ひなたの付き添いで、ゆめポートを訪れた僕ら。
ひなたは友達に電話をするが何度もかけてもかからなかった。
ちゆは買い物で夢中で気づかないだけと言うが…………
「はぁ~やばぁ、またやっちゃった」
「またって?」
「私、目の前の事にいっぱいになっちゃって、すぐ他の事忘れちゃうんだよね」
「まぁしょうがないと言うか……」
「大丈夫よ。ひなたちゃん、みんなで探しましょう」
「この人数なら直ぐに見つかるさ」
「カナ姉、杏兄…………」
まぁ、放っておけないからな。するとひなたのフードからニャトランが出てきて、
「二人の言う通りだ。ひなた。ひなたが俺を助けようとして遅れたって、その友達に言ってやるからさ」
「友達にバレるペエ……」
「隠す気あるのか?」
僕とペギタンが突っ込みを入れつつ、のどかさんとちゆの二人が代わりに説明することとなり、僕らは捜索を開始するのであった。
探し回っているとラテがくしゃみをした。まさかメガビョーゲンが…………
「のどか、これって」
「メガビョーゲン!?」
「ひなたは俺に任せろ」
ニャトランがひなたを安全な場所に誘導し、僕らはラテの声を聞いた。
『キラキラ、鏡が泣いてるラテ。近いラテ』
「鏡?」
そんなものからもメガビョーゲンが生まれるのか?僕らは爆発音が聞こえた方へと行くと、メガビョーゲンが暴れていた。
「のどか、ちゆ」
「行くラビ‼」
「私たちも」
「うむ‼」
「行こう」
「「スタート‼」」
「「プリキュア‼オペレーション‼」」
「エレメントレベル上昇ラビ‼」
「「キュアタッチ!」」
「「重なる二つの花!キュアグレース!」」
「エレメントレベル上昇ペエ!」
「「キュアタッチ」」
「「交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ‼」」
のどかさんとちゆがプリキュアに変身し、僕らは日輪刀を抜く。
するとメガビョーゲンの近くに筋肉隆々の男が現れた。
「ははははは、出たなプリキュア‼それに鬼狩り‼」
「あれは!?」
「ビョーゲンズのグアイワルラビ‼」
「お前たちの力‼この俺に見せてみろ‼やれ‼メガビョーゲン‼」
グアイワルの指示にて、メガビョーゲンが襲いかかる。僕は呼吸を使おうとした瞬間、横から鋭い攻撃を受け、近くの壁に叩き付けられた
「かはっ!?」
「紫乃くん!?」
「ビョーゲンズか!?」
メガビョーゲンの前には赤い髪に額には角を生やした、金棒を持った男がいた。
「初めましてだな。俺は酒呑。お前たちが鬼狩りか?」
「酒呑?」
「あれがカナエさんたちが言っていた鬼……」
「違うわ……私たちが戦っていた鬼とは違う」
「妖怪などの鬼と言うことか」
「話は聞いてるぜ‼柱の二人‼楽しませろよ」
酒呑が大きく金棒を振った瞬間、地面が割れてカナエさんたちに瓦礫が襲いかかる。二人は瓦礫を避ける中、僕は立ちあがり、酒呑の首めがけて……
「『雪の呼吸!一の型‼初雪』」
斬ろうとするが、酒呑に刀を掴まれ、そのまま投げ飛ばされた。
「紫乃くん!?」
ギリギリの所でグレースに助けられたけど、グレースたちもメガビョーゲンの反射攻撃に苦戦していた。
どうすればいいのか考えていると…………
「うそ、何これ?プリキュア?」
「ひなたちゃん!?」
「避難したはずじゃ!?」
「見られたペエ」
「もうニャトラン‼何してるラビ」
こんな状況で…………ニャトランのやつ……まさかと思うけど…………
ひなたはと言うと…………
「か、可愛い~‼」
何か目を輝かせていた。そんなひなたを見て、その場にいた全員が戸惑っていた。
「え?え?何これ?めっちゃ可愛い~どうやって着替えたの?誰デザイン?あ~もう、超可愛い~」
こんなときになんと言うかぶれないな…………
「雑魚は退いてろ‼」
不意に酒呑が蹴りを喰らわし、僕はそのまま壊れたお店の中に吹き飛ばされた。
お店の中に吹き飛ばされた僕。血だらけになりながら、立ち上がる。
「くそ…………」
何とか立ちあがろうとした瞬間、ひなたが飛ばされてきて、僕を下敷きにした。
