「それで彼の血は馴染んでるかな?」
「えぇ、貴方に頼まれ調べた結果、普通の人の血と馴染んでいます」
珠世邸にて、宗一はある血を調べてもらっていた。
「この血は一体……」
「私が作った血だよ。奴らに対抗するために」
「…………鬼神。鬼舞辻無惨たちの鬼とは違う鬼」
「雪の呼吸の使い手を殺し…………鬼舞辻の鬼たちを従える存在だ」
「…………この血の持ち主は貴方の目的のために利用しているのですね」
悲しそうにしている珠世。宗一は首を横に振った
「その血の持ち主には戦いなんて知らない、ただ丈夫なだけの人間として生きてほしかっただけだよ。だが戦うことになるとは思っていなかった」
「…………」
「血は馴染み、きっかけさえあれば彼は力を手にするだろう。鬼のようになれる。そして君たちみたいに血気術を使える。それも彼の心に応えるようにね」
「…………あなたは何者なんですか?」
「私は…………」
突然変異した僕。すぐに元の体に戻ったけど…………
「…………身体におかしなところはありませんか?」
「特には…………」
しのぶさんは警戒していた。さっきの姿はやっぱり鬼…………なのか?
「紫乃、大丈夫?私の事分かる?」
「うん、大好きな人だってことは…………」
「紫乃////」
「何か急に惚気たけど、大丈夫なの?」
「大丈夫みたいですね。私たちの事を理解しているみたいですし、試しに…………」
しのぶさんが突然自分の腕を切り、血が流れた。
「な、何をしてるんですか!?」
「特に反応はないみたいですね」
「いや、確かめるためとかで腕を切らないでくださいよ」
僕の身体に何が起きてるか分からないけど、今はメガビョーゲンを何とかしないと…………
僕らは急いで川へと向かうのであったが…………
「おっと……」
体がふらつき、グレースにもたれ掛かってしまった。
「し、紫乃くん!?」
「紫乃っち、そこはフォンテーヌに…………」
「ってそんなことを言ってる場合じゃないわよ!?紫乃、大丈夫なの?」
「何か…………力が入らない…………再生能力なのかあの姿になったのか分からないけど…………」
「反動が来てるみたいですね。紫乃君は…………」
「休んでる場合じゃないよ…………」
「…………言うと思いました」
しのぶさんに呆れられ、僕はフォンテーヌに背負われて、メガビョーゲンの所へと向かうのであった
「…………紫乃って、あの子が……」
川へと向かう僕ら、そんな中グレースは…………
「ごめんなさい。ラビリン。やっぱりラビリンの言う通りだった」
「ラビ?」
「あのままだったら、私一人だったら、きっと守りきれなかった。もっと大変なことになってた」
「グレース…………」
「もっと周りを見て考えなきゃって、朝、ちゆちゃんが言ってくれてたのに…………本当に助けようと思うなら、目の前の事だけじゃ駄目なんだよね」
「グレースは一生懸命だったラビ。そう言うこともあるラビ」
「ラビリン……また間違えそうになったら、またちゃんと言ってね」
「もちろんラビ‼」
「グレース、あなたは優しい子よ。だから私も貴方の優しさに合わせたのよ。間違っていても、その優しさは大切にして」
「しのぶさん…………はい‼」
グレースも何とか吹っ切ったみたいだな。
「カナエさんは大丈夫かな?」
「姉さんなら大丈夫と言いたいけど、足止め位しかできないから…………」
「カナエ姉さんも来てるんだ…………」
カナヲは驚いていた。そこら辺説明してないから仕方ないけど…………
「フォンテーヌ、杏寿郎さんは?」
「あっちには茨木って鬼がいたわ。2対1でどこまで…………」
杏寿郎さんは強いから大丈夫だと言いたいけど、心配だ。早く行かないと…………
「そういえば、あいつは起きて逃げたのか?」
「あっ!?忘れてた!?大丈夫かな?」
「誰のこと?」
「いや、戦ってるときに黄色い髪の子がいて、守ったんだけど…………気絶して……」
そのまま放置したのかよ……でもかなり大変な戦いだから仕方ない…………のか?
