『ふん!』
「くっ!?」
鬼神の一撃に倒れる私。テアティーヌもネオキングビョーゲンを押さえ込んでいられずにいる。このままだと……世界は…………
すると結界を突き破り、赤い光が鬼神の刀に宿る。
『四鬼将よ……よくやった』
「貴様…………」
「鬼神よ。いつまでそうしているつもりだ。いい加減終わらせろ」
私たちの戦いを見ていたネオキングビョーゲンは飽きたのか止めを指すように促す。まずい……このままでは……
『そうだな……終わりにしよう…………』
鬼神が刀を振り上げ…………ネオキングビョーゲンに斬りかかる。
「何!?」
突然の裏切りに驚くネオキングビョーゲン。それと同時に結界の中に突入したプリキュアと紫乃たちの姿が…………
紫乃side
結界の中に入ると、鬼神がネオキングビョーゲンに斬りかかっていた。
どういうことだ?でも今は…………
「足場は作る!みんな!一気に!」
僕は血で足場を作り、みんなはネオキングビョーゲンに技を放つ
ネオキングビョーゲンはバリアを張り防いでいく
「シンドイーネを浄化したか。対した奴等だ。だがあの程度の僕などいくらでも作れるが……鬼神よ!何故裏切る!」
『決まっている…………ネオキングビョーゲンよ。お前がこの街を蝕んだお陰で……計画が達成出来るからだ!』
鬼神は障壁を破り、ネオキングビョーゲンにダメージを与える
「計画だと!」
『この大地に眠り続ける悪鬼を滅ぼすためにな!』
悪鬼?どういうことだ?
「…………そう言うことか」
一青は鬼神の言葉を聞き、何かに気がついた。
「倒したはずだけど、奴は復活の機会を伺っていた…………」
『そうだ!そしてそのためにはこの大地を蝕み、プリキュアに浄化をしてもらうことだ!』
鋭い一撃がネオキングビョーゲンを仰け反らせると、グレースたちが続いて攻撃を繰り出す
「どうやらテアティーヌの危機に駆けつけただけみたいだな」
ネオキングビョーゲンは余裕でそう告げるが、アースの一撃を喰らい、攻撃が通ったことに気がついた。
「何!?」
『アース!』
みんながアースをサポートして、強力な一撃を放つ。
「やった!」
「あのバリアを突破したぜ!」
『畳み……』
「まだだ!」
僕が叫んだ瞬間、結界は破られ、ネオキングビョーゲンが完全に動けるようになり、真っ黒な光を放ち、僕らを吹き飛ばす。
「裏切り者には……粛清を!」
地面に落ちていく鬼神をネオキングビョーゲンは殴り、鬼神は地面に叩きつけられ
「全て我の養分となるがいい!」
ネオキングビョーゲンはグレースたちを取り込もうとし、僕と一青は助けようとするが……一緒に取り込まれるのであった。
気がつくと……おぞましい空間にいた。
「紫乃……くん……」
「のどか……」
気がついたのは僕らだけなのか?
するとネオキングビョーゲンの声が響いた。
『絶望するようなことではない。人間と我らは変わらぬ。地球上の生物は全て万物が同じだ。いずれかの生命が蔓延れば、別の生命が絶滅へとおいやられる。この世界はそう出来ている。生きると言うことはそう言うことだ。戦いに勝ったものだけが生きることを許される。その勝者が我だったと言うことだ』
炭治郎たちは?みんなは…………
まだ負けてない……だけど……立ち上がることが…………
「…………生きることは戦うこと……そうだね。私もそう思う」
のどか?
