ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

100 / 129
93 お互いに頑張る力を

蜂須賀先生との話を終えて、流石にこれ以上は邪魔しちゃいけないと思い、ラビリンとラテを預かってもらっているちゆの部屋を訪れた。

 

「あら?話は終わったの?」

 

「あぁ」

 

「何だか浮かない顔をしてるけど……」

 

「なんと言うか……僕は色々とみんなに心配かけてるなって」

 

昔の話をされたのもあるけど……いざ思うと今でも心配されてるのか

 

「そうね……紫乃は無理をしすぎなのよ」

 

無理って……

 

「紫乃の病弱だった頃の事は私は知らないけど……きっと我慢していたりしてたわよね」

 

うっ……バレてる

 

「それに今も……紫乃が無理する度に私は……」

 

泣きそうになるちゆ。本当に申し訳なかった。

 

「紫乃!?ちゆを泣かせたペエ!」

 

「ちゃんと謝るラビ!」

 

「い、いや、その……ごめん」

 

僕はそう言いながらそっとちゆを抱き締めた。

 

「大丈夫よ……紫乃がそうしないといけないのは分かってるから……でもお願いだから……いなくならないで……」

 

「分かってる……もしもの時があっても戻ってくるから……」

 

「……約束よ」

 

「あぁ……」

 

本当にもしもの事が起きなければいいけどな…………

 

 

 

 

 

しばらくちゆを抱き締めていると、のどかが慌ててやって来た。話を聞くとどうにも先生が病院を辞めると言う話を聞き、その理由が自分の身体が治らなかったことが理由だった。のどかの場合は……ビョーゲンズの影響だから仕方ないけど……のどかからしてみれば自分のせいで辞めることになるのが嫌で、その原因を話した方がいいと思ったのだが……

 

「のどか……それは」

 

「分かってるけど……でも……先生は何も悪くないのに……」

 

「のどか?やはりここでしたね」

 

するとアスミがやって来た。アスミは先生がのどかを呼んでいると伝え、のどかは先生と話をしに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

こっそり二人の話を聞くことにした僕。話を聞くと先生は病院をやめて、外国の研究機関に行くことになった。

病気で苦しんでいる多くの人を助けるために…………それを決意させたのがのどかが送った手紙だった。のどかは先生が何も力になれなかったことを恨んではおらず、励ましてくれたことにお礼を告げていた。のどかも先生もお互いに頑張る力を貰えたみたいだ

 

「本当に……誰かのために頑張れてる人は凄いよな」

 

恨んだりすることなんて出来るわけないよな……うん

 

 

 

 

 

 

 

次の日、みんなで集まっているとラテが具合悪くなり、声を聞くと先生に異変が起きたみたいだ。僕らは急いで現場に向かうとギガビョーゲンと進化したダルイゼンの姿があった。

グレースたちが必死にギガビョーゲンと戦い、僕と1青も参戦しようとするが……

 

「お前たちの相手は俺だ」

 

「茨木!」

 

茨木が真っ白な刀を持って現れた。

 

「少し遊んでやる!!」

 

茨木が大きく振りかぶった瞬間、僕の肩が切られた

 

「速い!」

 

「速いだけじゃない!」

 

「ふん!」

 

僕と一青の間に立ち、鋭い蹴りを食らわしてきた。

 

「遊びどころじゃないな」

 

「本気じゃないのか?」

 

「いいや、本気は出していない……」

 

茨木が刀を振った瞬間、僕の両腕が切り落とされる。

 

「くっ!?」

 

「まだまだだな」

 

『十二月の呼……』

 

「ふん!」

 

技を放つ前に一青を蹴り飛ばす。本当にこれで本気じゃないなんて……

 

「強くなれ……お前たち」

 

「強くなれって……」

 

「どういう……事だ……」

 

「いずれ知るだろう。そして知ったときに……お前たちの役割を知る」

 

茨木はそう言い残して消えていく。

 

「あいつ……俺たちにギガビョーゲンと戦わせないようにしていたのか?」

 

「みたいだけど……」

 

グレースたちは苦戦しながらも何とか浄化したみたいだけど……

 

「まだ…僕らは弱いのか?」

 

「いや、奴が強いだけだ…………奴だけじゃない……四鬼将全員だ……」

 

これからの戦い……かなりきついものになるかもしれない…………な……

 

 

 

 

 

 

 

「あれが紫乃たちが戦ってる敵ね」

 

「それにしても朱美さん、どうして見に?」

 

「ちょっと気になってね……あの男……まさかね」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。