ビョーゲンキングダム
『ほう、戦ってみたいと』
「あぁ、お前たちがあの鬼狩りに固執している。俺も少しは興味が沸いた」
『ならば出撃を認めよう。◼◼よ』
「今の俺を◼◼と呼ぶな‼」
『そうか……貴様の目的が達成するまで…………はだな』
「宗一さんに会えないかって?」
「えぇ、一度お会いして話を聞きたいので」
しのぶさんからそんな話が出た。確かに色々と話を聞きたいだろうけど…………
「あの人……基本的に行方つかめないので…………会うのは難しいですよ」
連絡もつかないし……何をしてるのやら…………
「そうですか……」
「話したいことってなんですか?」
「色々とですよ。私達の日輪刀が折れず、刃零れしないように施し、貴方の力についてやお館様と話をしたりなど…………何者なのか知りたいので……」
確かに話を聞きたいだろうけど…………あと気になるのは……
「僕の日輪刀はそんな感じに強化されてないですよ」
「そうなんですか!?」
「おじさんの刀だけ強化してないみたいです。理由聞こうにも…………」
会えてないからな…………
「とりあえず柱の人探しながら出かけてきます」
「デート?」
「違いますよ。のどかたちとピクニックに行くんですよ」
「ふふ、楽しんできてくださいね」
しのぶさんに見送られながら出掛ける僕であった。
近くの自然公園に来た僕ら。ラテはのびのび遊んでいるみたいで良かった。
「いい天気~」
「でしょ~たまにはこう言うのもいいよね」
「ひなたらしい提案ね」
ひなたの提案だったか。まぁ、こう言うのも悪くないな
「紫乃っちも休めるかなって思ってね」
「僕?」
「紫乃っち、割と無茶とかしてるから…………休んでほしいと思ってね」
「ひなた……」
無茶か……あんまり心配かけさせたくないな。
「ほら、ちゆちーとイチャイチャしてていいよ」
「ひなた…………」
ひなたに背中を押されて、僕とちゆは少し散歩しに行くのであった。
ちゆと二人で歩いていた。ちゆは僕と腕を組んでいる。
「ちゆ……その、くっつきすぎじゃ……」
「そう?」
普通なら恥ずかしそうにしていたりするのに…………今日はたまに見せる甘えんぼうちゆか!?
「紫乃……大好き」
甘えん坊ちゆは恥じらいが無くなり、気持ちを素直に伝える状態。可愛いからいいけど…………僕も恥じらいを捨てないと恥ずかしくって死にそうだよ…………
「ねぇ……」
ちゆは目を閉じていた。これって…………僕も目を閉じて顔を寄せる
あと少しで唇が触れようとした瞬間…………
ドオオオオン‼‼
激しい音が鳴り響き、僕らの前に一人の鬼がいた。
白髪に刺青の入った鬼…………
「お前が鬼神たちの言う鬼狩りか」
「…………お前は」
現れた鬼の目には『上弦』と『参』の文字が入っていた。
「俺は猗窩座。お前を試してやる‼」
はっきり分かる。今の僕には勝てない…………
逃げるべきだけど逃げられる気がしない…………
「ちゆ……逃げろ」
「紫乃……でも!?」
「ペギタンがいない以上…………変身できないだろ。みんなと合流して…………逃げろ」
「でも……」
「いいから‼」
「!?」
ちゆはすぐに走り出した。猗窩座は追うことはしなかった。
「追わないのか?」
「興味があるのはお前だけだ」
『術式展開』
壱から拾の数字が書かれた雪の結晶の陣が猗窩座の足元に現れ、
『破壊殺・羅針』
何だ?あの陣は?分からないけど、不用意に近づかない方がいいかもしれない
「来ないか…………来ないならこちらから‼」
『破壊殺・乱式』
凄まじい連打が襲いかかる。僕は刀で防ごうとするが間に合わない。
『雪の呼吸‼壱ノ型 初雪』
防ぐのが間に合わないなら迎え撃つ。技を放ち、猗窩座の腕を切るが…………
「遅い‼」
切る前に連打を喰らい、吹き飛ばされる。
右腕は吹き飛び、左腕はひしゃげ、右腹が抉られた。
「かはっ…………」
再生していくけど、痛覚がある分、意識が飛びそうになる
「鬼のような再生能力…………だが再生能力のみだな」
「分かるのか…………」
「痛みに耐えきれていないからな」
『破壊殺・脚式‼冠先割』
蹴りを放ってきて、すかさず避けようとするけど…………胸が抉られる
「ぐっ!?」
「ただ受けるのみだな‼その程度で鬼神が固執するとは思えないな」
『破壊殺・砕式‼万葉閃柳』
重い一撃を喰らい、地面に倒れる。
「手も足もでない。弱者は嫌いだ」
「…………弱者を舐めるなよ…………思いがけない一撃を喰らうぞ」
僕はそう告げた瞬間、猗窩座の頬に傷がつけられる
「!?」
「ほら、喰らっただろう?」
偶然だけど…………
「……お前は何のために強くなる?」
「何のため?守るためだ」
僕は鬼の姿になり、刀を構える。
「みんなを守るため、みんなの思いを守るために‼」
「……守るためか」
『雪の呼吸‼陸ノ型 雪豹』
素早く一瞬で猗窩座を切ろうとするが、突然刀が折られた。
『鈴割り』
あの一瞬で…………折られたのか?
