突然、学校のみんなが慌てて逃げていくのが見えた。
何事かと思っていると、ラテがくしゃみをした。
「ラテ!?」
「ビョーゲンズですね」
僕らは騒ぎの中心地に行くと、メガビョーゲンが暴れまわっていた。のどかたちはすぐに変身するのであった。
「「「スタート」」」
「「「プリキュアオペレーション」」」
「「重なる二つの花!キュアグレース!」」
「「交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ‼」」
「「溶け合う二つの光‼キュアスパークル‼」」
「「「地球をお手当て‼」」」
「「「ヒーリングっとプリキュア‼」」」
「やめなさい‼メガビョーゲン」
「何!?早いぞ‼」
「今日は一人か……一気に叩くぞ‼」
メガビョーゲンの攻撃を避けつつ、一撃を喰らわせる
「行くぞ‼『雪の呼吸‼壱ノ型‼初雪‼』」
メガビョーゲンが怯んでいると、グレースはガラス細工職人の相良さんに逃げるように伝えた。
「早く逃げてください」
「でも……」
「大丈夫。大切な作品は私たちが守ります‼」
グレース…………守るために速攻で決めないとな。
フォンテーヌが蹴りを喰らわせ、スパークルが拘束して痺れさせる。更には
『炎の呼吸‼弐ノ型‼昇り炎天』
『花の呼吸‼肆ノ型‼紅花衣』
『蟲の呼吸‼蜂牙の舞‼真靡き』
杏寿郎さんたちの攻撃を喰らい、更に怯むメガビョーゲン。グレースはキュアスキャンでエレメントさんの場所を特定する。
そんなとき、ラテがくしゃみを二回する。二回?嫌な予感がする
「フォンテーヌ‼」
「分かったわ」
様子がおかしいラテの声をフォンテーヌが聞くと、ラテは……
『遠くのあっちの方で大きな川が泣いてるラテ。あっちの遠くで黄色いお花が泣いてるラテ』
「なんて事!?」
同時に三体も出たと言うことか!?
「シンドイーネはともかく、ダルイゼンまで動いていたか。運が悪かったな。プリキュア、鬼狩り」
フォンテーヌは天井を撃ち、一旦みんなと話し合うことにした。
「どどど、どうしよう!?」
「スパークル、落ち着いてください」
「みんなで手分けしてお手当てしよう」
「うむ‼そうするべきだ‼」
手分けしてか…………なら、僕はフォンテーヌと一緒にと思ったけど…………
「杏寿郎さん、フォンテーヌと一緒にいってください。カナエさんはスパークルと…………しのぶさんはグレースとメガビョーゲンを…………」
「紫乃?」
殺気を感じると、煙が晴れた所に零余子がいた。
「紫乃君…………」
「狙いは僕だ‼」
「紫乃…………無茶して死んだりしないでよね」
それぞれが別れ、僕は零余子と対峙する
「今日は逃げないのか?」
「黙れ‼お前を殺すための力は得た‼」
鋭い爪を僕は弾こうとするが、逆に弾かれた!?
「こいつ!?強くなってる!?」
「鬼神様の力を嘗めるな‼」
胸、頬を爪で切り裂く零余子。僕はカウンターで技を放つ
『弐ノ型‼吹雪』
突きの連撃を零余子は避け、更に右腕を切りつける
「つぅ!?」
距離を置いて、傷の再生を待とうとするが、零余子は距離を詰めてきては、切り裂き続ける
「ほらほらほら、どうした‼」
「クソ!?」
防ごうにも防ぎ切れない。それなら…………
僕は防御を解くと零余子は僕の右目を貫く。その瞬間…………
『伍ノ型‼雪雷‼』
零余子の腹を切った瞬間、広がるように零余子の体に五ヶ所切り刻まれる
「つぅ!?」
「追撃‼」
更に蹴りを喰らわせ、吹き飛ぶ零余子。僕は距離を置き、傷の再生に集中する
「いてぇ…………肉を切らせて骨を断つとかやるんじゃないな…………」
正直この体だからこそ出来ることだな
ある程度治り、目も見えるようになった。さぁ…………
「休んでるとは…………本当に嘗めているな‼鬼狩り‼」
不意に背後から声が聞こえた瞬間、零余子の姿が見えた
カナエside
スパークルと一緒に川まで来たけど、今までのメガビョーゲンより大きくなってる!?
