キングビョーゲンを浄化したのも束の間、突然現れたグアイワル。
「礼を言う?」
「どういうことラビ?」
「そのままの意味だ。お前たちは俺の作戦通り、キングビョーゲンを片付けてくれとのだからな!」
「作戦?」
「何でお前がキングビョーゲンを?」
「ふん!決まっている!」
グアイワルは大量のメガパーツを取り込み、更なる進化を遂げた。
「俺がキングになるためだ!」
王様みたいな見た目に変わったグアイワル。なるほどな……そのために僕らを利用したのか……
「いいぞ!力がみなぎっている!キンググアイワルの誕生だ!」
「キンググアイワル……」
するとシンドイーネとダルイゼンの二人が現れ、進化したグアイワルを見て驚いていた。
「グアイワル、その姿……どういうことだ?」
「いいところに来たな。喜べ!今日からこのキンググアイワルがビョーゲンキングダムの王だ!」
「はぁ?冗談はあんたの筋肉だけにしなさいよ」
「冗談ではない!俺はずっと考えていた。あんな浮いているだけの靄より俺こそがキングに相応しい!だから!邪魔物はプリキュアに片付けさせた!」
鬼たちは……いない?見限ったのか?それとも……グアイワルと組んでいるのか?
「良くて相打ちかと思ったが、最後まで片付けてくれるとは!悪くない働きだったぞ!プリキュア!」
「嘘よ!キングビョーゲン様がプリキュアなんかに負けるはずない!」
「でも気配が感じない」
「うぅ~嫌よ!私は絶対キングビョーゲン様を見つけてみせる!あんたなんか認めない!」
シンドイーネはそういい残して姿を消すのであった。
「お前はどうする?ダルイゼン」
「別に、俺は誰がキングだってどうでもいい。地球を蝕んで住み心地のいい世界になればいいから」
「ならば見ていろ!プリキュアと鬼狩りを片付けて!直ぐに地球を蝕んでやる!」
グアイワルが向かっていく中、僕は戦おうとするが……
「お前は寝てろ!」
「紫乃くん、ここで一緒に……」
一青は僕をカナエさんに預けて、グレースたちと一緒に向かっていく。
「くそ……」
「今の状態じゃ戦うのは無理よ……ゆっくり身体を治して」
見ていることしか出来ないのか……
グアイワルは強大な力でグレースたちを圧倒していく。杏寿朗さんと一青の二人の斬撃を簡単に受け止め、スパークルの火のエレメントをそのまま弾いていった。
全員でかかるが、グレースとフォンテーヌを吹き飛ばし、二人は変身を解除してしまった。
「くそ……カナエさんは……二人を」
「でも!」
「いいから!」
何かしらサポートしないと!
スパークルがヒーリングフラッシュを放つが、グアイワルがそれを弾いた。
「甘いわ!」
スパークルが殴られ、変身を解除されてしまう。
「アース!」
一瞬の隙をついて……みんなを逃がさないと…………血鬼術を使おうとした瞬間、
『惑血!視角夢幻の香』
突然不思議な紋様が辺りを包み込んだ。
「ぬぅ!なんだこれは!」
「今のうちに……」
声が聞こえた瞬間、僕は杏寿朗さんに抱えられた。
「一旦引くぞ!」
「みんなは?」
「安心しろ!無事だ」
一旦安全なところに避難することになった僕たちであった。
遠くから戦いを見つめていた鬼神。
『キングビョーゲン……お前の計画は順調のようだな』
浄化されたはずのキングビョーゲンに語りかける。
『お前が地球を蝕めば……私の計画も成就する』