猗窩座は構える。
「強くなければ守れない‼お前はその事を知らない‼だからこそ知れ‼」
『破壊殺・乱式』
凄まじい連打をもろに喰らい、吹き飛ぶ。身体中の骨が砕け、抉られる。
「強くなければ守れない‼」
「紫乃!?」
意識が薄れる中、ちゆの声が聞こえる…………
フォンテーヌside
みんなと合流して、紫乃の元に向かうが、紫乃はボロボロにされて地面に倒れていた。
「あのまま逃げればいいものを…………」
猗窩座は構えていた。私達は猗窩座に恐怖していた
「フォンテーヌ…………紫乃っちを連れてくだけでなんとかなりそうにないよ…………」
「…………怖いけど紫乃は私たちが守る‼」
「…………何だろう?この人…………怖いのに……」
グレースが何か感じ取っていた。猗窩座は興味無さそうにしていた
「興が逸れた。俺は帰らせてもらう」
猗窩座は背を向ける。もしかして見逃して…………
「ダメじゃないか。見逃すなんて」
突然、猗窩座の隣に頭から血を被ったような鬼が現れた。
「童磨…………」
「ここで片付けちゃおうよ。プリキュアもさ」
童磨と呼ばれる鬼は扇を取り出す。
「人を食わなくなったのはいいけど、やっぱり食べたいよね」
屈託のない笑顔に恐怖を感じる。私達は判断を間違えた?煉獄さんたちに連絡しておけば…………
「まずは其処で転がってる鬼擬きを殺して…………君たちを殺そう。それとも鬼擬きの目の前で君たちを食べるかな?」
逃げなきゃ…………逃げなきゃ……
「まずは君たちを…………」
『恋の呼吸‼陸ノ型 猫足恋風』
襲いかかる童磨が切り刻まれる。そして私達の前に桜色の髪に、胸元がはだけた女性が鞭のような日輪刀を持って立っていた
「すごい音が聞こえて、来たけど何で上弦の鬼がいるの!?」
「あ、あなたは…………柱の人?」
「何で知ってるの…………あれ?この子……前にイチャイチャしてた」
紫乃のことを知ってる!?ううん、話を聞く限りだと……見られてた!?
「柱が来たんだ。まぁ、いいや。まとめて…………」
童磨が再度襲いかかろうとした瞬間…………
「……退くぞ」
猗窩座が童磨の腕をつかみ止める
「猗窩座殿、何で止めるんだい?もしかして女性に対して甘さでも出てきたの?」
「…………お前は勝手に出撃したのだろう。奴等がそれを許すとでも思ってるのか?」
「だからこそここで…………」
不意に鬼たちが何かを感じ取った。さっきまで気絶していた紫乃が立ちあがり、折れた刀を構えていた。
「…………みんなに……手を出したら…………殺すぞ‼」
「…………酒呑‼聞こえるか‼童磨を連れ帰れ‼」
「ちょっ!?猗窩座ど……」
童磨はすぐに消えると、猗窩座は紫乃を見つめる。その目は優しい目だった
「守るなら、強くなれ。口先ではなく…………その時に改めてお前と戦おう。鬼狩り、いや橘紫乃」
そう言い残して姿を消すのであった。
紫乃side
猗窩座たちがいなくなったのを確認し、僕は変身を解いたちゆに支えられる
「ごめん……」
「紫乃……私たちもごめんなさい。早くあなたを助けたいと思って…………」
「ちゆちーが悪いんじゃないよ。私も紫乃っちが危ないって聞いて……考えずに……」
「でも何であの人……見逃してくれたのかな?」
猗窩座の行動に疑問が残る中、僕は三人を助けてくれた柱の人に声をかける
「甘露寺さんですよね…………」
「何で名前知ってるの!?」
「しのぶさんたちに聞いて…………助けてくれてありがとうごさいます」
「ううん、私も間に合ったから良かったけど…………それに退いてくれたし……」
退いたのはいいけど…………僕は折れた日輪刀を見つめた。
おじさんの形見……折れちゃったな。それに…………
『守るなら、強くなれ。口先ではなく…………』
猗窩座の言葉が頭に響いた。強く…………ならないと…………
オリストの内容としては、鬼滅の刃の刀鍛冶の里編にオリ主とのどかたちが参戦する感じです