一青side
ゆっくり歩む一人の男。こいつが鬼舞辻…………朝日に照らされてもなお動けているのは…………
「不思議そうだな。滅びたはずの私がいることが……」
ゆっくりと身体を変化させていき、13本の細い管と身体中に鋭い牙を生えた。
「あの日、私は確かに滅びたが……一つの細胞のみ、この楔の中に逃がした」
楔を抜いて、俺たちに見せた。あれは……まさか……
「これはあちら側の鬼神の角……それを手にして、次元の中に実を潜めつつ、童磨に気を伺うように命じたのだ……そして今、私は日を克服した!そしてまずやることは…………」
管と両腕が伸び、地面を抉る。
「お前たち鬼狩りの復讐だ」
囲っていた俺たちに向かって、鬼舞辻の攻撃が迫る。
「全員!頭を下げろ!」
悲鳴嶋さんの声が聞こえた瞬間、咄嗟に頭を下げ……俺は鬼舞辻に向かっていく。
「ダメだ!?一青!」
炭治郎の制止の声を無視しながら、俺は技を放つ
『十二月の呼吸!終りノ月!終月!』
鬼舞辻の身体を切っていくが…………
「その程度か?」
切ったはずなのに……傷が…………
右腕が迫り来る中、咄嗟に防ごうとするが、そのまま吹き飛ばされ……
「いっくん!?」
「かはっ……」
左腕の感覚が……ない…………見てみると、千切れそうになっていた。
「まずいぞ……人数はあの時以上だが…………確実にやつを倒す方法がない」
「日の光も効かないか」
「そして……珠世の薬もな…………選ばせてやる」
鬼舞辻の身体中の口から血が吹き出し、雨のように降りだした。その血に触れた瞬間、身体に痛みが走る
『血鬼術!不血癒ノ雨』
「毒におかされて死ぬか……楽に殺されるか……選べ」
誰も……選ばない……選ぶのはこいつの死だけだ…………だけど……倒す方法なんて……
「みなさん!浄化技を!」
するとテアティーヌの言葉を聞き、あることを思い出した。そうだ……プリキュアなら……奴を倒せるはずだ……
「ほう……面白いことを言うな」
鬼舞辻が攻撃を繰り出そうとした瞬間、奴の身体に鎖が巻き付いた。
「私たちがこいつを押さえている!今のうちに!」
「分かりました!みなさん!」
「うん!こいつをこのままにしていたら」
「みんなが……」
「紫乃……私たちが必ず浄化するから」
『ヒーリングアニマルパワー全開!』
『アメイジングお手当て!準備OK!』
「プリキュア・ファイナルヒーリングっど・シャワー…………」
ヒーリングっどシャワーを放とうとした瞬間、鬼舞辻は…………
「いいのか?私の中にいる小僧も死ぬぞ」
「「「!?」」」
鬼舞辻の言葉を聞いた瞬間、浄化技が消え…………
「死ね!」
鬼舞辻から放たれた衝撃波にみんなが吹き飛ばされた。
フォンテーヌside
「フォンテーヌ……大丈夫ペエ?」
衝撃波をぷにシールドで守ってくれたみたいだけど…………みんな、倒れていた。
「グレース……スパークル……アース……みんな……」
「人はほんの小さな希望にすがるが……無様でしかないな」
「えっ……」
「奴は取り込んだ瞬間、死んだ!私を倒しても無駄だ」
紫乃……が……もう……
「厄介な力だが……所詮は小娘。このまま死ぬがいい」
「フォンテーヌ!逃げるペエ!」
死ぬの……私……こんな悪鬼になす統べなく……殺されるの…………いや……いや……助けて……助けてよ…………
紫乃!
『月の呼吸!』
『ヒノカミ神楽』
突然鬼舞辻の両腕が切り裂かれ、鬼舞辻は後ろへと下がった。私の前には一青と炭治郎の二人がいた
「まだ……死ぬかよ……」
「お前を……このまま逃したら……」
二人が鬼舞辻に刀を向けると、倒れていたみんなも起き上がる。
それを見て……ううん、別の事に鬼舞辻は驚いていた。
「どういうことだ!?何故……致命傷を与えたはず!いや、毒に侵されて立ち上がることなぞ!」
確かに……それに一青の左腕も治ってる?
鬼舞辻side
私の中の細胞にいるはずの小僧を呼び出すが……一向に現れない。まさかと思い、中枢へと向かうとそこには……
「馬鹿な!?」
「何を驚いてるんだ?」
何故だ……取り込んだはずなのに……
「お前は僕を取り込んだと思っていたみたいだけど…………そうはいかないみたいだな」
「き、貴様!?」
「日の光の克服で気づかなかったみたいだな…………まぁお陰で……お前を殺せる」
小僧は笑みを浮かべていた。まさか……まさか…………!?
「さぁ……終わらそう……鬼舞辻無惨!」