身体を貫かれた時、直ぐに気がついた。これは鬼舞辻だと……
このまま取り込まれる。どうしたらいい……だけどある考えが浮かんだ……
取り込まれるならそれを利用してやると……
奴の中に入った瞬間、僕は両足だけ取り込ませた。そうすれば奴は日の光を克服したと思い込む。
そして何でこうして無事でいられるのは……もしかしたら、僕の中にある鬼神の角の影響だと……さぁて……ここからが勝負だ!
「おのれ!」
「どうした?悔しかったら取り込んでみろよ」
煽ってみるが鬼舞辻は何もしてこない。いや、出来ない。何せ少しでも行動を起こしたらいくつもある心臓と脳を潰す気満々だからな
「さて……みんな!聞こえるか!」
外で戦っているみんなに呼び掛けた。今の状況を知らせないとな
「紫乃?」
「生きてたの?」
「良かった……」
「紫乃、無事で」
「たくっ、生きてるなら言えよ!」
「わるい、とりあえず鬼舞辻は僕が押さえておく!みんなは鬼舞辻の心臓と脳を破壊してくれ」
「だけど……」
珍しいな。炭治郎が弱気なんて……
「前は弱っていたから、心臓と脳の場所は傷で分かったけど……」
「今の状態で視るには……透き通る世界に入らないと」
透き通る世界って何のことか分からないけど、仕方ない
「させるか!今すぐお前らに致命傷を与えれば!」
鬼舞辻が攻撃を仕掛けようとし、近くにいた炭治郎に当たるが……
「いた……くない?」
「何!?」
「お前の攻撃は当たれば、直ぐに治療するようにしてある…………そしてさらには!」
操作をすると、鬼舞辻が細い管を自分自身に突き刺した。
「自滅でもしてろ」
今の鬼舞辻は攻撃も防御も不可能な状態にして…………更に心臓と脳の位置が分かりやすいように大きな瘤でも作っておくか。
「これで弱点丸分かりだ!みんな、日輪刀で突き刺せ!」
『おう!』
炭治郎、善逸、伊之助、カナヲ、カナエさん、しのぶさん、義勇さん、実弥さん、行冥さん、無一郎、天元さん、伊黒さん、蜜璃さん、杏寿郎さんが瘤に日輪刀を突き刺していく。そして弱った所を玄弥、禰豆子、狛治さんが追撃を与え、一青が最後の心臓を貫く
「止めは……グレース、フォンテーヌ、スパークル、アース!」
「で、でも紫乃っち……そのままだと……」
「そうよ!早く抜け出して!」
「このままでは一緒に……」
「紫乃くん……」
「………………大丈夫だ。いつもの要領で……やれば……」
「そっか!それなら……」
「紫乃を……」
「救える!」
「…………やるよ!みんな!」
『ヒーリングアニマルパワー全開!』
『アメイジングお手当て!準備OK!』
「プリキュア・ファイナルヒーリングっど・シャワー!」
「やめろ!やめろぉぉぉぉぉ!!!!」
「鬼舞辻…………地獄に永遠に堕ちてろ!」
「ぐあああああ!!!!」
眩い空間の中……
「紫乃……良かった……無事なのね……」
ちゆの言葉に僕は首を横に振る
「悪い……嘘ついた……僕を助けることは出来ないんだ……」
「えっ?」
「待って……それじゃ……」
「では……鬼舞辻と……」
「やっぱり……なんだね」
のどかだけは分かっていたか……
「紫乃くんならそうするかなって思ってた」
「悪いな…………」
「そんな…………」
ちゆ、ごめんな。一緒にいたかったのに…………
「紫乃……信じないから……このまま消えるなんてこと……」
「ちゆ……」
「待ってるから……戻ってくること…………」
「…………」
「約束だから……」
約束か……守らないとダメそうかな…………
「みんな、これからも健やかな未来を……頼む」
僕は笑顔でそう告げるのであった。
ちゆside
元の姿に戻ると、鬼舞辻のいた場所に……紫乃の日輪刀が刺さっていた。
「紫乃…………」
のどかやひなたが涙をこらえる中、私はただ泣き叫ぶだけだった………………
そしてそのまま意識を失う…………紫乃…………