霊side
「ふっふ~~~ん……」
私『宮内霊』は今日一日の情報を整理していたら……
『ええ、吉井君は朱乃の……従弟よ。』
衝撃的な内容が耳に飛び込んできた。
「……………マジで?」
私がその記録を再生したら堕天使や悪魔がが登場したけどそれを抜けば後は記事に出来る内容だった。
「………大スクープだ!」
私は部員に明日号外を出すことを告げて原稿を書くべくペンを手に取った………
………………………
明久side
僕と朱乃先輩が従姉弟……そんな衝撃的な血縁が明らかになってから一晩がたった。
僕は未だに朱瑠さんから告げられた事がまだ現実味が出ていなかった。
「僕と朱乃先輩が従姉弟……か。」
「う~~~~~む……生命の神秘じゃな。」
「木下君、それはどういう意味かな?」
僕と朱乃先輩が似ていないという意味なのかそれとも頭の出来の意味かな?
「両方じゃ。明久の母親と姫島先輩の母親が姉妹なのに何故髪の色が違うのじゃ。」
「む、それは父さんの髪の色が僕に受け継がれたんじゃないかな?」
「まあ、そうじゃな。まあ、頭の出来は姫島先輩が上じゃがな。」
「それは言わない約束だよ……」
僕らは苦笑いしながら教室に入って……
「殺気!」
僕が横っ飛びに扉の前から逃げると……
シュカカカカカ!!!!←壁に大量のカッターナイフが突き刺さった音。
「…………まるでFクラスじゃな。」
「よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ………?」
「ま、松田君!?てか坂本君以外の男子は一体どうしたの!?」
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……この記事に書かれている事は本当かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……?」
そう言って元浜君が見せたのは……『衝撃の血縁!二大お姉様の一角姫島朱乃と記憶喪失の『微』少年吉井明久は従姉弟!!!!』と書かれた新聞部の号外があった。
「え、え~~~~~と……」
何てことしてくれんですか宮内先輩……!
「じ、事実です……」
「「『『『殺せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』』』」」
「畜生、何でお前と一誠ばかり……!」
「許せねえ……!」
『『『ぶちのめす!!!!』』』
怖!?
「まあまあ、皆落ち着け。」
「坂本君……!」
君が神様に見える……!
「問題はどう明久をぼこぼこにするかじゃない。」
……………え?
「問題は……どう明久をグロテスクに殺すかだ。」
「そもそもの前提条件が間違いなんだよこんちくしょう!!!!」
僕は脱兎の如く教室から逃げ出した。
「逃がすなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!追撃隊を編成しろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「吉井の目をくり貫いてやれ!!!!」
『それから爪を剥いでやれ!!!!』
『ついでに腹を裂いて五臓六腑を抜き出してやる!!!!』
『そしてその皮を被って俺が吉井明久になってやる!!!!』
「「『『いや、無理だから。』』」」
「わかってるよ畜生!』
「「『『『取り敢えず……サーチ&デストローイぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!』』』」」
だ、誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
「よし、シチュエーションは違うが姫路のラブレターみたいな状況になったな。
これで明久が多少でも良いから文月学園の記憶を取り戻してくれれば良いんだが……」
「雄二よ……荒療治は良いが後で報復を食らわんか?」
「構わん、明久の記憶が戻ればチャラだ。」
「いや、オカルト研究部にじゃ。」
「………………あ。」
「すっかり忘れてたんじゃな……」
…………………………
『吉井が此方に逃げ込んだぞ!』
『バカめ!袋の鼠だ!』
……来た!
バサ!←僕がやって来たメンバーにごみ袋を被せた音……ごみ袋は腐葉土を入れてたやつだけど。
『『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?くせえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』』
追手はそう言って皆仲良く気絶した。
よし、次だ!
………………………
『吉井は何処に潜んでいる!?』
『気を付けろ、二年生第五部隊と一年生第二部隊、第四部隊が立て続けにやられたらしいからな……』
ただ今旧校舎の図書室で三年生の追手と対峙している……くそ、『あの時』とはえらい違いだ。
あの時は一つのクラスしか……あれ?あの時って何だろ?
「まあ、良いや……てい!」
コン!←僕が投げた消しゴムが罠の要を弾き飛ばした音。
『何だ!?』
『吉井か……って、げえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
ズズン!←空の本棚が追手を押し潰した音。
『ぐえ!?』
『く、くそ……吉井めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……』
「人の血縁に文句を言うからだよっと。」
僕は図書室から脱出した。
…………………………
奏side
「…………何ですか、これ?」
私は溜め息を吐きながら………
『ダメだ!三年生第四部隊との連絡が途絶えた!』
『二年生第十部隊、一年生第三部隊ともだ!』
『吉井の野郎、どんだけ素早いんだ!?』
二年生が殺気を出しながらトランシーバー片手に走り回っている光景に突っ込みを入れました。
「まるで、『僕と暴徒とラブレター』みたいですね……」
あれとは違いどうやら学校中の男子略全員みたいですが……
「まあ、良いです……吉井君も含めて全員纏めてフォックスハントするのみです!!!!」
私は風紀委員に号令をしてこの暴動を止めるべく走り出しました……
…………………………
再び明久side
「ぜぇ、ぜぇ……」
あれからたっぷり三時間は経っただろうか?僕は追手を倒しながら走り回っていたんだけど……どうやら体力の限界がきたみたいだ……
『いたぞ!吉井だ!』
『殺せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』
く!まだ来るか!
「そこまでです!」
「あ、雨崎さん!?」
声に振り向くとそこには風紀委員と縄で数珠繋ぎにされている男子を引き連れた雨崎さんがいた。
因みにその中に元浜君と松田君もいた。
「貴方達……!ホームルームをサボった挙げ句学園を騒ぎに陥れて……!
全員纏めてこれから説教と反省文百枚です!覚悟しなさい!」
「さらばだ!」
僕は条件反射で逃げ出した。
「「「『『『逃げるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』』』」」」
どうやら、逃走劇は……まだ終わらないらしい。
おまけ
『今回の騒動の原因は坂本と宮内先輩らしいぞ!』
『何ですって!?探しなさい!』
そう言って風紀委員が走り出した後……その真下から件の二人が現れた。
「どうすんだよ、お尋ね者になっちまったぞ……」
「原因は坂本君じゃないかな!?」
霊と雄二が言い争っていると……
「あら、坂本君に霊。奇遇ですわね?」
二人が声に恐る恐る振り向くと……そこにはどす黒いオーラを出す朱乃がそこにいた。
「あ、朱乃……!?き、奇遇だね!」
「ええ、ちょうど良いですから坂本君を私に引き渡してくれませんか?」
「良いよ。」
「うおい!?」
「だって君がいない方が逃げ切りやすいし、じゃ。」
そう言って霊はささっと逃げ出した。
「ふふふふふ…………!」
「ま、待ってくれ姫島先輩!これには深い訳が……」
「問答無用です。」
数分後雄二の断末魔の悲鳴が轟いた。
お仕舞い。
如何でしたか?
次回もお楽しみに!