プランβ
武装集団やら何やらの悪意を持った人間が会場に現れた際、観客に安全に避難をしてもらいつつ、速やかに排除すること
今回はひかるたちにも手伝ってもらい、すぐに終わるものだと思っていたが、出てきたのが化け物だとは…………
まぁこっちは遠慮なく排除出来るからいいけど……そんなことを思っていると、さっきの奴等が謎の人物と戦っていた。
すかさず助けに入るけど、まさか自分で自分を殴って回避するなんて…………おまけに傷も再生してるし…………
「ナイトイェーガーズ?知らないが……お前に興味が湧いた‼俺は猗窩座‼」
猗窩座が蹴りを放ってくる。俺はそれを避け、横に村雨を振る。猗窩座はそれを白羽取りしようとするが、また回避する。
回避した瞬間、追撃の突きを放つが、しゃがんで避ける
「はえぇ…………」
「あのミナトと言う男…………やはりか」
「やはりって?」
「…………剣士の動きではない」
俺は鞘と村雨を挟み込むように猗窩座に振る。猗窩座は鞘の一撃を掴み、村雨の斬撃が襲う前に、俺を投げ飛ばす。俺は着地した。
「面倒だな……」
「……ミナトと言ったな。少し戦って分かった‼お前は普通の剣士とは違う」
何故か笑みを浮かべる猗窩座。なんと言うか楽しんでるのか?
「貴様は斬る瞬間のみ闘気を出す。そして動きも普通の奴等とは違う。ただ人を殺すためだけの動きだ」
「…………まさか分かるとはな」
杏寿朗side
やはりか……あのミナトの動き……戦うために鍛えられたものではない。言うなれば暗殺者としての動き方だ
だからこそあの殺気……
「そしてその刀……毒が塗ってあるな‼それも俺たちみたいな鬼に対して大きく効果的だ‼」
「そこまで分かるなんてな。お前の言う通りだよ。村雨は一斬必殺。㎜単位で切られても毒は身体を周り…………死に至る」
「解毒も不可能みたいだな」
「毒は毒でも呪毒だよ」
「お前の攻撃を避ければいい話だ‼」
奴の言う通り、攻撃が当たらなければ、どんなに強力な毒も意味がない。
どうする気だ
「…………このまま続けたら、こっちの体力切れになるし…………やってみるか」
ミナトは刀を納めると、右手を前に突き出し、身体中から白いオーラが現れた。
ミナトside
あの時の戦いから愛の奇跡の残滓が使えるようになった。
だけどえみると過ごしていくうちにあることを理解した。
愛を育み続けてきた結果、愛の奇跡の残滓の使い方を更に理解した。
「来い‼レガオン‼」
白いオーラを一つにまとめ、一本の剣を作り出す。
これはあの戦いで失った俺の帝具。
「武器を二本にしたところで‼」
「何勘違いしてる‼奥の手‼」
俺の身体を鎧で包み込む。これが呉越竜騎レガオンの奥の手。
「鎧を纏った所で‼」
猗窩座の拳と俺の拳がぶつかり合う。
『破壊殺‼乱式‼』
強力な連打が襲いかかる中、俺は全て拳で打ち返す
「お前相手ならこっちの方がやり易い‼」
「殴り合いが好みか‼」
「ほら、お前らは早く行け‼」
俺は戦いを見守る三人に対してそう告げる。見ている暇があるなら、残りの化け物を片付けてほしい
「任せていいのか?」
「あぁ‼」
「ならば二人とも行こう‼」
三人が直ぐ様駆け出す。
「まだ本気ではないな‼本気を出せ‼」
「お前が満足するならな‼」
『破壊殺‼』
何度も拳を打ち合う。互いに殴っては殴り返すを繰り返す。
「人の身で耐えきれるのか‼」
「耐えきれる‼戦う理由があるからな‼」
「戦う理由だと‼」
「お前にもあるだろ‼そこまでして戦う理由が‼」
「!?」
猗窩座は俺の顔を殴る寸前で拳を止めた。
「…………俺の戦う理由……」
「ないのか?」
「…………興が逸れた。あの鬼に頼まれた仕事は終わりだ」
猗窩座はそう言い残して、姿を消した。俺は奥の手を解き
「何だったんだ?まぁいいや、みんなと合流するか」