僕「女の子になっちゃった!」
友A「マジか」
大学2年生の2月、友人宅に泊まっていて朝起きたら女の子になっていました。
友Aとはサークルで知り合い、お互いの空気感が会うことからよくA宅に遊びに行っている。
昨日はAと宅飲みして、春休みも入ったことだからそのまま流れで泊まっていって。
朝起きて鏡を見たら女の子になっていた。
身長は…155cmくらいだろうか。
髪の長さはショートっぽいボブ。
目はちょっとキリッとしている。
なんだこれ…僕の性癖を詰めたような見た目だ。
僕「すげーよ、服ダボダボじゃん」
友A「現実でこんなことあるんだな、困惑するわ」
僕「下にあるものが無くなってるし、上にないものがついている…!」ムニムニ
友A「揉むな揉むな、はしたない」
僕「不思議な感覚だ」
友A「どうすんのそれ、女の子になったけど」
僕「ん〜まぁしばらくしたら治るんじゃない?それまでちょっと楽しんでみる」
僕「女の子になってチヤホヤされてみたかったんだよね!」
友A「………」
そういうAの目線は冷たい。
そんな目をしないでよ。誰だって性癖詰めた理想の姿になったらテンション上がるでしょ?
僕「とりあえず自撮りしまくろ」カシャカシャ
友A「楽しそうだな」
僕「そりゃもうね、僕の性癖詰めた見た目だし」
僕「どう!?かわいいもんじゃない!?僕!?」
友A「いや………中身知ってるだけに「うん」とは言えない…」
僕「ひど、ショック」
実際、友Aとは一緒にいることが多く僕の内面をよく知っている。
几帳面に見えてめっちゃ雑だったり、気分の上下が激しかったりするからよく面倒がられている。
にしたって、自分では結構カワイイと思うんだけどな…。
僕「ダメかなぁ、メイク道具とか買ってくるか?」
友A「いいんじゃない。男の時と違って大変だろうけど。」
僕「…結構そっけないね、A」
友A「だって女になったところで特別なんか変わるもんでもないしな」
友A「中身がオマエだし、何も感じない」
むっ
カワイイ(自称)女の子を前に「何も感じない」だと…?
僕らの通う工学部は女の子が全然いない上に、Aは去年彼女と別れてるだろ…?
そんなAの家に、朝起きたら女の子がいるんだぞ?
何も感じないとは。
ショック。
僕「…ちょっとくらい「カワイイ」とか、そういうのないのかよ」
友A「まー、いんじゃない。」パソコンヒラキ
僕「適当だなー、本当によく見た?」
友A「見た見た、俺は今日の分の作業するわ」カタカタ
むっっっ…
なんか…
悔しい。
ちょっとくらい。
ちょっとくらい「カワイイ」とか「きれい」とか褒めてくれてもいいんじゃないか?
女の子になったのに、対応が普段と一緒で面白くないし。
結構こういうのって、
「えっ…女の子になったのか…!?本当にオマエなのか?」
みたいなものが挟まれる気がするけど、別段そんなものなかったし。
こいつ………。
ちょっとからかってみるか?
僕「…わかった、じゃあ俺お昼ゴハン買いにコンビニ行ってくるから。」スクリ
友A「了解、なんかお菓子買ってきて」
僕「着替えてからいくわ。お菓子何がいい?」ヌギッ
友A「しょっぱい系がいいk………!?!?」
寝間着姿だったので、私服に着替える。
男のときは同じ空間で着替えるのが全く問題なかったが、今はどうだ!?
女の子(中身は男)が目の前で着替え始めるんだ。
あんなに反応が薄かったAも、反応せざるを得まい!
上のスウェット脱いで、ヒートテック一枚。
胸こそサイズはあまりない方に見えるが、あさおん(朝起きたら女の子になっていた)した僕にはブラなどもちろんない!
…(あまりないけど、)胸の膨らみ、見てうろたえろ!
僕「じゃかりことかでいいか、了解。あと他には……」
友A「オマエ……」ジッ
僕「何見てんだよ、あほw」
友A「………」ジッ
予想以上の効果だ、めっちゃ胸見てるなぁ。なんかウケる。
…なんも言わないな。
…えっ、本当になんも言わない。
え!普通に恥ずかしくなってきた!
からかうつもりだったから「ば、ばか!目の前で着替えんなよ!」みたいな反応期待してたのに。
こうも、まじまじと。
じーっと見つめられると、普通に恥ずかしい。
僕「な、なんだよ…ジッと見るなよ、セクシーさに見惚れたか?」
友A「………」
僕「ちょっ、恥ずかし…早く着よ…」ゴソゴソ
友A「胸、ないな」
僕「……はっ?」
ボスン!
友A「うわっ!寝間着投げんなよ!」
僕「うるっさい!だれがまな板だよ!たしかにねぇよ!」
友A「そこまで言ってねぇよ!男同士だからいいだろ!」
僕「今は女の子じゃい!」
僕「もう知らん!女の子になったけど言うことが「まな板」な人はもう知らん!」
友A「はぁ?わけわからん」
僕「この……っ、デリカシー無し!帰る!」
私服に急いで着替え、荷物をどかっとまとめて、リュックに入れて乱暴に家を出る。
僕「じゃーね!また明日!」バッタン
友A「……なんだあいつ。」