「黄色い髪の子?」
「スパークル」
「何?えっとカナカナ」
「カナカナ!?」
「いいあだ名ね。カナヲ」
「は、恥ずかしい…………それでその黄色い髪の子って…………黄色い着物を羽織った」
「そうそう、ってカナカナ知ってるの?」
「師範……」
「彼も来ていたのね。だとしたら他にも来ている可能性があるわ」
もしかして鬼擦隊の人が他にも来てるのか?
カナエside
スパークルがみんなと合流しに行くなか、私は一人でメガビョーゲンを食い止めていた。
メガビョーゲンは大きく強くなってきている。今避けられているけど…………
「悔しいわね。足止めしか出来ないなんて」
「鬼狩りがどう頑張ってもメガビョーゲンを倒すことなんて無理なのよ‼」
メガビョーゲンの拳が迫り、避けた瞬間、メガビョーゲンが光線を放とうとしていた。また避けようとするが、侵された地面足を取られてしまった
「まずい!?」
ダメかと思った瞬間
『雷の呼吸‼壱ノ型 霹靂一閃』
雷みたいな音がなると同時にメガビョーゲンの攻撃が中断される。そして私の前にさっき気絶した男の子がいた
「あ、あなた!?鬼殺隊の…………」
よく見ると彼は目を閉じている。まさかと思うが…………寝ている状態で!?
「さっきの奴!?演技してたって言うの!?」
演技…………ではないかと。すると私の所に紫乃くんたちが駆けつけてきた。
紫乃side
メガビョーゲンの所にたどり着き、フォンテーヌに下ろしてもらうがまだ体がふらつく。
「紫乃、休んでて。ここは私たちが‼」
「ってあの子…………気絶してたのに……」
「彼は我妻善逸くん。カナヲと同期で雷の呼吸を使うわ」
「寝ている時に覚醒するみたい」
寝ているときだけって…………
『雷の呼吸‼壱ノ型 霹靂一閃 六連』
大きな音と共にメガビョーゲンの体がぐらつく。強すぎないか?
「今のうちに‼グレース、決めちゃって‼」
「エレメントチャージ!」
「「ヒーリングゲージ上昇!」」
「プリキュア !ヒーリングフラワー!」
グレースの浄化技を喰らい、メガビョーゲンが浄化された。
「「お大事に」」
「邪魔されなければ‼もう!?」
シンドイーネが撤退し、無事に水のエレメントさんを助けることができた。
「カナヲ、あなたも…………」
「カナエ姉さん…………」
「話は聞いてるわね。まだ終わってない」
「はい」
カナエさんとカナヲが再会できたのいいけど…………
「ねぇ~何なんだよ~あの化けものは~」
善逸が僕の服をつかんで離さなかった。さっきまで凄かったのに…………この落差は何なんだよ
「話は後でするから、今はもう一体の方に‼」
「紫乃、もう一回背負うわ」
フォンテーヌにおんぶしてもらおうとした瞬間、善逸の掴む手が強くなった
「何女の子におんぶしてもらおうとしてるの?お前……」
「へっ?いや……」
「誰だか知らないけど、羨ましいぞ‼この野郎‼」
何故か怒り狂う善逸に殴られる僕。何?何なんだよ…………
杏寿郎side
「ハア‼」
「ふん‼」
茨木との戦い。集中しないと此方がやられる。だがメガビョーゲンを止めないと…………
メガビョーゲンは此方を気にせず汚染を広げる。広げた結果、メガビョーゲンが大きくなっている
「ははははは‼さぁどうする‼俺の相手をするので精一杯か‼」
「くっ!?」
手が足りない。どうすれば…………
「猪突猛進‼猪突猛進‼」
