ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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43 悪夢蝕み 思い届かず

ちゆside

 

メガビョーゲンの出現場所に向かうとそこにはバテテモーダと噴水のメガビョーゲンがいた

 

「来たッスね‼プリキュア‼」

 

「バテテモーダ‼」

 

「もう紫乃っちを探さないといけないのに‼」

 

「みんな‼行くよ‼」

 

「「「スタート」」」

 

「「「プリキュアオペレーション」」」

 

「「重なる二つの花!キュアグレース!」」

 

「「交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ‼」」

 

「「溶け合う二つの光‼キュアスパークル‼」」

 

「「「地球をお手当て‼」」」

 

「「「ヒーリングっとプリキュア‼」」」

 

プリキュアに変身し、メガビョーゲンに向かっていこうとすると…………

 

「おっと‼あんたらの相手はメガビョーゲンじゃない‼特別ゲストのご登場だぁ‼」

 

バテテモーダがそう告げた瞬間、私たちの前に現れたのは…………

 

「紫乃……?」

 

「何処に行ってたの?私たち心配して……」

 

「紫乃くん?」

 

紫乃は私たちの声に反応せず、ゆっくりと顔をあげ…………

 

『雪の呼吸‼壱ノ型初雪』

 

突然私たちに切りかかる紫乃。咄嗟の事で動けずにいると、カナエさんが紫乃の斬撃を受け止める

 

「紫乃くん!?どうしたの!?」

 

「…………僕は化け物じゃない」

 

カナエさんの刀を弾き、お腹に蹴りを喰らわす。

 

「うっ!?」

 

「紫乃!?どうしたの!?」

 

「ムダムダッス‼そいつはあんたらの敵ッス‼」

 

「どう言うこと?」

 

「それはこちらの方から説明するッスよ‼」

 

バテテモーダの隣に黒髪の鬼が現れた。あの鬼が紫乃を…………

 

「僕は下弦の壱、魘夢。人に幸せな夢を見せているんだ」

 

夢?夢って…………

 

「彼には素敵な悪夢を見せてるんだ…………例えば君たちに化け物と罵られる夢をね」

 

「で、でも……それだけで…………」

 

「少しずつ、少しずつ無意識に見せていたんだよ。彼からしてみれば忘れるくらいにね。だけど時が経つにつれて……その夢は彼を蝕む。その結果がこれだよ」

 

「ひどい……」

 

「紫乃っち‼起きて‼」

 

「僕は化け物じゃない、化け物じゃない」

 

『弐ノ型‼吹雪』

 

連続で繰り出される突きを私たちはシールドで防ぎ、私は紫乃に呼び掛ける

 

「紫乃‼私たちはあなたの事を化け物だなんて…………言わない‼言わないって言ったじゃない‼」

 

「嘘をつくな‼」

 

『参ノ型‼雪桜』

 

重い一撃がシールドを破壊する。紫乃はそのまま私を切ろうとするが…………

 

「何やってるんだよ‼」

 

何処からともなくやって来た伊之助が紫乃を突き飛ばす

 

「伊之助……」

 

「おい‼こいつはお前の大切な奴だろ‼敵はあっちだ‼」

 

「殺される前に殺す…………」

 

「紫乃…………」

 

「何とか止めないと……」

 

「紫乃っち……体質的に治るから…………痛みで目を覚ますよね」

 

グレース、スパークルが立ち上り、ヒーリングステッキを構える。

 

「紫乃くん…………少し我慢してね」

 

カナエさんも覚悟を決めるけど…………

 

「紫乃……紫乃……」

 

私は立ち上がれずにいた。紫乃は傷つけても治るけど…………傷つけたくない…………

 

「みんな……僕を化け物って…………僕は化け物じゃない」

 

「いやー魘夢さんは流石ッスね‼それにしてもそいつばかりに集中してていいんですか?メガビョーゲン‼」

 

メガビョーゲンが辺りを蝕む。このままじゃ…………

 

「…………グレース、スパークル、二人でメガビョーゲンを相手して…………」

 

「えっ?」

 

「でも紫乃っちは?それにフォンテーヌは…………」

 

「紫乃くんは任せて……フォンテーヌ……貴方はどうしたいか考えて…………」

 

私がどうしたいか…………

 

「僕は化け物じゃない」

 

「そうね。貴方は化け物じゃない」

 

「ただのバカ者だ‼」

 

カナエさんと伊之助が紫乃と戦う。

 

 

 

グレースside

 

メガビョーゲンと戦う私とスパークル。

 

メガビョーゲンの放水攻撃をシールドで防いでいくが……

 

「何か……加減されてる?」

 

「舐めプかな?」

 

「もしかしたらあのメガビョーゲンは俺たちを誘い出すために…………」

 

「紫乃と戦わせるためだけにラビ?」

 

「それだったら‼キュアスキャン‼」

 

スパークルがキュアスキャンでエレメントさんの場所を特定し、

 

「一気に浄化して、紫乃っちを助けよう‼」

 

「うん‼」

 

私は浄化技を放ち、メガビョーゲンを浄化する。

 

 

 

 

???side

 

「順調だね」

 

「やぁ、今凄く面白いよ」

 

「バテテモーダの方は?」

 

「今回は餌役だからやられてもこっちは痛くも痒くもないッスね‼とりあえず戻るッス」

 

バテテモーダは消え、戦いの様子を見る。プリキュアにメガビョーゲンは浄化されたけど…………

 

「鬼狩りは苦戦してるね」

 

「助けるのに気を遣ってるからね」

 

魘夢は笑みを浮かべる。さてどうなるかな?

