ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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109 のどかの思い……

「出来たわ」

 

しのぶさんの部屋に呼ばれた僕。しのぶさんは僕の前にある小瓶を見せた。

 

「これは?」

 

「紫乃くん、君の血鬼術を混ぜた薬よ」

 

それって……前やろうとしたけど無理だって話じゃ……

 

「珠世さんの助力でこれを完成させました。柱や炭治郎くんたちの分は私の方で渡しておきます。紫乃くんはこれを彼に……」

 

一青に渡せって言うことか……のどかたちには渡さないのかと思ったけど、滅多なことで大怪我をすることはないだろうからいいけど……

 

「それにしても……しのぶさん、意外ですね」

 

「はい?」

 

「いや、鬼が嫌いって聞いてたのに……」

 

「あぁその事ですか……あの人は別ですよ……」

 

しのぶさんは認めているということなのかな?

 

「それと吸収の力については、使用しない方がいいという見解です」

 

「やっぱり……」

 

「時間を掛ければ制御出来たかもしれませんが、今は……」

 

キングビョーゲンの復活……決戦が近いことを考えると……な

 

「紫乃くんは、今何を?」

 

「雪の呼吸の奥義を…………師匠と……東堂さんと戦うために……」

 

「あの人が……何か理由があると信じたいですが……」

 

「そのために必要なことはしないとですね。それじゃ僕はそろそろ学校に……」

 

「はい、あと報告というか知らせておくことが……私と姉さんと珠世さんはこの家にいますが他の方々は街を見回ってます」

 

「いつでも……動けるように?」

 

「えぇ」

 

いつ敵が動くかわからない以上は警戒しておく必要があるか…………

 

 

 

 

 

 

 

家を出ると丁度のどかが出てきた。

 

「のどか、おはよう」

 

「…………」

 

あれ?無視された?もう一回声をかけた方がいいかな?

 

「のどか?」

 

「えっ?あ、紫乃くん……おはよう」

 

何だか元気ないけど……どうしたんだ?

 

「何かあったのか?」

 

「ううん、何も……」

 

ダメだ……気になる……けど深く聞かない方がいいのか、もしくは僕の勘違いなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼になり、ちゆ、ひなた、一青と一緒にご飯を食べているとひなたからのどかの話が出た

 

「そうそう、今日ののどかっち……何か変なんだよね~閉まってるドアぶつかるし……何もないところで転ぶし……理科の実験でリコーダー吹くし……」

 

「今もお弁当忘れたからパンを買うって……一人で先に行ったまま……戻ってこないの」

 

「のどかにしては珍しいペエ」

 

「ひなたならともかくな~」

 

「紫乃は何か知らない?」

 

「いや、朝出るときからあんな感じだったけど……」

 

本当に何かあったのか?

 

すると茂みからラビリンが出てきて

 

「本当はお弁当忘れてないラビ……」

 

「そうなの!?」

 

「じゃあ何で!?」

 

ラビリンは何か知ってるのか?でもラビリンの様子を見る限り話してくれなそうだ……

 

「ラビリン……のどかに何かあったの?」

 

「もしかしてまた喧嘩?」

 

「違うラビ!」

 

ちゆがラビリンに話してほしいと聴くが、ラビリン自身、のどかが何に悩んでるのか分からないでいた。ちゆはラビリンなら話してくれるんじゃないかとアドバイスを送るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

キングビョーゲンがダルイゼンを取り込もうとしている。さて……

 

『四鬼将よ……準備は出来ているか』

 

「はっ!酒呑供に全員覚悟出来ております!」

 

「ふふ、ついに……ね」

 

「…………位置確認すんでいる」

 

「…………後は」

 

『東堂よ。お前はなすべき事を……そして黒死牟よ』

 

「分かっている……」

 

『全ては動き始めてからだ』

 

鬼神たちの話を遠くから童磨が見つめていた。

 

「何をこそこそしてるか気になるけど……まぁいいや、俺には俺のやることを…………ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

紫乃side

 

のどかの様子が気になり、家を訪ねた僕

 

「のどかなら部屋にいますよ」

 

「そっか」

 

出迎えたアスミと一緒にのどかの部屋の前に行くと……ラテが止めにはいった

 

『のどかが助けたいなら、ラビリンは一緒にダルイゼンを助けたいラビ!』

 

ダルイゼン?どういうことだ?

アスミと顔を見合わせていると、今にも泣きそうな声でのどかは……

 

『違うの……そんなことじゃないの……そんな優しい子じゃない……』

 

『のどか……』

 

『あの時……私、自分の事しか考えてなかった……だって……辛くて怖かったの……強い気持ちでいなきゃ負けちゃうから……笑ってないと自分が潰れちゃうから……だからすっごく頑張った……今の私を作ってる大事な経験だと思ってる……でも……それでも……叶うことなら……あんな苦しい思い……したくない……』

 

のどか…………正直何て声をかけたら…………

 

「のどかちゃん、貴方の気持ちは分かります」

 

不意に声が聞こえ、振り向くとしのぶさんが部屋の扉の前にいた。僕とアスミは咄嗟に隠れ……

 

「しのぶさん……」

 

「私も…………ずっとそうでした…………」

 

「しのぶさんも……?」

 

「私は…………姉さんの意思をついで…………鬼と仲良くなれないかとやって来ました……姉さんみたいに笑顔を絶やさないで……でも……鬼たちは保身のために嘘をつき、人々の絶望の悲鳴を聞くたびに……怒りが蓄積されてきました……」

 

「あ……」

 

「私は……自分の気持ちを押さえるのに疲れてしまったけど……のどかちゃん、あなたは?」

 

「えっ?」

 

「あなたはどうしたいの?」

 

「そうラビ……のどかはダルイゼンを助けたいラビ?」

 

「私は……無理……どうしても嫌!嫌なの!」

 

「だったら助けなくっていいラビ!悩む必要もないラビ!」

 

「えっ?」

 

「えぇ、悩む必要はないわ」

 

「のどかが自分を犠牲にしないといけないなんて、そんな義理も責任もないラビ!のどかは十分頑張ってくれてるラビ!それはラビリンたちがよーく知ってるラビ!もしのどかに何か言ってくる奴がいたら、ラビリンがぶっ飛ばしてやるラビ!」

 

「その時は鬼殺隊全員…………きっと紫乃くんもやってくれるわ」

 

「ラビリン……しのぶさん……」

 

「のどかが苦しむ理由は何もないラビ」

 

「うん…うん」

 

のどかも立ち直ったみたいだな……それにしても……ダルイゼンか……

 

「そろそろ行きます?」

 

「だな」

 

アスミと一緒に部屋に入った瞬間、ラテがくしゃみをした。まさか……

 

慌てて声を聞くと、展望台の方で何かが泣いてると言われたけど……何が起きてるんだ?

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