ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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20 愚痴と郊外学習

ビョーゲンキングダム

 

ダルイゼンはめんどくさそうにしながら出撃し、シンドイーネ、グアイワルは言い争うながらどちらがより地球を蝕めるかと勝負しに行くなか、鬼神一派は…………

 

 

「下弦は揃ったみたいだな」

 

「上弦はまだみたいですが…………」

 

「奴等を出現させるのに、鬼神様は時間をかけているからな」

 

「まぁいい。茨木よ。零余子を連れて奴等と共に動け」

 

「分かりました」

 

茨木は姿を消すと、目の前にいる下弦の弐、轆轤を見た。

 

「どうした?飲まないのか?」

 

酒の入ったグラスを渡す酒呑。轆轤はただただ震えていた

 

「いえ、私は…………」

 

「酒は苦手か?今のお前たちなら酔うことも出来るのに…………」

 

轆轤は更に震える。新たに使えることになった上司の酒を断ってしまった。もしかしたら殺されると…………

 

「い、いや、やっぱり頂きます」

 

こうなったら酒を飲んで、勢いのまま酔っぱらってしまえ…………どうせ殺されるなら…………と轆轤は一気に飲み干した

 

 

 

 

数分後

 

「マジで鬼舞辻様は部下を大事にしないんだよ‼」

 

「おう」

 

「役に立つことを主張しても、指図するなって言うし」

 

「た、大変だったな」

 

「マジで何なんだよ‼あの鬼舞辻様は!?」

 

酔いに任せて愚痴る轆轤。酒呑も苦笑いを浮かべる

 

「ほら、不満を全部出せ」

 

「酒呑さま…………優しい方だ…………」

 

(零余子もそうだったが、こいつらの元上司はどんだけなんだよ…………)

 

心の中でそう呟く酒呑であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちゆちゃん、おはよー」

 

「ちゆ、おはよう」

 

すこやか駅の前でちゆと会う僕ら二人。今日は郊外学習で隣の市まで行くことになった。

 

「二人とも早いわね」

 

「うん、楽しみで一時間前から来てたんだよ」

 

「一時間も!?」

 

驚くちゆ。そして僕の方を見た。

 

「巻き込まれたの?」

 

「そんなところだよ…………朝早く訪ねてきて…………『紫乃くん、早く行こう』って笑顔で言われた」

 

「た、大変だったわね」

 

「私、電車に乗って何処かに行くのずっと楽しみにしてたんだ~家族でお出かけするのもずっと車だったし……わぁ~改札に引っ掛かったらどうしよ~」

 

「引っ掛かりたいのね……」

 

そんなことを話していると、近くを通りかかったお婆さんが小銭を落とした。

 

「大変!?手伝います」

 

一緒に拾ってあげていると、のどかの所に自転車が迫ってきた。ちゆは自転車の進む方向を変えるために

 

「すみません。落とし物です」

 

「ちゆちゃん、ありがとう」

 

「危なっかしいのよね。のどかは……早く助けたいのは分かるけど、もう少し周りを見なくちゃ」

 

「うん、気を付ける」

 

「その分ちゆやひなたが守るだろ。僕もね」

 

「えへへ、ありがとう」

 

「紫乃は別の意味で危なっかしいわよ」

 

「何で!?」

 

「体質で無茶しそうじゃない」

 

ちゆにそんなことを言われたけど、そんなことは…………

 

「何かやりそうかも…………」

 

肉を切らせて骨を断つとか言って、敵の攻撃を受けそうだな…………

 

小銭を拾い終えると、御守りが見当たらないと言うお婆さん。

それと同時にひなたがやって来た

 

「おはよーいやぁ~遅刻するかと思った~って何してるの?」

 

「御守り落としちゃったんだって」

 

「そんなに遠くにはいってないと思うけど…………」

 

「んーああいうところに落ちてるんじゃない?」

 

ひなたが指を指した方を見ると、側溝だった。みんなで中を覗くとそれらしきものがあった。

 

四人で開けようとすると…………

 

「うむ‼俺が開けよう」

 

いつの間にかいた杏寿郎さんが側溝の蓋を軽々と持ち上げる。のどかは御守りを拾い、お婆さんに渡した。

 

「杏寿郎さん、どうしたんですか?」

 

「何があるか分からないからな‼付いていくことにした‼」

 

「念のためと言うことですよ。紫乃君」

 

しのぶさんも来てたのか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

しのぶside

 

紫乃君がのどかちゃんに連れられて、出掛けた後の事

 

「紫乃くんが稀血?」

 

「えぇ、彼の稀血の中には、更に希少な稀血があるの。鬼を酔わせたり……紫乃君の場合は」

 

「傷などの治癒能力の高さということか」

 

「煉獄さん、治癒能力ではないかと思います。もしかしたら鬼のように再生能力をもつ稀血かと…………」

 

「しのぶ、可能性の問題よね」

 

「はい、あくまで可能性です」

 

「とは言えわからない以上、調べる必要があると言うことだな。なら、紫乃たちに付いていこう‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

紫乃side

 

電車に乗り、のどかは窓の外を見てはしゃいでいた。

 

「わぁ~大きな川~」

 

「のどかっち、子供みたい」

 

「ひなた、さっきよく分かったわね」

 

「何が?」

 

「御守りのこと」

 

「あ~私、よく落とし物するから、経験者は語る的な」

 

「まずは落とさない経験を積もうな。ひなた」

 

「紫乃っち、ひどい~」

 

「ねぇねぇ見た?さっきお魚跳ねてたの」

 

のとがはのどかで楽しそうだな…………

 

「そういえばカナエさんは?」

 

「姉さんは他にも転移した人間がいるかもしれないと、ラテちゃんの事を見守りながら探したりしてますよ」

 

「また誰かが来るかもしれないからな」

 

また誰かが転移か…………短い期間内で誰かが来るとかないよな…………

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでガラス美術館に着いた僕ら。みんな展示されているガラス細工にうっとりしていた。

 

「職人と言うのは凄いですね。このような美しいものを作るなんて」

 

「うむ‼そうだな」

 

二人も楽しんでるみたいで良かった。さて僕も楽しもう…………

 

「その血を目覚めさせろ」

 

不意に誰かの声が聞こえ、後ろを振り向くが誰もいなかった

 

「…………気のせい?」

 

何だったんだろ?目覚めさせろって…………

のどかたちの所に行き、ガラス細工の製作者の相良さんから自分の思いを聞いているうちに、さっきの言葉を忘れるのであった。

 

 

 

 

移動している時、のどかは何かの視線に気がつき、辺りを見渡すとラビリンたちが来ていた。更には…………

 

「姉さんも……」

 

「ラビリンたちに頼まれてね」

 

「うむ‼探すついでということか?」

 

「ついでって…………」

 

ラビリンたちはラビリンたちで、何かあったときのために一緒にいた方がいいって言うけど…………

 

「と言うか誰かが転移してるかも知れないけど、手懸かりみたいなものないんですか?」

 

「手掛かりか…………」

 

「傷だらけの人とか数珠を鳴らす盲目の人とか…………」

 

「みんなに嫌われてないと思ってる人とかの目撃情報はないですね」

 

何か変わった人たちが多くないか?と言うかしのぶさんの言う嫌われてると思ってない人は手掛かりになるの?

 

「後は見た目では…………猪のような少年がいるな‼」

 

どんな人だよ…………

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