「私は病気と戦ったから……今元気でいられる。ちゆちゃんは未来の目標に向かって戦っていて、だから毎日が充実してて……ひなたちゃんは自分の嫌いなところと戦いながら、いつも笑顔でどんどん強くなって……アスミちゃんは戦いの中で生まれて、今もずっと大好きなラテのために戦い続けてる…………一青くんは私たちと戦いながら、自分のすべき事とやるべき事に思い悩んで……答えを出した。紫乃くんは…………鬼の力で怪我とか治るけど……心と身体の痛みと戦いながらも……わたしたちの事を思って立ち上がってくれた。ラビリンもペギタンもニャトランもラテも故郷を離れて地球のためにずっと戦い続けてくれてる。私たち……いつも何かと戦っている…………戦いながら生きてる……貴方の言う通り……」
ネオキングビョーゲンは嘲笑うけど…………違うな……
「だから私は戦い続ける!今までと同じ、ううん、今まで以上に戦い続ける!勝つためじゃない!負けないために!私が健やかに生きるために!大好きな人たちが健やかに生きられるために!他の全てを見下して、虐げて、奪ってくる!貴方みたいな存在のせいで!悲しむ人が増えないように!」
のどか……本当に強くなったな。最初に出会ったときから……今日まで……ずっとずっと負けないために戦ってきたから……
『はっ!今更人間一人で何ができる!』
「できるラビ!」
「ラビリン!」
「諦めない人が一人いれば、勇気付けられる人も生まれるラビ!一緒に戦う人が増えるラビ」
「仲間が出来たら、支えられる」
「弱い心も貫きたい強い思いも!」
「そして一緒に立ち向かえる!」
「失敗しても間違っても!」
「笑い飛ばして、フォローしあって」
「もっと大好きな仲間になる!」
「大切なものはどんどん増えて」
『もっともっと守りたくなって』
「もっともっと諦められなくなるのです」
「そして……守りたいものが増えれば……」
「強くなれる!」
みんながのどかの言葉を聞き、立ち上がる。そして手を繋ぎ、向き合った。
「一人じゃ難しくても」
「みんなで手を取り合って」
「諦めずに」
「戦い続けます!」
「みんなと……」
「この世界に生きる全てと共に……」
みんなの思いが重なり……
「私たちは生きたい!!!」
まばゆい光と共にネオキングビョーゲンの中から抜けだし、のどかたちはみんなの思いを受け取り……変身する
「「「「スタート」」」」
「「「「プリキュアオペレーション」」」」
「「重なる二つの花!キュアグレース!」」
「「交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ‼」」
「「溶け合う二つの光‼キュアスパークル‼」」
「「時を経て繋がる二つの風‼キュアアース‼」」
「「「地球をお手当て‼」」」
「「「「ヒーリングっとプリキュア‼」」」」
まばゆい光と共にネオキングビョーゲンへと向かっていく。
「紫乃……行くぞ!」
「あぁ……どうしてか……僕たちも……浮かんでるしな」
みんなの思いが僕らにも力を貸してくれてる…………すると一本の刀が僕の方に投げられ、受けとると……
『紫乃!受けとれ!それには東堂の思いも!』
「鬼神……」
二本の刀を構えて、グレースたちも一緒に立ち向かう
『月の呼吸!月龍輪尾』
『雪の呼吸!壱ノ型!初雪!』
二人でネオキングビョーゲンの身体を切っていく
「くっ!小賢しい!」
『雪の呼吸!奥義!雪月花』
奥義を放ち、ネオキングビョーゲンの顔を切りつけ、
『ヒーリングアニマルパワー全開!』
『アメイジングお手当て!準備OK!』
「プリキュア・ファイナルヒーリングっど・シャワー!」
最後の一撃をグレースたちが放つ。ネオキングビョーゲンは必死に押さえ込むが…………
『私たちは!生きることを!健やかな未来を諦めない!』
みんなの思いが1つになり、ネオキングビョーゲンを浄化するのであった。
世界中の蝕みが消え、僕らは浄化したことに安堵しつつ…………倒れた鬼神を見つめていた
