神凪さん、桃羽も気にしてることを言わないであげてください」
「そうだそうだー桃羽ちゃんの静岡平野は寧ろ長所なんだぞー」
平野とは広く平らな地形(胸)のことですけど、静岡にいるから静岡平野なんですかね。
「まぁそういう需要もあると思うし……」
「きっと大きくなるよ! 多分……! 」
ホモくんとしては複雑な気分なのではないでしょうか。
本人は気にしてないけれども、周りが気を使っているのを見ると何とも言えず、愛想笑いを浮かべるホモくん。
というか、しれっと神凪さんもいるんですね。
いや、いてくれた方がありがたいんですけど。
おっとこの辺で説明しておかないといけませんね。
この合宿はホモくん達のステータスを上げるために参加しています。
ステータスを上げるためにトレーニングは必要不可欠なのですが、その中でも個人でトレーニングをする方法、誰かとペアを組んでトレーニングをする方法、全員でトレーニングをする方法、があることはご存知だと思われます。もしかしたら私が説明し忘れてたかもしれませんが。
その3つにプラスの要素として、お助けキャラ的なものがあるんです。
有名なトレーナーやコーチ、スタッフなどなどと一緒に行えば獲得ポイントが普段よりも多くなるんですね。
つまり、超有名アイドル神凪彗と一緒にトレーニングを行うということはプラス要素しかないというわけです。ここで好感度やら稼いでおけば、今後何かとプラスに働く可能性が高いわけです。マイナスに働く可能性は考えたくありません(弱気)
ホラ、見ろよ見ろよ。もうこんなに馴染んでるし、会話も弾んでるし、勝ったなガハハ、風呂入ってくる……既に風呂入ってましたね。
「そういう神凪さんだって大きくはないですよね」
「まぁ並程度だと思うけど。というか私の顔や体型で大きい方がまずい気がするんだ」
ロリ巨乳てやつですかね。合法だからセーフですけど。
「ウチの舞さんの方がデカい」
「おい」
お前一番態度悪いって言われてるぞ。
態度悪いとは言われてないですけど、引き合いに私を出すなと凛ちゃんに突っ込んでますね。
「というか、お前だってそんな大きくないだろう」
「そうですよー。大きいと肩こるって言うから現状維持したい」
「あぁ……よく耳にするけど私たち持たないものからすると分からないんだ。実際肩こるのか鈴谷?」
「あの、この話続けるんですね……。普通ですよ、普通です」
どうやらホモくんの顔が茹でダコのようになってますけど、胸の話を聞きながら湯船に浸かっていた結果ですね。
ここは撤退しましょう。のぼせてバタンキューなんてやらかしたら身体を見られたり触られたりして、性別バレの危険が高いですからね。
性別バレルートを見たけりゃ見せてやるよ(震え声)とか思いつつも、途中で企画倒れのRTAを見せるわけにいかないので、脱衣場へGOです。
「おぉ……朱音ちゃんの肌すべすべ」
私は入浴所から聞こえてくる声に負けそうです(3敗)
俺も後から洗ってくれよな~頼むよ~と言って、メスガキに負けちゃうRTAに変更したいところですが、誘惑を振り切って浴衣に着替えておきましょう。
「枕投げをやろう」
枕投げイベントは初日に行わなくても問題ないです。
メンバーの好感度を上げることはできますが、それ以上のことはないですし、このペースならすぐ好感度も予定の値までいきそうなのでスキップです。
「マネージャーさんから怒られるよ」
おら、○○から怒られるからやめろ、デッキからマネージャーから怒られるからやめろ、デッキ取り出して使いましょう。
「疲れたから私は寝る」
「……っん……」
というか皆疲れて寝る気マックスオ○ックスですね。
「桃羽ちゃん!」
凛ちゃんは最後の希望、ホモくんに振りますが
「僕も寝るよ」
本日は終わり! 閉廷!
よし、合宿1日目を無事乗り切りましたね。
風呂やら就寝やら危ない場面を乗り切った私はようやっとる。
最後に獲得したポイントを確認しておきましょう。
うわぁ……これは激ウマポイントですね……たまげたなあ……。通常の合宿の2倍はありますね。恐らくホモくん以外のメンバーのステータスも結構上がるんではないでしょうか。
ホモくん以外のステータスはある程度把握できても、ポイントを振ることはできないのではっきりとは分かりませんが。
この激ウマポイント獲得合宿がまだ続くってヤバいですね☆
では、今回はこの辺で……。
久しぶりにあの人から連絡があったから何かと思えば、見込みのあるアイドル見習いを送るから見てやってくれとのことでした。
最初は断ったが、どうしてもというので見てみることにしました。
第一印象は、普通の子たち、というものでした。
あの人が頼み込んでまで連れてきたほどの子たちなのでしょうか……正直彼女たちがアイドルの頂点に立つビジョンは浮かばなかったです。
私の演技で容易く騙されるし、芸能界を生きていけるのか心配になりました。
ただ、星川桃羽という子はオーラのようなものを感じました。本人は普通にしているつもりだろうが、自然と視線が集まる……天賦の才があるのかもしれませんね。アイドルとしては必要不可欠なもので、持たざる者からすれば欲しくてたまらないものでしょう。
運動能力も素晴らしかったです。確かに星川さんは逸材なのでしょう。
星川さんだけを見てくれ、ではなく5人を見てくれということで、ここに送ってきました。ということは残りの4人にも何か光るものがあるのでしょうか。
鈴谷さんは、常識人でメンバーの中ではスタイルが良くて、運動能力も平均以上、リーダー的存在。だけれどもそれくらいしか分かりません。他にも何かあるのでしょうか?
秋吉さんは、非常識を装っているが、あれは素ではないですね。私だって、数年間芸能界を生き抜いてきて、仮面の下の本心を隠す人を見てきました。彼女はそういったタイプなのでしょう。その本心を引き出せば彼女の魅力が何か分かるのでしょうか。
豊留さんは、内気な女の子という男受けは抜群なタイプですが、今のまま芸能界に放り込んだらとんでもないことになりそうですね。女性には叩かれ、男性からは迫られ……考えただけで地獄絵図になりそうです。
加賀さんは、星川さんと近い存在ではありますが、星川さんが一等星であるとしたら彼女は二等星。どうしても星川さんに目が行ってしまい隠れがちになってしまいます。同じグループよりべつのグループにいた方がいいと思いますが。それに、星川さんへのライバル視というものが感じられました。それ自体は悪いことではないですが。
どうやら彼女たちに多少の興味を持ってしまったようなので、もうしばらくは頼みごとに付き合ってあげましょう。
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