「と言う夢を見たんだよね~」
教室でひなたがある夢の話をしていた。その内容は、どうにもビョーゲンズが改心したと言う夢らしいけど……
「でもその夢、正夢になるといいね~」
「えっ!?流石に困るよ~タピオカ千年分なんて~」
「そこじゃないよ~」
「ダルイゼンたちの話」
「あ、そっちね」
「キングビョーゲンはどうなったの?」
「あ…」
「ダルイゼンたちがいい人になってもキングビョーゲンがいる限り、健やかな毎日はやってこないんじゃないの?」
「えぇ~でも私、キングビョーゲン見たことないし……いっくん見たことは?」
「ないな。俺の場合はたまにあそこに行くくらいだったし……」
「鬼神たちは会ったこととかあるのか?」
「それはあるな……」
のどかは想像で描いた絵を見たけど、王さまみたいな感じだ……
「どんな奴なんだろうな?」
ちょっと気になる僕であった。
そしてある日の休日、みんなと遊びに出掛けるために待ち合わせをしていると、のどかはひなたから連絡を受けた。その内容は……
「ビョーゲンキングダムの入り口を見つけた!?」
「そうみたい……」
「グアイワルが入り口を開けたまま……そういうことあるのかしら?」
「……罠だな……とりあえず見てみないことに」
一青の言う通りだな。だけどその前に……僕はメッセージを入れておくのであった。
ひなたが見つけた入り口の場所に行くと、確かに開いたままだった。
「どう思う?」
「罠ね。わざわざ開けたままにしておく必要がないもの」
「でもここを通ればビョーゲンキングダムに……」
「おいおい!」
「確かにキングビョーゲンを浄化するチャンスだよね」
ラビリンものどかの意見に賛成なのか頷いた。
「キングビョーゲンとはどれくらいの強さなのですか?」
「すっごく強いラビ」
「テアティーヌ様ですら浄化しきれなかったくらいだペエ」
「今の俺たちじゃ勝てねぇだろな……」
「でも……」
「でも?」
「テアティーヌ様と相討ちになって、今のキングビョーゲンは弱ってるはずペエ」
「もしかしたら……」
「何言ってるんだ!ビョーゲンキングダムがどれだけ危険な場所なのか俺たちですら分からねぇんだぞ!そんなところにひなたたちを連れていけるか!」
ニャトランだけ反対か……まぁこちらの戦力的に、俺と一青、のどかたち、それに僕が呼んだ杏寿郎さんとカナエさんだけだから……
「行こうよ」
「おまっ!?ちゃんと考えろよ!」
「考えたよ」
「興味本意で行こうとかそう言うことで……」
「違うよ!前の私なら無理やめようとか思ってたかもしれないけど、無理って諦めたと思う。でもやってみたら何か変わるって思ったから!チャンスだよ!行った方がいいと思う!」
ひなたも変わったな……
「行くか!」
「それなら紫乃くん、これを……」
カナエさんが渡してきたのは鬼殺隊の制服だった。これ……
「こう言うときに気合いが入ると思ってね」
「うむ!紫乃にはもう相応しいからな!」
そっか、ありがとう!
僕は鬼殺隊の制服を着ると……
「一青は?」
「俺はいいよ。今のままで充分だ」
そう言いながら、刀をとり出し、閉じかけようとしていた入り口に僕らは飛び込むのであった。
通り抜けた先は薄暗い洞窟みたいな場所だった。
みんなで先へと進んでいくと…………道案内の立て看板が……
「こっちだって~」
「いや~道先を教えてくれるなんてビョーゲンズは優しいな~ってわざわざ教えてくれるやついないだろ!」
ノリツッコミをするニャトラン。一旦確かめるためにアスミが看板とは違う道を進むと罠が発動した。だけどアスミは上手く回避するのであった。
信用していいのか分からないけど……看板通りに進んでいくと…………ラテが何かを感じとり、洞窟を抜けると、広い場所に出た。そしてそこには…………
『ほう!ネズミが紛れ込んだと思ったら、ヒーリングアニマルたちか。ならばその人間たちがプリキュアか』
声が響いてきた。辺りを見渡すと空に巨大な顔みたいなものが……あれが……キングビョーゲン……
『ここに足を踏み入れたと言うことは命は要らないと言うことか!』
「ラビリンたちが来たからにはもう好き勝手させないラビ!」
「テアティーヌ様に託されたヒーリングアニマルの代表として!」
「お前が地球を蝕むのをここで止めてみせるぜ!」
『面白い!それに鬼狩りがいるなら!憎伯天よ!』
「呼んだか?ほう!ここにまで来るとはな」
「みんな……いくよ!」
のどかたちはプリキュアに変身し、僕らも刀を構えるのであった。