紫乃たちがダルイゼンと戦っている合間……
蜜璃side
冨岡さんと伊黒さんと一緒に戦いの場所へと向かっていると、私たちの前に一人の鬼が現れた。
「悪いけどあなたたちはここで足止めよ」
「えっ!?あれって四鬼将の……」
『水の呼吸!陸ノ型!ねじれ渦』
四鬼将の姿を確認した瞬間、冨岡さんが直ぐに斬りかかる
「あん!せっかちね。改めて名乗ろうとしたのに」
「……悪いが時間がない」
「珍しく気が合うな。いちいち相手してられない」
『蛇の呼吸!壱ノ型!委蛇斬り』
伊黒さんも斬りかかる。確かに今は急がないといけないから……それにしても伊黒さんかっこいいな~じゃなかった。
『恋の呼吸!壱ノ型!初恋のわななき!』
私も技を放つ。鬼は避けようとせずに攻撃を受けていた
「ふぅ……痛いわね……まぁいいけど……私は鈴鹿!四鬼将の鈴鹿よ」
「……名乗る必要は…………」
「悪いけど……血を流す必要があったの……斬りかかってくれてありがとう」
鈴鹿がお礼を言った瞬間、私たちは地面に倒れこんだ。なにこれ?
「毒か?いや……違う」
「押さえ込まれている?」
「もしかして重さを操るとか?」
「ふふ、あなたたちはもしもの時の保険よ………………さぁ……血を大地に染み込ませ…………」
鈴鹿はそう言いながら、何処からともなく取り出した刀を自分の首に当て……
「儀式がなったら……解放されるわ」
私たちに頬笑み……自分の首を切るのであった。
実弥side
宇髄と煉獄と一緒に四鬼将の八瀬と対峙していたが…………
「妙だな?派手に反撃してこないなんて」
「何が狙いだてめぇ!」
「うむ!戦う気がないのか?」
「…………私の目的は血を流すこと……そして……もう十分…………」
八瀬が指をならした瞬間、俺たちは真っ赤な鎖に縛られた
「なっ!」
「儀式が……なれば解放する…………これは必要なこと……」
八瀬は自分の心臓を取り出し、自分で潰すのであった。
行冥side
酒呑と対峙する私と時透だが……
「戦う気がないのか?」
「あぁ!俺は……と言うより俺たちはな」
「嘘?」
「ではなさそうだ。殺気が感じられない」
こいつらの目的は私たちの足止めではないのか?
「鈴鹿と八瀬は行動に移したか……後は茨木だけだが、時間がかかりそうだが…………」
奴の目線の先には巨大な魔神の姿だった。あれは……キングビョーゲン!?
「お前らは保険だ。俺たちの儀式が……鬼神様の計画が失敗した場合のな」
「お前たちは何を……」
「いいぜ。教えてやる……この長い計画の全てをな」
酒呑が話した計画……それは今までの事がひっくり返るものだった。
「馬鹿な!?」
「だとしたら…………鬼神は一体……」
「それは儀式が始まったら知りな!」
グレースside
紫乃君たちが鬼神によって何処かへと飛ばされてしまった。
「紫乃くんたちをどこに!」
『知る必要はない』
知る必要がないって……
「グレース、今はネオキングビョーゲンを……」
「ふっ!もう遅い!」
ネオキングビョーゲンが両腕を広げた瞬間、すこやか市が蝕まれしてしまった。
『みんなの町が……お母さんたちも……』
「まさか……」
「すこやか市が全部……」
何で……こんなに一気に……
「あははは!どう?ネオキングビョーゲン様の偉大なる計画は?ネオキングビョーゲン様はグアイワルを取り込む前から計画していたのよ!ご自分の一部を散りばめて、町を取り囲んで後から一気に蝕む計画をね!その力を発動させるためには完全なる復活……いいえ、更なる進化が必要だった!」
「それでグアイワルとダルイゼンを」
「ネオキングビョーゲン様のお役に立てたんだから、あいつらもきっと喜んでるわ」
ラテの声を聞くと、段々と範囲が広がっていく。このままじゃ……
「ふっ!テアティーヌの生まれた地であり、古のプリキュアが生まれた地であるこの場所を……我らビョーゲンズの新たな始まりの地として、塗り替えてやろう!」
町を……みんなを助けるためにも……ネオキングビョーゲンを浄化するしかない!
私たちはネオキングビョーゲンに向かっていくが、何かに攻撃が弾かれてしまう。
「終わりか?なら、我から行くぞ!」
ネオキングビョーゲンが黒い斬撃を飛ばしてきて、私たちは避けるが……
『ふん!』
鬼神の一太刀が迫り来ていた。私たちはぷにシールドで防ぐが、強力な一撃で防げなかった。
変身解除され、ラテが駆け寄るが……シンドイーネがラテの前に……
「ふふふ、プリキュアもお供のヒーリングアニマルも動けない。そして鬼狩りは足止めされている。どうする?王女様?」
シンドイーネがラテに触れようとした瞬間、まばゆい光がシンドイーネを吹き飛ばし、光が消えるとそこには大きなヒーリングアニマル……もしかしてあれが……
「みんな、大丈夫ですか?」
『ハアアアア!』
鬼神がテアティーヌ様に斬りかかるが、それを誰かが止めに入った。あの人は……
「紫乃たちがいない……」
『宗一か……姿を見なかったと思ったら、ヒーリングガーデンにいたのか』
「あぁ、お前を倒すためにな!」
『ふっ!無駄だ』
宗一さんと鬼神が激しくぶつかり合い、テアティーヌ様がネオキングビョーゲンの攻撃を弾いていく
「以前ほどの機敏さはないか。さてはテアティーヌ……不完全な回復で駆けつけたみたいだな。その程度で更なる進化を遂げた我を浄化できると思ったか!」
「それでも私には果たしたい使命があります!そして信頼する仲間がいます!」
テアティーヌ様が遠吠えをした同時にまばゆい光が辺りを照らした。するとこの場所を囲むように光の結界が現れた。
「動けぬ……」
「仲間たちとともに結界を張りました」
「テアティーヌ!!!!」
「奴が動けない以上…………」
『させぬ!』
宗一さんがネオキングビョーゲンを斬ろうとするが、鬼神がそれを止める。
「みなさんは今のうちにネオキングビョーゲンを浄化する手だてを……」
「みなさん……はぁ!」
アスミが風を起こして、この場から私たちは逃げるのであった。