ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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102 どっちも選ぶ道

ちゆと話すために多分いるだろうなと思った海岸に来ると……

 

「ハイジャンで世界にいきたーーーーい!!!でも!旅館も好きーーー!!」

 

ストレスが溜まってるからかやっぱり叫んでいた。

 

「ここにいたか。ちゆ」

 

「紫乃!?」

 

「ちゆーーー」

 

「ペギタンまで……」

 

「やっぱりちゆはここにいたペエ」

 

「悩んでるんだろ。どっちにするか」

 

「あ……」

 

「それなら……」

 

いいかけた瞬間、悲鳴が聞こえてきた。悲鳴の方を見るとギガビョーゲンが暴れまわっていた。

 

「話は後だ!」

 

「えぇ!」

 

「スタート!」

 

「プリキュア ・オペレーション!」

 

「エレメントレベル上昇ペエ!」

 

「「キュアタッチ」」

 

「「交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ‼」」

 

ちゆがプリキュアに変身し、一緒にギガビョーゲンの前に立ち塞がった。

 

「シンドイーネ……」

 

「あ~ら、今日は二人だけ?ま、精々足掻くがいいわ。蝕んじゃってギガビョーゲン!」

 

ギガビョーゲンが高く飛び上がる。サーファーだからなのか?まぁいい!僕とフォンテーヌは攻撃を避け、僕は追撃を喰らわせようとしていた。

 

『雪の……』

 

『血鬼術!凍て曇り!』

 

突然氷の霧が迫ってきた。僕は咄嗟に避けるが……

 

「ぐ!?」

 

「あれ~?避けられちゃったか。まぁいいや。俺も遊ばせてよ」

 

「ちっ、童磨か……」

 

避けたけど、左腕が凍りついてしまった。

 

「何よ?鬼神の命令できたの?」

 

「ちがうちがう。ただの暇つぶし。さぁ遊ぼうよ。鬼擬き」

 

「紫乃!?」

 

「大丈夫……フォンテーヌはギガビョーゲンを頼む」

 

片手で何とか構えるけど……結構厳しいかもしれないな

 

フォンテーヌはギガビョーゲンの攻撃を難なく避けていく

 

「もう!私のキングビョーゲン様への一途な愛を邪魔するんじゃないわよ!」

 

「一途……」

 

「そうよ!私はずっとずっとキングビョーゲン様を思ってやってきた!この一途な思いがあってこそ!キングビョーゲン様の愛をつかめるのよ!」

 

「一途な思い……」

 

「フォンテーヌ!避けろ!」

 

「えっ?きゃあ!?」

 

ギガビョーゲンの後ろからの攻撃を喰らい、吹き飛ばされるフォンテーヌ。すぐに助けに入ろうとしたが…………

 

「余所見してていいのかな?」

 

『血鬼術!蔓蓮華』

 

氷の蔓が襲いかかってきて、僕は全部弾くが……

 

『冬ざれ氷柱』

 

無数の氷柱が身体中に突き刺さった。

 

「がぁ!?」

 

「どうしたの?鬼化して再生しなよ」

 

「くっ……」

 

何とか引き抜くけど……再生ができない……これは……傷口が凍らされた!?

 

「紫乃……」

 

「フォンテーヌ!?紫乃くん!?」

 

ビョーゲンズを感知して、のどかたちがやって来て、プリキュアに変身した。

 

「紫乃、お前は海の中に飛び込め!それで何とか凍らされた箇所が溶けるはずだ」

 

「そうか……一青、少し任せる」

 

「今度は裏切り者か。暇潰しが面白くなってきたよ」

 

『血鬼術!散り蓮華』

 

無数の氷の刃が一青に迫るが……一青は痣を発現し

 

『十二月の呼吸!終ノ月!』

 

全ての刃を切り裂いていく。

 

「すごいすごい!どれくらい耐えきれるかな?」

 

早く戻らないと……凍りついた身体を何とか動かしていくと、膝をついたままのフォンテーヌが目に入った。

 

「シンドイーネの言う通りかもしれない。何事も一途な思いに敵わない。なのに私はハイジャンと旅館……どっち付かず……」

 

「それでいいペエ!どっちも好きなんだからどっちもやっちゃえばいいペエ!ちゆなら出来るペエ!僕はずっと頑張るちゆを見てきたペエ!ハイジャンも女将修行も、それにプリキュアも、どれも手を抜いたりしないで、頑張ってきたちゆなら、絶対できるペエ!それでもまだ勇気が足りないなら僕の分けてあげるペエ」

 

「は!」

 

「ペギタンの言う通りだよ…………どれかひとつなんて選ばずに…………全部やればいい」

 

「紫乃……そう、そうよね……私はずっとチャレンジしてきた。ハイジャンも旅館も……全部好きだからやってこれた」

 

「辛くても……僕が支えるから……それが僕の夢だったからな」

 

「どういうこと?」

 

「思い出したんだよ……子供の頃の夢を……大好きなちゆを支えられるように強くなるって」

 

「紫乃……ありがとう」

 

笑顔を見せるフォンテーヌ。その瞬間、凍りついた身体がもとに戻った。溶けた?違うこれは…………

 

『喰らったんだ。それが成長したお前の力だ』

 

誰だか知らないけど……これなら!

 

「あははは!あんたたちの望みなんて何一つ叶うもんですか!叶うのは地球を蝕むというキングビョーゲン様の望みだけ!」

 

「そんなことない!誰の望みだってビョーゲンズなんかに邪魔なんてさせない!」

 

フォンテーヌとシンドイーネが戦う中、僕は童磨の所へいき、童磨は血鬼術を発動させようとしていた。

 

『寒烈の白姫!』

 

「させるか!」

 

僕は一青の前に出て、両手を前に突き出すと、童磨の血鬼術が僕の身体に吸い込まれた。

 

「なっ!?」

 

「お前、それ……」

 

「奴の動きは僕が封じるからその間に奴の首を!」

 

僕は鬼化して、血を凍らせて作った氷柱を童磨に向かって放つ

 

『血鬼術!血癒凍り!』

 

童磨の身体を貫くと、氷柱が童磨の身体を凍らせて動きを封じた。その瞬間、一青が童磨の首を切ろうとするが……

 

「ここで死ぬわけにはいかないんだよね」

 

凍らされた箇所を無理矢理千切り、童磨は撤退するのであった。

 

「逃げられたか」

 

「それがお前の新しい力か?」

 

「みたいだよ…………後は……」

 

フォンテーヌたちの方を見ると、ギガビョーゲンの攻撃に苦戦していたが、フォンテーヌが雨のエレメントを使い、ギガビョーゲンの動きを封じた。そして……

 

『ヒーリングアニマルパワー全開!』

 

『アメイジングお手当て!準備OK!』

 

「プリキュア・ファイナルヒーリングっど・シャワー!」

 

ヒーリングっど・シャワーでギガビョーゲンを浄化するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に浄化し終わり、ちゆも悩みが解決して満足そうにする。

 

「紫乃、ありがとう」

 

「僕は別に……言いたいことはペギタンが全部言ってくれたから」

 

「それでもありがとう。そしてこれからも……紫乃?」

 

「どうした?ちゆ?」

 

「右頬、治ってないみたいよ」

 

ちゆに言われて頬に触れると確かに治ってなく、血が流れていたけど……直ぐに再生した。

 

「大丈夫?」

 

「あぁ」

 

心配するちゆだけど、僕は笑顔で返すのであった。

 

 

だけど…………この時気づいていなかった。ほんの少しだけ、頬の傷から塵みたいなものが出ていたことに、僕もみんなも…………

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