できれば大学の空き時間で制作したいんですけどね。焼肉定食さんも俺もスーパーのバイト忙しいので時間がないんですよね。
なるべく家でできることをしようと思う孤独なバカです。
「ふぅ。」
「お疲れ様〜はい。ソラくん。」
「ん。サンキュー。小鳥。」
と俺は自分の好きな炭酸飲料が渡される。
どうやら既に全員集まっており西九条先生と涙目になっている会長が気になるところだが西九条先生が俺に向けて聞いた
「えっと。とりあえず説明してくれるかしら?」
「事情の方は?」
「大体は聞いているわ。えっと複製の能力を使ったのでしょ?」
俺の本来の能力は複製。一度見た能力や物をそのまま自分が使えるようになるというものだ。
だから本来なら一度見た魔法陣は取得できるはずなのだがそれができなかった
「それなら話は早いです。複製で書いたけどこれ……ありえないぞ。まず月よりも圧倒的に転移が遠い。アウロラで換算できそうだからいいけど恐らく別の世界に行くんじゃないか?」
「別の世界?どういうことかいあんちゃん。」
「えっと。簡単に答えるなら。これ俺解析できない…」
すると全員が固まる
「どういうこと?」
「複製の能力を使ってコピーしたのはいいけど。これ全くガイアと違うんだよ。もっと巨大な力が働いている。えっと生命力で言うなれば人型の魔物の十年間以上の生命力を使うんじゃないか?」
「……それほどの大きな力がなぜ?」
西九条先生の目が鋭くなる。いつもはのほほんとしているがこの時ばかりは俺たちの命がかかっているのでガーディアンにいた時の目つきに変わっている
「分からないです。一応最小で魔法陣を書いたんですけど……これでもかなり巨大なものだと思っていいです。これ一つで俺の寿命が全部失われるくらいの大きな力が働いています。」
「……それだけのアウロラが溜まっているの?」
「一応この前のシリアでパワースポットでいくつか吸い取ってきたんで溜まっているんですけど……恐らく行きの分で帰る方法はあっちで見つけるか。アウロラを貯めることになると思います。しばらくの間は儀式もできないくらいアウロラがが枯渇します。」
「……そう。」
すると西九条先生が少し考えている模様
「それほど難解なのか?」
ルチアが俺に聞いてくる。ルチアは確か魔法陣には詳しくはないんだよな
「……いや、実はこんな文字見たことがないんだよ。魔法陣も風祭にいた時のやつでもないしこの世界でも見たことがない。」
「それって?」
「完全に無理。恐らくこの世界のものではないしな。」
「おう。本当の異世界。」
小鳥の意見に俺も頷く。あらがち間違えではないだろう。
「……まぁこれ以上は後を引けないけどどうする?」
「……ソラくんは?」
「俺は行く。もしかしたら寿命ではなくて別の力で魔物を呼びだせるかもしれないからな。」
「それなら私も行きたいです!!咲夜を呼び出す方法があるかもしれませんから。」
と俺とちはやがまずは行く意志を告げる。
「……私も行く。」
「私もだ。ソラとちはやだけじゃ不安だろう。」
「今のルチアや静流よりは強い自信はあるんだけどな。」
「ならそれならしっかり守ってもらえるのだろう?」
「とーぜん。」
「なら安心だ。」
とガーディアン組は行くことに決めたらしい。というよりもこの二人の俺に対する信頼が厚くないかと疑問を覚えるのだが、まぁ元々俺もそっち側の人間だったので仕方がないかとため息をつく
「私も行くわ。さすがに私のせいでこうなったのだもの。」
「私も!!」
「あらあら本当に仲がいいわね〜。それじゃあ私は親御さんに隠蔽しておくわね。」
西九条先生はさすがにこっちに残るのか。まぁそっちの方がありがたいか
「それじゃあ始めましょうか。」
「は〜い。えっと私にできることって何かないかしら。」
「アウロラを貯めた装置のスイッチを入れてくれませんか?恐らくすぐに発動するので。」
「えぇ。分かったわ。」
と俺たちは魔法陣の上に立つ
「それじゃあいつもの秒読み開始するよ。ご〜。」
と小鳥がまず開始し
「「よーん。」」
と静流とルチア続く
