ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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51 仲直りと一陣の風

「昨日のこと……聞いたわ」

 

昨日のことについて、ちゆも気にしていたみたいだ。

 

「ラビリンはきっと……そのだるまが好きなんだってこと……ニャトランたちに知られることが嫌だったんでしょうね」

 

「のどかっち、別に悪くないし……好きなものは好きって言いたいじゃん」

 

「そうね……多分どちらが間違ってるって話じゃないのよ……」

 

のどかはどうしたらいいのか分からないみたいだな。

 

「玄弥が言ってた。取り返しのつかない前に早く仲直りしてほしいって……」

 

「玄弥くんが?」

 

「あいつも……色々とな」

 

僕はのどかたちに玄弥の過去について話すのであった。

 

話を終えると……

 

「そんなことが……」

 

「げんちーは……自分みたいになってほしくないってこと?」

 

「だな」

 

とは言え、のどかが気にしてるのは…………

 

「のどかは……喧嘩したことを気にしてるのか?」

 

「…………」

 

のどかは首を横に振った。だろうな…………

 

「のどかも……初めての事だから悩んでるなら…………アドバイスを一つ」

 

「何?」

 

「しっかりとラビリンと話すことだ。聞いてもらえなくても…………ちゃんと向き合うんだよ」

 

「紫乃くんも経験あるの?」

 

「あるよ…………両親とな」

 

何度もぶつかった覚えがある。その度にひどいことを言って…………落ち込んだことがあった。

 

「もしも一人で辛いなら……僕もちゆもひなたも付いてる……」

 

 

 

玄弥side

 

公園でカナエさんと甘露寺さんと一緒にラビリンたちと話していた。

 

「別にバカにした訳じゃないんだぜ。確かに可愛くねぇとか思ったけどさ……」

 

「ニャトラン!」

 

「でもまぁ……悪かった」

 

「ごめんペエ」

 

ニャトランたちは謝るがラビリンは黙り込んだままだった。公園に来る前に俺の過去を話したけど……

 

「なぁ、のどかとちゃんと話せよ」

 

「…………」

 

ラビリンも喧嘩したことを気にしてるのか…………早くどうにかしないと…………

 

そんなとき、ラテが具合悪そうになった。まさかこんなときに…………

 

 

 

 

 

 

カナエさんたちと一緒にハーブガーデンに向かうと、ガラス瓶のメガビョーゲンが暴れていた。

 

「あの野郎‼」

 

「みんなが来るまで食い止めましょう」

 

「うん!」

 

俺たちはメガビョーゲンを食い止めようとした瞬間、上からいくつもの帯が地面に突き刺さった。

 

「お兄ちゃん、こいつらを止めておけばいいんだよね」

 

「あぁ……そうだ」

 

俺たちの前に現れたのは…………上弦の陸!?炭治朗たちがやっとの思いで倒した奴等が……何で!?

 

「こんなときに……」

 

「早く倒して……」

 

「あんたら小娘には用がないんだよ!」

 

「俺たちは……足止めだ。狙いは……」

 

突然何処からともなく襲ってきた金棒と触手が俺を吹き飛ばした。受け身をとれずに地面に転がされる俺……右腕が折られた……

 

「鬼喰い見つけたぞ」

 

「さっさと処分ね」

 

こいつらは……

 

「始めましてだな‼俺は四鬼将の酒呑‼」

 

「私は鈴鹿」

 

「お前の体質は面倒だからな……ここで死んでもらう」

 

「柱は上弦に足止めしてもらってるしね」

 

狙いは俺なのか…………何とかして戦わないと……

 

「玄弥‼」

 

すると紫乃たちが駆けつけてきた。

 

 

 

 

 

紫乃side

 

ハーブガーデンに着たら、上弦に四鬼将……厄介すぎだろ

 

「行くわよ」

 

「ペエ」

 

「私たちも」

 

「おう」

 

「ラビリン……行くよ」

 

