みんなでギガビョーゲンの所へとたどり着く。
「見つけた!」
「早くお手当をしないと!」
「そうはさせん!」
ギガビョーゲンを浄化しようとしたがグアイワルが現れ、攻撃を仕掛けてきた。グレースたちはギガビョーゲンとグアイワルを同時に対応する。僕らも混ざろうとした瞬間、
『血鬼術!飛び血鎌』
血の斬撃が僕らに向かって襲い掛かってきた。僕は咄嗟に血鬼術で防ぐ。
「お前らの相手は俺たち兄妹だ」
「あはは、お兄ちゃん。こいつらどれだけ遊べるかな?」
あれは…妓夫太郎と堕姫だったか。ここで十二鬼月が出てくるのかよ。グレースたちのほうを見ると、ダルイゼンとシンドイーネも参戦していた。みんな、圧倒されていて、変身が解除されていた。
「みんな!?」
「おい!一旦集まったほうがいい」
「わかった!みんな、下がって」
僕は血鬼術で鬼の視界を塞ぎ、のどかたちの所に集まる
「よく頑張ったと褒めてやろう。だが、ここまでだな!」
「さあ、今よ、グアイワル! キングとしてケリをつけちゃいなさいよ!」
何だ?何でシンドイーネは協力的なんだ?違和感を感じていると、グアイワルが光弾を作り出していた。
「フッフッフ。ハッハッハッハ! ついにこの手でプリキュアを倒す時が来た!別れのセリフは決めていた! じゃあな! プリキュア! かばよ!」
グアイワルがとどめを刺そうとした瞬間、背後から黒い手が現れ、グアイワルを掴んだ
「なっ!?」
「『かばよ』じゃなくて、『あばよ』でしょ。最後の言葉まで間が抜けてるわ。」
「シンドイーネ、お前……」
グアイワルはそのまま取り込まれ、黒い手が見る見るうちに形を変え、真っ黒な獣のような姿に変わった。
「あれは……」
「まさか……」
「我はキングビョーゲン。ビョーゲンズの真の王である!」
あれが……キングビョーゲン……倒したはずなのに……いや、まさか……
「何で……オレ達がビョーゲンキングダムで浄化したニャ!」
「それは、我が身を分けた一部に過ぎない」
まさかわざと倒されたと言うのかよ……
「間抜けなグアイワルが裏切ろうとした事なんて、キングビョーゲン様はお見通しだったんですー!」
「シンドイーネらがメガパーツで進化を見せた時から、ひそかに計画が進んでいた。少しずつ地球を蝕み力を蓄えるよりも、進化したしもべを取り込む方が、我の復活への近道であると。グアイワルは、我の望むように進化を遂げてくれた。おかげで、我が身はこの通りだ」
「ウソでしょ…」
「酷い…自分の仲間をそんな風に…」
とんでもない方法で復活したっていうことかよ……
『復活したみたいだな。キングビョーゲン』
するとキングビョーゲンの隣に鬼神と四鬼将が現れると妓夫太郎と堕姫の二人が鬼神の前にひれ伏した。
『では良いのだな』
「はっ!」
「元よりそのように」
鬼神が二人の頭を掴むと、二人もまた鬼神に取り込まれた。
『これでお前と並び立つな』
「鬼神よ。ここですべてを終わらせるか?」
『いや、まだだ』
「ならば……」
キングビョーゲンが目を光らせた瞬間、ギガビョーゲンが元気になり襲い掛かってきた。のどかたちはギガビョーゲンと戦う中、僕らは鬼神と向き合っていた。
「お前の目的はなんだ!キングビョーゲンみたいにこの星を蝕むつもりか!」
『その通りだが、我はその先を見ている』
その先?一体……
『いい機会だ……お前には素晴らしい再会を見せてやる』
鬼神がそう告げた瞬間、茨木が僕らの前に立ちふさがると、見る見るうちに姿を変え……
「な……」
「えっ?あの人……」
「まさか……」
「紫乃たちの知り合い?」
「誰なんだ?こいつは?」
驚きを隠せないでいた。何で……確かに死んだはずなのに……どうして……
「久しぶりだな。紫乃」
茨木が僕の師匠……東堂さんだったなんて……
「何で……まさか裏切ったのか……いや、違う……」
「裏切ったさ。元より全てを……犠牲にして鬼へと変わった。紫乃よ……お前の最後の相手は俺だ」
鬼神と共に東堂さんは姿を消した。こんな……こんなことって………
大きな爪痕を残してキングビョーゲンと鬼神は去った。のどかたちは帰りが遅くなったことを親たちに怒られているだろうけど……僕は一人道場にいた。
一体師匠がなんのために裏切ったのかわからないけど、今できることは……雪の呼吸の奥義を完成させることだ。
ただ気になるのは……最後の相手が東堂さんって……僕が殺されるということなのか?
のどかside
ものすごい一日が終わった次の日の朝、私はいつでも戦えるようにと日課のランニングをしていたら、私の前にダルイゼンが現れた
「見つけた……」
「ダルイゼン!」
「いいからよこせよ! その身体!」
私は変身しながら、人気のない森へと場所を移した。追ってきたダルイゼンだけど、なんだか様子が……
「様子が変ラビ!」
「もしかして、キングビョーゲンにやられたの? グアイワルを取り込んだみたいに、また、仲間を……」
「助けて……くれ…このままじゃ…オレは、オレじゃなくなる……消えて、なくなる……頼む……キュアグレース……お前の中にオレをかくまってくれ……」
「な、何言ってるラビ!」
「お前は、オレを育てた宿主だ……お前の中ならきっと、この傷は癒える……キングビョーゲンに見つからずに、回復できる……頼む…助けてくれ……キュア…グレース……」
助けを求めるダルイゼンの手を私は咄嗟に振りほどき、その場から逃げ出した。
「お前、オレに言ったよな! 自分さえ良ければいいのかって!結局お前も同じじゃん!」
ダルイゼンの叫びが響く中、私は……ただただ逃げ出すのであった。