男の娘トップアイドルRTA   作:椿遊

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2021年初投稿です


9話:トレーニング

 2日目もしっかりとトレーニングを行っていきましょう。

 昨日はランニングをメインにやりましたが、今日はダンスレッスンをやりましょう。

(馬鹿みたいに走り込みをする必要は)ないです。

 ダル○ッシュも否定してましたからね。昨日のはもともと体力がないのを補うためのトレーニングですから……。それに筋肉痛もあるでしょうから、怪我の危険性もあるので今日は抑えめです。

 せっかくの経験値ウマウマ娘合宿(激馬ギャグ)ですがやりすぎるとマイナスなので。それに抑えめでやっても結果的にはプラスになるようにちゃーんとチャートを組んでますので安心を。

 

 

「実は皆のデビュー曲が、昨日でほとんど完成したんです。その曲の振付けも振付師さんに作ってもらいました。ということで、今日からは振付けを覚えてもらおうと思います」

 

 うーん……もうデビュー曲が完成してしまいましたか。すこし早い気がしますね。

 最速デビューRTAなら別にいいんですけど、トップアイドルRTAですからね。まだまだスキルも経験も足りない状態でデビューした場合、デビュー時がピークで後は下り坂になる可能性が高いです。

 ただ、例外もあってデビューしたことで芸能界に触れて徐々に力をつけていくパターンもありますから……。

 正直運ゲーですね。RTAに運ゲー要素はつきものです。

 

 

「どんな曲なんですか?」

 

 加賀ちゃんは意外と興味深々といった感じですね。誰よりも早く口が開きましたし。というか、気づけば初期の頃のツーンとしてた感じが取れてる気がしますね。

 何があったのか分かりませんがラッキーです。

 

「うんうん、聴いてみたい」

 

 加賀ちゃんの背中に手を乗せ身を乗り出して、マネージャーさんに迫る凛ちゃん。

 

「ほとんど完成って、まだ未完成ってことですか?」

 

「皆の声が入ってないから、未完成ってことですね」

 

「あっ、確かにそうですね」

 

 

「レコーディングは合宿が終わってから、スタジオでする予定です。けどメロディを先に聴いておいて損は無いし、ダンスも今のうちにしっかり固めておきたいので」

 

 

 

 

 

「おぉ……いいメロディ」

 

「うん……」

 とりあえず皆聴いてみたいとのことだったので1度聴いてみました。うーん……いい曲ですね(音楽素人感)

 てことで曲を流しながらダンスレッスンですね。

 

「声が入ったらどうなるか気になりますね」

 

「でもとりあえず今は振り付けを覚えましょう」

 

「……そうだね」

 

 ようやくアイドルグループっぽくなってきましたね。

 今まではいわゆる「個」を高めるためのトレーニングみたいなことばかりでしたからね。個の成長なしにトップアイドルにはなれないですから、やむ無しですけど。

 

 ただ、全員でのレッスンをこれまでやってこなかったこと……これってどういうことかわかりますか? のびしろですねぇ! 

 この合宿で、個の成長とチームワークの向上を図ろうとチャートを組んできた成果がでてきましたね。

 

 

「……うん、いったん休憩」

 

 1時間ほど大雑把に説明された振り付けを覚えていく工程が終わったので休憩です。

 デビュー曲なので、センターを固定せず、全員がほぼ平等院鳳凰堂にセンターの位置に来るようなフォーメーションでのダンスとなります。そのため移動の多い曲をとなりますが、何とか皆には振り付けを覚えてもらうしかありません。

 

 センター固定はあまり好きじゃないので有難いですね。

 ライトやレフトも守れる選手をスタメンに起用することで戦術の幅が広がりますから……ファッ!? 梶谷FAとはたまげたなぁ……。

 

 このような個人的な意見だけでなく、グループ全員を前に出して知名度を獲得することはグループとしてのタイトル獲得には不可欠ですからね。それに誰がセンターでも大丈夫なグループだと私は思ってます(プロデューサー目線)

 

 

 

「秋吉さん、ここのターンは気持ち遅らせてからね。豊留さんはもう少し早く」

 

「「はい」」

 

「星川さんはもう少しメンバーに近づいて」

 

 ホモくんはやはり初心ですからね、振り付けで距離が近くなってしまう箇所が多々あるので意識してしてしまうのでしょう。こればっかりはしょうがないですが。

 

「鈴谷さんと加賀さんはいい感じね」

 

 

「「ありがとうございます」」

 

 

 