 

 

 

 

 

 

 

フォンテーヌside

 

カナエさんと伊之助が紫乃を助けようとしていると、煉獄さん、甘露寺さん、しのぶさんの三人が駆けつけてきた。

 

「紫乃‼何が起きてるんだ‼」

 

「操られてるのかな?」

 

「……フォンテーヌ、何があったの?」

 

「紫乃は…………下弦の壱に夢を見せられてます…………悪夢を…………」

 

「下弦の壱……奴か‼」

 

「ならあの鬼を殺せば‼」

 

「あぁいい忘れたけど…………俺を殺してもそいつは解放されないよ。と言うか永遠にそのまま…………」

 

「くっ!?」

 

「そっちの柱は覚えてるよ。あの時みたいにあの耳飾りの奴とあの鬼がいないから…………さぁどうする?」

 

紫乃を救うには…………

 

「僕は…………僕は…………」

 

「先ずは紫乃を動けないように拘束するぞ」

 

煉獄さんたちは紫乃を止めようとしている。私は…………私は…………

 

「僕は化け物じゃない‼」

 

紫乃は鬼化して、刀を構える。

 

『漆ノ型‼雪崩』

 

技を放ち、みんなを吹き飛ばす。このまま見てるだけじゃ…………ダメ……

 

「紫乃くん!?」

 

「みんな……紫乃っちを助けようとしてるから…………」

 

「あの野郎……」

 

すると玄弥たちも駆けつけてきたけど…………善逸とカナヲの二人は……

 

「これ……まるで……」

 

「炭治朗の時と同じ…………」

 

「でもあのときは…………」

 

二人は何かと重ねていたけど…………私は立ち上り……

 

「……ペギタン」

 

「フォンテーヌ?」

 

「下がってて…………」

 

私は変身を解き、紫乃に歩み寄る

 

「ちゆ!?危ないペエ‼」

 

「ちゆちー!?」

 

「ちゆちゃん!?」

 

私はゆっくりと紫乃の前に出て、抱き締めた

 

「紫乃……お願い……目を覚まして…………」

 

「僕は…………」

 

紫乃は動かずにいる。私は呼び掛け続けた。

 

「お願い……誰も貴方を化け物って呼ばない……貴方は貴方じゃない…………」

 

「…………」

 

「のどかもひなたも、カナエさんたちも……私もあなたの事を化け物って呼ばない…………だから目覚めてよ…………」

 

「………………ゆ……」

 

今……何て言った!?

 

「……ち…………ゆ…………」

 

私の名前を呼んでいる……もしかして目覚めかけてる?

 

「紫乃‼お願い……目を覚まして…………」

 

「ち……ゆ……」

 

私は呼び掛け続ける。紫乃……お願いだから……

 

「ちゆ…………」

 

「紫乃……」

 

「何で…………僕をそんな目で見るんだ…………」

 

「え?」

 

突然、紫乃に頬を打たれる。私はそのまま地面倒れこんだ。

 

「紫乃くん!?」

 

「紫乃っち!?」

 

「僕は…………お願いだからそんな目で見ないで…………」

 

「紫乃…………」

 

紫乃は私の首を掴み、締め上げていく。

 

「し……の……」

 

紫乃は刀を構えた。このままだと貫かれる…………

 

「紫乃……お願いだから目を覚まして…………」

 

「うわああああああ‼」

 

「さぁ殺せ‼その瞬間、お前の悪夢を解いて…………亡骸を見て更なる悪夢を‼」

 

もうダメかと思った瞬間…………

 

『ヒノカミ神楽‼円舞』

 

炎を纏った一撃が紫乃の腕を切り裂く。更には……

 

『血鬼術‼爆血』

 

更に炎が紫乃を襲う。紫乃は後ろへ下がって炎を避けた

 

「…………紫乃、久しぶり。でもこんな形で会いたくなかった」

 

「あ、貴方は…………」

 

「嘘……」

 

私を助けてくれたのは、刀鍛冶の里で出会った兄妹…………炭治朗と禰豆子の二人だった。

 

「炭治朗……」

 

「禰豆子ちゃん……」

 

「紫乃、君は俺が救ってみせる」




ようやく登場しました。とりあえず残り二話になります(なるかな?悪い癖が出なければいいけど…………)
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