ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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08 ちゆとひなたの悩み

朝、のどかさんと一緒に登校しながら、この間の鬼について話していた。

 

「じゃあカナエさんたちが戦っていた鬼とは違うんだ…………」

 

「ビョーゲンズとは協力してるみたいだけど…………ラビリン」

 

「何ラビ?」

 

「ヒーリングガーデンが襲われたときって、酒呑の姿はあったか?」

 

「なかったラビ…………」

 

姿はなかったか…………だとしたら、酒呑たちが協力し始めたのは襲ったあとなのか?もしくはビョーゲンズのみで対抗できるから表に出なかったのかな?

 

「でもプリキュアが三人になったし、紫乃くんがいるから大丈夫だよ」

 

のどかさんは笑顔で言うけど、あの酒呑は強すぎる。

 

「そういえば紫乃」

 

「何?ラビリン」

 

「気になっていたことがあるラビが……何でのどかの事をさん付け呼びしてるラビ?」

 

そういえばそうだよな…………最初に会ったときの呼び方が定着したけど、のどかさんが嫌なら……

 

「呼び捨てでいいかな?」

 

「あ、うん、紫乃くんがいいなら…………」

 

「それじゃ……のどか」

 

「なぁに?紫乃くん」

 

何だろう?何か恥ずかしい……

 

 

 

 

 

 

教室に入ると何故かちゆが怖い顔をしていた。ちゆの視線の先にはクラスメイトと話すひなたの姿があった。

 

「どうしたの?」

 

「あれ、大丈夫かしら?」

 

もしかしてプリキュアのことを話さないか心配なのか?いくらなんでも話したりするわけは…………

 

「私たち頑張って勝ったんだよ~」

 

うん、前言撤回。ちゆは誤魔化しつつ、ひなたを連れ出していくのであった。

 

 

 

 

 

 

「プリキュアのことは秘密って言ったでしょ」

 

「あ、そうだった。ごめーん、何が言っていいのか悪いのか分からなくなっちゃって…………」

 

何というかひなたらしいけど…………

 

「そうだよね。今まで知らなかったことだもん」

 

「そうね。今後のためにもおさらいしましょう。放課後、集合ね」

 

おさらいか…………確かに必要かもな、ちゆとひなたにも話しておきたいことあるし…………

 

それにしても、何でひなたはちゆに対して緊張してるんだ?

 

 

 

 

 

 

放課後、ひなたの家のカフェにておさらいをすることになった。

 

「つまりそのテアティーヌ様がラテのお母さんなのよね」

 

「そうそう、ヒーリングカーテンの偉い人‼」

 

「ヒーリングガーデンの女王様ラビ」

 

「そこ間違うか~?」

 

「ここまではいい?」

 

ひなたがツッコマれつつ、のどかが更に説明を続けた。

 

ヒーリングガーデンは地球のお手当てをするヒーリングアニマルが集まる秘密の世界。

 

そこに突然ビョーゲンズに襲われ、テアティーヌがキングビョーゲンと相討ちになり、お互いにかなりのダメージを負ったらしい。

 

その次にビョーゲンズは地球を蝕みに来て、自分達のものにするために…………

 

そして協力者として、酒呑………いや他にも仲間がいるみたいだから、酒呑たちがいる。

 

「なるほど~」

 

「でもこうしてプリキュアが三人いるんだ。あいつらの好きにはさせないぜ」

 

「でも増えたぶん人に見られやすくなってるのが心配ペエ」

 

「そうね。気を付けましょう。紫乃も気を付けて」

 

「分かってる」

 

と言うかよく今までバレなかったな

 

「OK、頑張ってビョーキンズを浄化するぞー」

 

張り切っているのはいいけど、何でこう的確に間違うかな?

 

「あれ?また間違えた?」

 

ラビリンたちも呆れている中、のどかは笑顔で……

 

「大丈夫。ゆっくり覚えていこう」

 

「でも最低限のことは気を付けましょう」

 

「うっ、はい」

 

あれ?何だかひなたってちゆに対して緊張してる? 気のせいかな?

 

 

 

 

 

 

僕の気のせいは気のせいじゃなかったのは、次の日になってからわかった。

 

昼休みにひなたに相談があると言われて、校舎裏に呼び出された僕。

 

「あたしさ、ちゆちのこと、怒らせてるよね」

 

「そうか?そうは見えないけど…………」

 

「そうだって……色んなこと教えてもらってるのに、あたし、物覚え苦手だから…………」

 

「気にすることはないと思うけど…………のどかにも相談してみたらどうだ?」

 

「うん…………のどかっちにも後で相談してみるね」

 

「というかひなたなら気にしなそうだけどな」

 

「何それ~私が考えてないって言いたいの?」

 

「いや、性格の話だよ、僕もひなたの性格のお陰でこうして仲良くなったし、結構助かってるところもあるからな」

 

「いや~何だかうれしいな~」

 

それにしても、どうにもひなたはちゆの事を怖がってるみたいだな…………まぁ親しくなったのはつい最近だし…………お互いのことを知るのにも時間が必要かもしれないな。

 

そしてそれはちゆ自身も…………

 

 

「私、ひなたのこと怖がらせてるよね」

 

アトリエで調合していると、ちゆが訪ねてきて、その話になった。一応のどかにも同じことを相談したみたいだけど…………

 

「ちゆ、怖がってるんじゃなくって、ちゆが可愛いから緊張してるんじゃないのか?」

 

冗談を言うと…………ちゆはあきれていた。

 

「真面目に相談に乗る気ある?」

 

「冗談だよ。まぁ互いに話すようになったのは最近だから仕方ないんじゃないのか?そう言うことを気にするのは」

 

「そういうものかしら?」

 

「そういうもの…………」

 

まぁ中には出会ってすぐに仲良くなる人たちがいるけど…………

 

「ゆっくり考えていけばいいよ」

 

「そう……ね……ありがとう。紫乃、お邪魔したわね」

 

「いいって、因みにさっきのちゆがかわいいって言うのは冗談じゃないから」

 

「…………バカ」

 

あれ?何だか本当のことを言ったのに、怒られたぞ?

 

「あらあら」

 

「うむ‼青春してるな」

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