 とまぁ、トレーナーさんからは及第点な評価を頂きましたが、とある方からは厳しい評価を受けました。

 

「うーん、私的にはまだまだだね」

 

「神凪さんの目で見てどこが足りないですか?」

 

「まだ踊らされているって感じが強い。振り付けを覚えるのに意識がいってて表情も硬い」

 

「まぁ、今日初めて覚えて合わせてるわけですし。そこはしょうがないですよ」

 

 ダンスレッスンのトレーナーさんが擁護してますが。

 

「最初からフルアウトでできるけどね、私は」

 

 いや神凪パイセンパネェっすわ……流石元トップアイドルですね。こういったトップアイドルでも最初は全然だったけど、徐々に力をつけて売れるタイプの方が多いんでしょうけど、最初からその能力はチートなのでは。

 

 

「見ててくださいよ神凪さん、神凪さんのレベルまで辿り着いて見せますから」

 

 サムズアップしながら、そう伝える凛ちゃんには強キャラ感を感じますね。

 

「そうですね。まだまだ踊らされているのは実感してますけど……神凪さんの所まで行ってみせます」

 

 

「その心意気、しかと受け取った。私も尽力してやる」

 

 うんと頷いた後、1人1人に指摘や助言を出してもらえました。

 凛ちゃん達がやる気のある発言をしたのでよかったですが、もしやる気のない発言をしてた場合、神凪彗からのアドバイス等はなかったと思われますね。というか神凪彗とのレッスンは他の走者の方がやってないので、情報がないのが怖いですね。何かがきっかけでマイナスな出来事が起こりうる可能性を考慮しなければならないので、安牌な行動をとることが大切かもしれません。

 とりあえず今はまだ大丈夫だと思いますが。

 

 

「豊留、ここはお前がセンターなんだからもう少し大きく動いた方がいいな。周りの上背との関係上、視線が集められなくなる。あと綺麗な腕してるんだから、もっと指先まで意識して」

 

はい! ありがとうございます

 

 

「途中で振りを忘れるなよ秋吉、忘れたなら忘れたなりに考えて踊るんだ」

 

「すみません!」

 

「80点のダンスじゃ駄目だ鈴谷、もっとこだわれ」

 

「はい!」

 

「加賀と星川はその調子だ。ただ表情はもっと柔らかくな」

 

「「はい」」

 

 

 まさかこんな厳しいレッスンになるとは。まだデビューもしてないですし、多少は緩くやる合宿だと思ってましたがガチでやってるじゃないですか。

 というか実況もせずに口を閉じっぱなしにするくらいに見入ってました。

 

 

 

「ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックス・セブン・エイト!」

 

 びしばし指導を受け、修正を重ねながら、とりあえず最後まで振りの練習を終えた所で今日のレッスンは終了となりました。

 

 

 

 ぬわあああああああああああん疲れたもおおおおおおおおおおおおおおおん

 

「いやー、体力的にはまだいけるけど頭がいっぱいいっぱいだよ」

 

「凛は振り付けをどうやって忘れないようにするかが問題よね」

 

「あ、でも凛の気持ちも分かるかも」

 

「え? 加賀ちゃんも振り付け覚えられない系女子?」

 

「そうじゃなくて、何回も振りの確認してると逆に忘れちゃうっていうか」

 

「どういうこと?」

 

 頭に? を浮かべる舞さん、ホモくん。

 

あ、わかるわかる! 私も不安で何回も練習してたら分からなくなっちゃって……それで本番で失敗して……

 

 

 あれれ? 朱音ちゃんの共感ポイントかと思ったら、地雷を踏み抜いた結果になった話題でしたね。

 

 

「ちょっと、暗い話はやめよ! 振り付けを覚えられない私たちがどうやって覚えるかって話だよね?!」

 

 サンキュー凛ちゃんフォーエバー凛ちゃん。

 暗い話に入りそうなところで横からカットインしてくれたおかげで場の空気は持ち直されましたね。

 

 

「まあ単純に覚えることができないのは凛だけなんだけど」

 

 舞さんが凛ちゃんに火の玉ストレート放ってて草ですね。

 

「むぅ……ちなみに舞さんは振りどうやって覚えるの?」

 

「どうって、普通に覚えてから体に染み込ませるだけでしょ?」

 

「優等生の意見は参考になりません!」

 

 

「脳みその作りが違う人だった……」

 

「なんでよ、むしろ皆が普通じゃないのよ。ねえ桃羽」

 

 ホモくんに同意を求めてますが、ホモくんは1回みたらだいたい覚えるとか言って、舞さんを引かせてますね。

 