「さーん」
「にー」
ちはやと会長が言い終わると俺は全員の顔を見る
「いち。」
それじゃあ
「今日の活動を始めよう。」
その言葉を言った瞬間俺たちは光に包まれる
生命力が俺たちを包み込み魔法陣が純白に光る。
あまりにも眩しい光に誰もが目を瞑る。
そして目が覚めた瞬間そこは制服を着た多くの学生が集まっている場であった。
「えっ?」
まず驚いたのは近くにいる少年だった。
すると急にざわざわと騒ぎこむ
「鬼のような成功だ。」
「会長とは違い俺はミスする方が少ないだろ。」
「あ〜聞こえない!!」
「へぇ〜本当に異世界なんだ〜。」
「ん。荷物もちゃんとある。」
「これでしばらくはなんとかなりますかね〜。」
「なんとかするんだよ。……まぁ対象者が目の前にいるから大丈夫だろうけど。」
と俺たちはのんきに話していると
「お前らは一体。どこから現れたんだ。」
「……あ〜そういうのいいんで。えっと、畑山愛子さんたちのクラスで間違えはないですよね?」
「え、あっはい。そうです。」
すると小柄で少し年下くらいにしか見えないほどの童顔の女性が頷く。
「一応代表して。警察庁オカルト対策部、千里朱音よ。一応保護を目的としてこの世界に来たわ。」
「「「は?」」」
一応会長が挨拶をするとクラスメイトが
「警察庁オカルト対策部?えっ?どういうことですか?」
「今回神隠しにあった生徒の警備をしにきたのだ。」
「保護対象となっている。」
「結構神隠しとか会うのは珍しくないからね。」
「珍しくないの?」
名前も知らない女子生徒が首を傾げる
「あぁ。今回の場合は異世界転移と思われるんだけど普通なら裏世界と呼ばれる圧縮空間に転移されることが年に300件程度はあるかな。基本学生に多いけど。」
「圧縮空間?」
「端的に言えば異次元空間。まぁ聞きたいことはあると思うけど保護対象になっていることはお分かりいただきたい。」
ちはやは作戦を説明できないのでキョトンとしているが
「えっと。もしかして勇者と同郷の方でしょうか?」
「勇者ですか?」
「……あ〜ライトノベルでよくある展開か?」
「ソラくんが好きな展開だよね?」
「異世界転移ものは物語としたら面白いからな……って小鳥お前いつのまに俺の部屋の本読んだんだ?」
「えへ?みちゃった。」
「私も見たぞ。」
「私も。」
「あの、俺のプライベートはないんですかね?」
全くと呆れたように三人を見る隼人。いつのまに俺の部屋に浸入されライトノベルを読み漁られていたらしい。
「話逸れてますよ!?」
「いわゆる戦力として人員確保のために地球から呼び出されたってことかしら?」
「会長正解。」
するといつものキリッとしたカリスマ性を見せる会長。学校時のダメダメな感じをどうにかしてほしいところだけど。まぁいいか
すると女性の生徒が手を上げる
「えっともしかして家に帰れるの?」
「今すぐには無理だけどな。一応帰れる方法はあるけど……膨大なエネルギーが必要だな。」
「エネルギーですか?」
「あぁ。……一応こっちで俺たちとは違うエネルギーを探す予定だな。地球の座標はとってあるし魔法陣を俺たちの世界のものに切り替えるとなると召喚された魔法陣よりも多くのエネルギーを使うことになると思います。さすがにこの数は俺たちでも無理だし」
「えっとどれくらいかかるのでしょうか?」
「一応こっちの世界で皆様が転移されたエネルギーがあるとすれば。人によりますが恐らく一年以上は覚悟してください。安全対策もしないといけませんし。そのエネルギーを貯める方法ができれば帰れると思うので。」
すると生徒からは歓声が上がる。一応地球に帰れる手段を手にいれたのが十分喜ばしいんだろう。
その様子をしばらく見ている。
「それで戦争についてはどうしますか?」
「う〜ん。基本的にガーディアンの人間でしょ?私たちは魔法陣とエネルギーの着手よ。」
「私とルチアとソラ。」
だよなぁ。体を動かすのは俺たちの仕事だよな。
「……えっと。どういうことだ?」
と困っている男性を目に俺たちはこの世界。トータスへと降り立った。