「ラビ……」

 

のどかたちはプリキュアに変身するのだが、のどかとラビリンがタッチしようとした瞬間、弾かれてしまい、変身が出来なかった

 

「どうして……」

 

「玄弥‼のどかたちを安全なところに‼」

 

「そうしたいけど……こいつらは俺が狙いなんだ‼」

 

「なら……」

 

玄弥を逃がそうとすると、突然現れた月鬼に妨害された。

 

「お前の相手は俺だ‼」

 

「くそ!」

 

どうすれば…………

 

『水の呼吸!肆の型!流流舞い!』

 

『炎の呼吸!壱の型!不知火』

 

酒呑たちの前に義勇さんと杏寿朗さんの二人が対峙する

 

「早く行け」

 

「うむ!ここは任せろ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

玄弥とのどかたちはその場から離れた。これなら…………

 

「まぁ……足止めはしっかりするさ」

 

月鬼の言葉に違和感を覚えた。足止め?まさか!?

 

 

 

 

 

 

玄弥side

 

離れた場所に移動するが、のどかたちは変身できなかったことがショックだった。

 

「…………」

 

「…………」

 

するとのどかに抱かれていたラテが抜け出し、のどかの指を噛み、ラビリンの背中を押す

 

「……」

 

「……」

 

ラテは黙り込む二人に吠えた。そっか…………二人のことを考えて…………

 

「……ごめんね」

 

「……何でのどかが謝るラビ……」

 

「ラビリンの気持ち……分かってなくって……」

 

「のどかは全然悪くないラビ……言ってもないのに……勝手に分かった気になって……一人で勝手にムカッてしたラビリンが悪かったラビ……」

 

「ラビリン……」

 

「なのにのどかに謝らせちゃって……ごめんなさいラビ。のどかはもうラビリンのこと嫌いになっちゃったかと思ったラビ……凄く嫌だったラビ……苦しかったラビ」

 

「私もだよ……喧嘩したときよりもその後一人でずっと悩んでいた夜の方が辛くて、嫌だった……嫌いなんかならないよ……私……ラビリンと友達止めたくない!ラビリンは?」

 

「そんなの……一緒に決まってるラビ」

 

「良かった……」

 

これで二人は仲直りだな……

 

「スタート!」

 

「プリキュア ・オペレーション」

 

「エレメントレベル上昇ラビ‼」

 

「「キュアタッチ!」」

 

「「重なる二つの花!キュアグレース!」」

 

 

二人は変身出来たみたいだな。後は……

 

「玄弥くん!?」

 

グレースの声が響いた瞬間、重い一撃と共に右腕が切り落とされた

 

「があ!?」

 

吹き飛ばされ、地面に倒れた瞬間、両足が潰された

 

「八瀬……ご苦労」

 

「……四鬼将総出」

 

「玄弥‼」

 

まさか……こんなことが……

 

「脅威は即刻……排除する」

 

茨木が刀を振り上げた。まずい……このままだと……

 

「首を切るといい……胴体を切っても生きてたらしいから」

 

「なら、首を切り、八瀬……お前は転がった頭を潰せ‼」

 

「分かった」

 

あぁ……もう俺は……死ぬのか………………

 

でものどかとラビリンが仲直りできたのを見届けられて……良かった…………

 

兄貴…………会いたかったけど…………ごめん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『風の呼吸!塵旋風・削ぎ‼』

 

一陣の風が二人の四鬼将を吹き飛ばし、俺の前に…………

 

「てめぇは……無理矢理戦わされてるのか?」

 

「あ……あ……」

 

「何でもいいか……おい‼紫乃とか言うやつ‼」

 

「へっ?はい!」

 

「無理矢理戦わしてるのか?」

 

「違う……玄弥の意思だ!」

 

「なら、さっさと傷を治してやれ!お前にそんな力があることは知ってる‼」

 

「させると…………」

 

『参ノ型!晴嵐風樹‼』

 