「いたた…………紫乃っち、ごめん、大丈夫?」
「早く退いてもらえたら嬉しいのだけど…………」
「ひなた、紫乃、大丈夫か?」
「私は大丈夫だけど…………紫乃っちは?」
「僕も…………つぅ!?」
身体中にに痛みが走った。頑丈な身体だけど、よく死なないですんだな…………
「紫乃っち…………無理しないで、ニャトランは大丈夫?」
ひなたは持っていたハンカチで血を拭くと、ニャトランの事を心配していた。
「俺、ひなたの事気に入ったぜ。心の肉球にキュンときた。なぁひなた。俺と一緒にプリキュアになんないか?」
「えっ?私もなるの?」
「あの怪物、ビョーゲンズから地球を守んないか?」
「地球を……守る?」
「そう、お前の中の好きなものや大切なもの、お前の手で守るんだよ。ひなた、お前なら出来る。て言うか俺はお前と組みたい‼」
ひなたは決意したのか、ニャトランに触れ、
「紫乃っちも一緒に守ってるんだよね」
「あぁ」
「それなら、やるよ‼ニャトラン」
まばゆい光と共にヒーリングステッキが現れ、ひなたはプリキュアに変身する。
「スタート‼」
「プリキュアオペレーション‼」
「エレメントレベル上昇ニャ‼」
「「キュアタッチ‼」」
「「溶け合う二つの光‼キュアスパークル‼」」
僕は何とか立ちあがり、スパークルと並び立つ。
「行くぞ。スパークル」
「紫乃っち、大丈夫なの?」
「気合いで何とか…………」
「無理はしないでね」
スパークルと共に駆け出し、スパークルはメガビョーゲンを相手取り、僕は酒呑に立ち向かう
「ハアアアア‼」
酒呑の金棒を受け流し、首を狙う。酒呑は避けていく
「ちっ‼」
「紫乃っち、凄い‼私も‼」
ひなたはヒーリングステッキから黄色いエネルギー弾を放つが、メガビョーゲンの反射で返される。だけどそれを更に返してメガビョーゲンを吹き飛ばす。
「やるな‼スパークル」
「雑魚が!?」
「よそ見はしないほうが」
「いいですよ」
『伍ノ型‼炎虎』『伍ノ型‼徒の芍薬‼』
向かってくる酒呑に対して、カナエさんたちが攻撃して吹き飛ばす。
「くっ!?」
「止まったところに‼『参ノ型‼雪桜‼』」
僕は更に追撃を放ち、酒呑の腕を切り落とす。
「紫乃っちも頑張ってる‼なら、私たちも一気に止めを」
「待て!?ひなた‼浄化するんだ」
「浄化?」
一瞬立ち止まるスパークルに、メガビョーゲンが攻撃を放とうとするが、グレースとフォンテーヌがサポートに入り、スパークルを助けた。
スパークルはその隙にキュアスキャンを使い、エレメントさんの居場所を確認した。
「このまま一気にデビュー戦、大技決めるぜ」
「OK、エレメントチャージ‼」
「「ヒーリングゲージ上昇‼」」
「プリキュア‼ヒーリング・フラッシュ‼」
黄色いエネルギーがメガビョーゲンを貫き、エレメントさんを助けて、メガビョーゲンを浄化した。
『ヒーリングッバイ~』
「「お大事に」」
メガビョーゲンが浄化され、グアイワルは撤退。酒呑は落ちた腕をくっつけると、
「何でお前は立ち上がるのか分からないが、楽しめそうだ」
「貴方は…………私たちが知る鬼とは違うのですね」
「人から鬼になったのではなく、元から鬼ということだな」
「あぁ、そうだ。だが面白いことを教えてやる。お前たちの知る鬼は…………俺たちの配下になっている‼鬼神様の力によってな‼」
「「!?」」
「ガキ‼お前は確実に殺す‼」
酒呑はそう言って姿を消すのであった。鬼……それに鬼神とカナエさんたちの知っている鬼が…………
それからエレメントさんの無事を確認し、ラテも力を分けてもらって元気になった。
「そう言えば紫乃っち、体大丈夫?」
「まだ痛いけど…………元気だよ」
「頑丈すぎない?」
「昔からと言うか…………」
おじさんと出会ってから怪我とか治りが早いんだよな…………
こうしてひなたもプリキュアの仲間入りするが…………
「紫乃の身体については?」
「特異体質と言うべきでしょうか……治りが早いだけの人間ですよ」
「うむ、しかし奴らもいるとは」
「あの鬼の口振りでは日の光なんて関係ないみたいですね」