不意に汚された森の中から聞き覚えのある声が聞こえ、メガビョーゲンに何かが切りかかる。メガビョーゲンは防御する
「デカブツが‼お前が森をこんなにしたのか‼」
「あれは!?猪頭少年‼」
猪の被り物をし、上半身裸の少年。彼もここに来ていたのか
「おい、猪‼先に行くな」
「お前が遅いんだよ」
もう一人の顔に傷がある少年。あれは…………不死川の弟の‼
「おっ!?何でおっさんが生きてんだ!?」
「話は後だ‼今はあのでかいのを‼」
「やれやれ、鬼狩りが増えたな……ねぇ、茨木。どうすんの?」
「そこまで成長したなら負けることはないだろ。ダルイゼン」
「まぁ、そうだけどさ」
二人にメガビョーゲンを任せようとした瞬間、空から下弦の鬼が現れ、二人の前に立ち塞がる
「茨木様、申し訳ありません‼」
「逃げてきたのか?」
「あの鬼狩りが…………鬼に変わり……」
あの鬼狩り?紫乃のことか?どういうことだ?彼が鬼に変わったとは…………
「邪魔だ‼」
『獣の呼吸‼弐ノ牙 切り裂き』
二本の刀を交差させて、下弦の鬼の腕を切り落とす。落ちた腕を猪頭少年は不死川弟に向かって蹴り飛ばす
「これなら‼」
不死川弟は鬼の腕を食らい、下弦の鬼と組み合う
「こいつら!?」
「零余子‼そいつらを近づかせるな‼足止めしておけ‼」
「足止めね…………しなくても十分だよ」
紫乃side
最後の一体のところにたどり着いた僕達。善逸はしのぶさんが当て身で気絶させたけど…………
「ひどい……」
大地は真っ赤に侵され、メガビョーゲンが今まで以上に大きくなっていた。
「いなくなったと思ったら、仲間を連れてきたんだ…………でもお手当てできるかな?」
「杏寿郎さんは……」
「あそこに‼」
「下弦の鬼と戦ってるの…………伊之助と玄弥!?」
「彼らも来ていたのね」
カナヲの同期でいいのかな?でも今は……
「もう大丈夫だから‼三人は…………」
「紫乃君。貴方はプリキュアと一緒に戦ってください」
「しのぶさん……でも……」
「メガビョーゲンは今まで以上に強くなっているはず、彼女たちと一緒に戦うべきだわ」
カナエさんも同じ意見か…………
僕は日輪刀を構え、グレースたちとメガビョーゲンに立ち向かうのであった
『メガ‼』
メガビョーゲンの攻撃をグレースたちは防ぐが、強くなっているためか吹き飛ばされる。僕は回避して……
『雪の呼吸‼壱ノ型 初雪』
技を叩き込むが効いてない!?
『メガ‼』
メガバイトの攻撃を喰らい、地面に叩きつけられる僕。本気でヤバイな…………
「紫乃!?」
「大丈夫……」
立ち上がるけど、地面が汚されていて踏ん張れない…………
するとメガビョーゲンは綿毛を出してきた。グレースたちはシールドで防ぐが爆発して防ぎきれない
切っても爆発するし…………どうすれば…………
不意に綿毛がラテの所まで迫ってきていた。グレースたちが何とかシールドで防いでいるが、持ちそうにない。僕は三人の前に立ち盾になる
「紫乃!?」
「大丈夫……」
爆発が激しく再生が間に合わない…………爆発が大きくなり、僕らは吹き飛ばされてしまうのであった
しのぶside
「みんな!?」
「一旦退くぞ‼紫乃たちのところに向かうぞ」
私たちは吹き飛ばされた四人を探しに行くのであった
「やれやれ、零余子よ。後は高見の見物でもしておこう」
「鬼狩りは?」
「奴らでは育ったメガビョーゲンを倒すことは出来ない。それに鬼神様の力は強まり…………上弦の鬼たちの出現も早くなるだろう」