月鬼を吹き飛ばし、紫乃は俺の身体を癒した。

 

「てめぇら…………俺の弟に手を出したことを後悔させてやる‼」

 

「あ……兄貴‼」

 

兄貴が……助けに来てくれた…………

 

 

 

 

紫乃side

 

玄弥の傷を癒すと、僕は玄弥の兄…………実弥さんの隣に並んだ

 

「玄弥は大丈夫だろうな‼」

 

「はい……」

 

「なら……速攻で終わらすぞ‼」

 

互いに構えると、月鬼は……

 

「どうする?邪魔が増えたけど……」

 

「酒呑様……」

 

「これ以上は無駄な犠牲を払うな……退くぞ」

 

そう言って鬼たちは消え、僕は直ぐ様グレースたちのところに助けに入った

 

「紫乃くん」

 

『雪の呼吸!伍ノ型!雪雷‼』

 

五連撃の刃がメガビョーゲンを怯ませ、更に…………

 

『風の呼吸!漆ノ型‼頸風・天狗風』

 

追撃を喰らい、倒れるメガビョーゲン。

 

「みんな‼今だ‼」

 

「トリプルハートチャージ!」

 

「「届け!」」

 

「「癒しの!」」

 

「「パワー!」」

 

「「「プリキュア・ヒーリングオアシス‼」」」

 

メガビョーゲンを浄化し、無事戦いが終わるのであった。

 

 

 

 

 

 

一青side

 

撤退したあと、酒呑に今後鬼喰いについて触れた

 

「いつでも奴を殺せることは分かった。一青、お前は傷を癒せ」

 

肩から流れる血……流石に柱は強いな…………

 

「一青、傷が治り次第、お前には次の任務を与える。ゲートを封じろ」

 

「はいはい……」

 

柱の強さは分かった。そして自分の実力も……

 

「楽しみだな。柱を殺すために…………強くなれるのが……」

 

 

 

 

 

 

 

紫乃side

 

のどかとラビリンも無事に仲直りし、僕の家では……

 

「玄弥…………」

 

「兄貴……」

 

感動の兄弟の再会…………とはいってないのかな?

 

実弥さんは拳を振り上げ、玄弥は思わず目を閉じる…………だけど実弥さんは玄弥の頭をなで…………

 

「お前の意志で戦ってる以上は……止める気にはなれねぇ……勝手に死んだら許さねぇからな。お前はちゃんと幸せになって……老いて死ね‼」

 

「あ…兄貴……その時は兄貴も……一緒に……いてくれ……」

 

「ちっ、考えてやるよ‼それと紫乃‼」

 

「は、はい‼」

 

「お館様の命令だから戦ってやるが……てめぇはまだ認めてねぇからな‼」

 

「あぁ、大丈夫です。そんなすぐに認めてもらおうとは思ってないので」

 

「ちっ、変わった奴だな」

 

不死川兄弟の問題は解決したかな?

 

すると呼び鈴がなり、玄関を開けると……

 

「紫乃くん」

 

「どうしたんだ?のどか」

 

こんな時間に珍しいと思った。と言うか隣だからって夜道を歩くのは危険だぞ

 

「ラビリンと仲直りできたの……紫乃くんと玄弥くんのおかげだよ。ありがとうね」

 

「わざわざお礼を言わなくても…………」

 

「それで……聞きたいことがあるの」

 

「聞きたいこと?」

 

「…………紫乃くんが経験あるって言ってたけど……紫乃くんの両親って…………」

 

「…………」

 

僕は黙りこんだ。今まで詳しく話してないし…………簡単には話したけど…………

 

「ごめん。僕からは話せない。ちゆなら話してくれるから…………」

 

僕はそれだけを告げて、のどかと別れた。

 

僕の両親…………

 

「いい加減……帰ってくればいいのに…………」

 

 

 




次回はひなたと一青の話にするか……紫乃とちゆの話にするか…………
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