「大きすぎだよ!?何で!?」
「ここにくるまでの間に時間が経ちすぎたんだ‼」
「食い止めるだけで精一杯ね」
攻撃を放つが、あまり効いてる様子がない。
「あははは、このままやっておしまい‼メガビョーゲン」
スパークルと攻撃を避けるけど、どうすれば…………
「ぎゃああああああ!?何あれ!?化けもんじゃんか!?」
人?土手の方を見ると黄色い髪の子が叫んでいた。
「ちっ、うるさい子だね。メガビョーゲン‼」
メガビョーゲンが黄色い髪の子を襲おうとしたが、スパークルが咄嗟にプニシールドで守る
「大丈夫!?って気絶してるし!?」
「何なんだ?こいつ?」
杏寿郎side
フォンテーヌと共にメガビョーゲンの所に向かう。
「見つけた‼」
「黄色い花はタンポポの事だったペエ」
「病気が進んでいるな‼」
「ええ、早くお手当てを…………」
メガビョーゲンの攻撃を避ける俺たち。どうにも強くなってる気がするが、
「見つけるのに時間がかかって、それだけ強くなってるペエ」
「気をつけ…………フォンテーヌ‼」
「杏寿郎さん?はっ!?」
俺の前には以前話に聞いた青髪の少年…………茨木がいた。
「すまないが一人でいけるか?」
「はい‼」
フォンテーヌがメガビョーゲンと戦い。俺は茨木と対峙する。茨木は黒い刀を抜き、笑みを浮かべる
「柱が相手か…………楽しませろよ‼」
「お前を楽しませる気はない‼」
しのぶside
グレースが攻撃を喰らい、受け身を取ろうとするが、何故か受け身をとれずにいた。
「グレース…………まさか」
「……私がぶつかれば、ここにある作品が…………」
優しい子…………だけどそれが今仇になってる。
「どうしたプリキュア‼動きが鈍いぞ」
「グレース、作品を守りたい気持ちはわかるラビ。でも時間がかかれば掛かるほど、メガビョーゲンが育って強くなるラビ‼」
どうすればいいのか考えた。私一人ではメガビョーゲンを浄化することはできない。
それなら…………
「一旦合流してください。その方がいいかと」
「しのぶの言う通りラビ。まずは川の方に…………」
「いや」
「グレース!?」
「どうして…………」
「だって、ここを離れてる間に取り返しのつかなくなっちゃったら…………どうするの?この作品たちは…………作った人の思いは…………」
「でも……」
グレース…………あなたは、彼の優しさと同じだ。他者を全てに大して思いやる気持ち、優しさを持っている。
「私は絶対に守りたい‼ここを離れたくない」
実りのエレメントの力でメガビョーゲンを吹き飛ばすが、吹き飛んだ先に作品があり、グレースは咄嗟にメガビョーゲンを抱える
「くっ!?」
サポートに入ろうとするが、突然近くの壁を突き破り、何かが壁にめり込んだ
「紫乃くん!?」
「あははは、再生できても痛みで気絶なんてね‼」
下弦の鬼まで来るなんて…………グレースをサポートしながら戦うなんて…………
『花の呼吸‼伍ノ型 徒の芍薬』
下弦の鬼が突然切られた。そして私の前に……
「カナヲ?」
「姉…………師範。お久しぶりです」
私の継子で妹のカナヲがこの世界に…………再会を喜びたいけど、今は…………
「話はあとです。今は」
「はい‼」
「鬼狩りが増えたところで、強化した私と戦えるとでも‼それにプリキュアもまとめて‼」
下弦の鬼が不意にメガビョーゲンを見ると、グレースの側にフォンテーヌ、スパークルが合流していた。
「いつの間に!?」
グレースたちはメガビョーゲンを外へと連れ出す。残った私たちは…………
「今度は私たちが相手よ」
「ちっ、今は一番ムカついてるこの鬼狩りだ‼」
気絶した紫乃君に止めを刺そうとする下弦の鬼。咄嗟に守ろうとしたが間に合わない!?
「死…………」
ベキャ‼
何かがへし折られる音が響いた。下弦の鬼を見ると、右腕が無惨に折られていた
「ぎゃああああああ!?」
下弦の鬼は痛みでもがき苦しんでいた。そしてその前には、黒い髪が白に変わり、額には鬼の角を生やした紫乃君の姿が…………
「…………」
「こ、こいつ!?一旦茨木様の所に!?」
下弦の鬼は逃げたと同時に侵されていた場所が浄化されていた。
「紫乃?」
メガビョーゲンを浄化したグレース達が戻ってきたが、紫乃君の姿を見て驚きを隠せないでいた。
紫乃君はこっちを向き…………
「大丈夫…………意識はしっかりしてる」
普通に話しかけて来たのであった。