『よく、やった……』
「鬼神……お前は……」
『…………この鎧も……限界が近いみたいだな……』
鬼神の鎧がひび割れ、砕けると…………そこには青白い顔の男が……僕らは……知っていた
「なっ……」
「やはりか……」
駆け寄ってきた義勇さんたちは驚きを隠せないでいた。それもそうだ……この人は…………
「初めましてになるかな?別世界の我が子たち……」
鬼神の正体は……産屋敷さんだった
「これで……全て納得いく。あの時、鬼神と初めて相対したときに……」
あの時、みんなが膝待ついたのは……長い間染み付いた癖を利用したのか…………
「鬼神……何故……お前は……」
宗一さんは睨み付けながらそう聞くと、産屋敷さんは笑みを浮かべた。
「この大地に眠る悪鬼を……滅ぼすためだ……一青はそれに気がついた……そうだろ」
「あぁ、俺の先祖が残した日記通りだと……そうなるけど…………」
「この大地に眠りつく鬼舞辻を滅ぼすために……地球を蝕む必要があった。だがそれだけでは足りなかった…………」
「プリキュアの力……か」
「そうだ……だが宗一は地球を蝕むことを良しとせず、私の話を聞かずに……」
「…………」
「この事を知っていたのは私と四鬼将と黒死牟のみだが…………私はある不安があった」
「それって……鬼舞辻が甦ることですか?」
のどかの問いかけに頷いた産屋敷さん
「その時……見つけたのは一青、君だ…………私はどんな手を使っても君を……仲間に率いれて、プリキュアと共に戦うように仕向けるように…………君の家族の記憶を……君の記憶を書き換えた」
「!?」
それじゃ……一青は……捨てられた訳じゃ……
「だがそれだけでは足りなかった…………その時、宗一のある気遣いで……」
「僕が鬼の力を得た……」
「君の力は…………鬼舞辻を倒すためのものだった。全てを癒し、浄化する優しい血鬼術………………だからこそ君には強くなってほしかった……仲間たちと共に……」
その為にこの人は………………許されないことを……罪を犯し続けた…………
「…………すまないと思っているが…………全て世界を救うために…………それだけのために利用した…………」
「お館様…………」
「実弥……私をそう呼ばないでくれ…………呼ばれる資格はない……」
産屋敷さんは立ちあがり、白いゲートを広げた。
「これを通れば…………君たちはもとの世界に戻れる…………」
この人は……罪を背負いながらも…………戦い続けたのか……
「この鎧のお陰で…………手助けもできた…………」
「鬼神は……その鎧なのか?」
「そうだ……大地の守り神が宿る鎧……それが鬼神だ…………残したことがあるなら、この扉は消しておく…………帰るときに…………テアティーヌ……任せてもいいか」
「えぇ……」
産屋敷さんはみるみるうちに塵になっていく。
「私は……地獄へと落ちる…………これは私が望んだことだ…………」
そう言い残して、消えていくのであった。
「…………」
世界を救うために……罪を背負いながら…………か
僕はみんなの方を見て……帰ろうと伝えようと…………
フォンテーヌside
それに気がついたのは…………カナヲだった
「あれは……」
カナヲが見つめた先には木に刺さった楔?
それが突然黒い穴を開けると同時に触手が伸び、紫乃の身体を貫いた
「つぅ!?」
「し……の……?」
そして鬼殺隊のみんなが同時に紫乃を貫いた触手を斬ろうとしたが、紫乃は穴へと吸い込まれ…………
『なるほど……この世界の私は死んだか……だが……』
穴から声が聞こえると、そこから現れたのは……
「童磨に任せて正解だったな…………こちら側に来られるように…………そして長年の夢が叶った」
朝日に照らされながら、一人の男が姿を現した
「あの男はこの小僧を切り札だと考えていたみたいだが…………お前たち人間からしてみれば弱点だな」
不気味な笑みを浮かべながら現れたのは…………
「鬼舞辻……無惨!!」