懐かしのあの人物が……
「…………」
ひなたの様子が気になる。大丈夫か?
そんなことを教室で考えていると……
「どうしたの?悩んでるみたいだけど……」
「悩みなら聞くよ」
「ちゆ、のどか……いや色々とな」
「色々?」
「話せたら話して……」
二人にそんなことを言われるが、ここはひなたにちゃんと話を……
「聞いて、聞いて」
するとひなたが大慌てで教室に入ってきた。
「どうしたの?ひなたちゃん」
「これ見てよ」
ひなたは一枚のビラを見せてきた。そこに書かれていたのは…………
「ツインラブ?」
「有名なの?」
僕とのどかは聞いたことがなく、頭に?マークを浮かべた
「えぇ!?知らないの!?めちゃめちゃ有名だよ‼」
「いや、あんまり興味とかなくって…………」
「私も病院にいたことが多くて…………」
「まぁ二人はしょうがないとして…………確かこの間家の旅館に予約が入ったけど……」
「マジで!?ちゆちーそう言うのは早く言ってよ~」
「ダメよ。サインとかもらいに行くのは……」
「ぶーぶー」
ひなたは顔を膨らませるけど……それにしてもツインラブか……中学生くらいの子と小学生くらいの子のバンド……
「紫乃っち、杏兄たちも誘っていこうよ」
「誘うって……チケットとか必要なんじゃ…………」
「ううん、今回のイベントはチケットとか必要ないんだって」
それなら誘っても良さそうだな。それに……ひなたもいつも通りだし、ちょっと安心だな。
「アイドルね……」
ちゆがこんなフリフリの服着たら似合うだろうな……
もしもアイドルにスカウトされて……イケメンと付き合い出して…………
「紫乃っち……何で泣きそうなの?」
「だ、大丈夫?」
「い、いや……ごめん。ちゆ」
「何?」
「僕を捨てないでくれよな」
「な、何言い出してるの!?そんなことするわけないでしょ……もう」
ちゆの言葉を聞いて安心する僕であった。
その日の夜に、みんなにライブの話をした。
「ライブですか……折角だから行きましょう」
「でも姉さん……」
「大丈夫よ。もしものために備えておいた方がいいでしょ」
もしもって……ビョーゲンズが現れたときのためにかな?
「うむ‼だが楽しむことは忘れないようにな」
「ライブたのしみね。しのぶちゃん」
「……分かったわ」
みんなも行くのには賛成みたいだ。だけど……
「そのライブって奴は人が多いのか?」
「まぁ多いって言うか……下手すれば一万人とか……」
「だったら俺はパスだ。人が多いと感覚が鈍るからな」
伊之助らしい返答だな。
「まぁ人混みに行かないで、近くで聞くくらいは出来るんじゃないのか?」
「無理無理、こいつにはそう言うのは分からないから……それにしても……このルールーちゃんかわいいな……」
「善逸……倒れたりするなよ。あと無理矢理会おうとかするなよ」
「紫乃、たまに思うけど……お前は俺の事をどう思ってるんだよ‼」
「……変わった人?」
「返答に困ることを言うな‼」
何にせよ、みんな行くことで決まりかな?
そんなこんなでライブ当日
伊之助は離れた場所で音だけ聞くと言うことで、途中で別れるが……
「ちゆちーそれで来たの?」
「ツインラブの二人?もちろん、ただスタッフの人も一緒にね」
スタッフも同じ旅館なのか……そう言うものなのかな?
「それじゃ楽し……」
「あら?のどかちゃんは?」
カナエさんの言葉を聞き、僕らは辺りを見渡すけど……いない。この人混みだから……はぐれたか?
「とりあえず……探そう」
この人混みだと電波も通じるかどうかだし……
「ペギタンたちも探して」
「でも見つかったら……」
「大丈夫。みんなステージの方に夢中だから、上を見たりしないって」
「確かにそうだな。よし‼ペギタン行くぞ」
ペギタンとニャトランは空からのどかを探しに行き、僕らも別れて探すのであった。
のどかside
みんなとはぐれてしまった私とラテとラビリン。どうしよう……
「のどか、電話は?」
「通じないみたい……一回入り口に戻ろう」
私は人混みを掻き分けて入り口に戻ろうとするけど、中々進めない……このままだと……
「そこのあなた‼」
不意に誰かに腕を捕まれ、振り向くとポニーテールの女の人がいた
「あ、あの……」
「あぁ、すみません。困ってる様子なので……私、このライブのスタッフです」
優しい声の人だな……何処と無く蜜璃さんに似てる気が……
「どうかしました?」
「い、いえ」
「とりあえず……スタッフルームに行って、アナウンスをかけますね」
「すみません……」
「いいですよ。困ってる人を助けるのは使命ですから」
本当に優しい人だな……ラテも嬉しそうだし……
スタッフルームに行く途中、スタッフさんは無線機に出た
「どうかしたの?えっ?空飛ぶペンギンと猫?」
「!?」
「変わった動物じゃないの?とりあえず見張ってて」
ペギタンとニャトランだよね……もしかして私たちを探してくれてるのかな?
「今度は……誰かと担当場所を変えてくれ?うん、うん、分かったわ。気を付けて」
スタッフさんはため息をつく、何だか苦労してるのかな?
「あの……」
「すみません。色々と……はぁ……」
何か苦労してるみたいだ。
「いたいた。お~い、のどかっち」
するとひなたちゃんの声が聞こえた。見てみると紫乃くんたちも一緒だった。
「お友だち?」
「はい‼」
「良かったわね。合流できて」
「ありがとうございました」
私はお礼を言い、みんなのところへと行くのであった。
「あの子達と同じ年かな?それにしても……あいつは……」
杏寿朗side
のどかを探している途中、一人の男とすれ違う。この催しの関係者かと思ったが……
「今のは……」
すれ違った際に感じたのは……殺気?気になる
「どうかしたんですか?煉獄さん?」
「……今の男から感じなかったか?」
「……殺気ですか?」
しのぶも感じていたか……俺はしのぶにみんなと合流して、避難するように伝え、男の後を追う
男は人気のない森の中に入った。尾行に気づいているのか?
男は立ち止まると……
「いい加減……付いてくるのはやめないか?」
「!?」
男は振り向くと、いつの間にか刀を持っているのに気がついた。
日輪刀?いや、違う……
「すまない。少しまよ……」
「言い訳はいい。尾行に気づいてたから……本当に迷子なら謝るけど……」
男から殺気が滲み出る。この男は……一体
「へっ‼俺の尾行に気づくとは‼やるなお前‼」
すると茂みから猪頭少年が出てきた。彼も尾行していたのか……
「変なの頭につけて……怪しすぎだろ……話くらいは聞くから……」
「話?必要ねぇ‼」
猪頭少年が男に刀を抜き、襲いかかる。こうなった以上は俺も……
「はぁ……仕方ない。黙らせて話を聞くか‼」
次回はスタプリsideになります