「実は阿呆な加賀ちゃんは?」

 

 

「凛はいつか刺す」

 

「は? 刺される前に刺したろうか」

 

「いや何で煽った凛がキレてるのよ」

 

 冗談だよとケラケラ笑ってる凛ちゃんですが、キレてる表情は怖かったですね。普段優しい人ほどキレると怖いやつと言いますか……エレベーター閉まる前まで笑顔だった取引先の人が、エレベーター閉まる瞬間見たら真顔だったみたいな……これがギャップ萌えってやつですか? 違いますね。

 

 

 

 

 

「じゃあ今から外でトレーニングするぞ」

 

 

「えっと……今日は終わりって言ってませんでしたっけ?」

 

「今日の"ダンスレッスン"は終わりだと言ったな」

 

 神凪さんの発言によってさっきまでの和気藹々とした雰囲気は消え去ってしまいました。

 

「あぁ、別にトレーニングといっても、球技だからそんなに心配するな。楽しんでやってくれ」

 

 

 てことで移動しましょう。それにしても、こんな山に囲まれた場所にある旅館にもかかわらず、トレーニングには最適なんですよねぇ……。というか旅行客にとっては無駄な設備すぎますし、立地としては適してませんし。無駄が多すぎますよね? どうやって経営してるんでしょうか。

 

 

「この旅館って無駄に設備整ってるし、無駄に広いよね」

 

 

 

「秋吉は夕飯と風呂抜きな」

 

 

「ごめんなさい」

 

 なんJ民並の手のひら返し……私じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

 

 

 

 そんなこんなで移動完了です。

 目の前には2面のテニスコートがあります。つまり小学生でも分かると思うのですが、テニスをやるということですね。

 

桃羽ちゃん……私、テニスだけは得意でね……

 

 まぁ球技も苦手ですよねそんな気がして……あれこの子得意っていいました? 元々体力があるわけでもないですし、運動が苦手なのにテニスだけ得意という謎の能力が発見されましたね。

 個人的なイメージですが、朱音ちゃんはドッジボールではすぐに退場するか、当てるの可哀想だから生かされてるかの2択な女の子だと思います。

 

「察しの通りここでテニス対決をやってもらうんだが……最下位のやつは明日のトレーニング前に1時間のランニングの追加と、風呂掃除、食器洗いもろもろの雑用をやってもらうので真剣にプレイするように」

 

「風呂掃除、食器洗いもろもろは負けたからといってする必要ないのでは?」

 

「正論は受け付けないからな」

 

 凛ちゃんの名推理が炸裂しましたが駄目みたいですね……。

 

「まぁ神凪さんから指導してもらえるなんて機会ないんだからいいじゃないの」

 

「舞さんはテニス得意だったりするの?」

 

「中学時代にちょっとやってたくらいかな」

 

 でも緩い部活で1回戦負けばかりだったとの発言。そう言えば私も緩い部活動の経験がありました。

 1回戦負けに慣れすぎてて2回戦進出するだけで保護者の方々が優勝したかのように盛り上がるんですよねぇ。

 

「経験者だから余裕があってよろしいですねー」

 

 ぶーぶーと口を尖らせ私は雑用したくないんだと抵抗をみせる凛ちゃん。

 

「じゃあ私やってないし、私と対戦すればいいでしょ」

 

「ごめん、加賀ちゃんじゃ…役不足なんだよね……」

 

「どの口が言うのかしらね」

 

 何だかんだこの2人仲良いんですね。

 表ではこんな感じの2人ですが、裏ではイチャイチャしてたり……そんなテレビ進出した際の売り出しプランを考えてしまいます。

 まだデビューもしてないのに取らぬ狸の皮算用とはこのことでしょうか。

 

 

「じゃあこれが組み合わせだ。星川が抜け番で、先に勝った方と試合な」

 

 やはりホモくんの能力が高いためシードとなってしまいました。

 この作品において、ミニゲーム的な位置に存在するテニスだったり、野球だったりは勝つことで経験値を得ることができるので一応真面目にやります。

 アイドルゲームなのに何故か実際に販売されているスポーツゲーム顔負けのシステムなせいで、そういった層からの購入も多いとのことです。

 変なところに力を入れてる作品は名作だってはっきりわかんだね。

 

 

 

 






まずは投稿期間が空いたことにつきまして謝罪させていただきます。誠に申し訳ありませんでした。
できる限り毎秒投稿を心がけて精進して参ります。





アイドルが歌う楽曲について

  • 既存曲
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