ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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今回はオリストです


52 ひなたと月鬼

ひなたside

 

ある日のこと、私とニャトランは買い物に出掛けた帰り道……

 

「あれ?あの人……」

 

「どうしたんだ?ひなた」

 

「さっき森の中に……えっと月鬼がいたんだけど……」

 

「なんだって!?って敵うわけないから見なかったことにしようぜ」

 

「でも……気になるよ。ニャトランは紫乃っちたちを呼んできて!?私は後を付けていくから」

 

私は急いで森の中に入っていくのであった。

 

「あ、おい!?」

 

 

 

 

 

 

 

森の中を抜けると小さな洞窟を見つけた私。もしかして……この中に……

 

本当はみんなを待つべきだけど……

 

「気になるから……行ってみよう」

 

私は洞窟の中に入るのであった。

 

 

 

 

 

 

スマホのライトで照らしながら奥へと進んでいくけど…………

 

「あーもう!?歩いても歩いても行き止まりにつかないじゃん!」

 

大人しく入り口で待ってれば良かった。でも一本道だし……今から戻れば…………

 

「動くな」

 

突然首筋に何かを突き付けられた。いつの間にか目の前には月鬼がいた。

 

「ここで……何をしている。プリキュア」

 

「わ、私は……その……見掛けて……怪しいと思ったから……」

 

「…………付けてきたか。まぁいい。ヒーリングアニマルもいないみたいだな。早く出ろ。ここは危険だ」

 

「き、危険って……」

 

「いいから……早くで……!?」

 

月鬼は私を急に突き飛ばし、奥の方に向けて刀を構えた

 

「な、何!?」

 

「鬼神め……ゲートくらい閉じ忘れやがって……」

 

洞窟の奥から蜘蛛の顔をした鬼がこちらを見つめていた

 

『か……ぞ……くに手を出すな‼』

 

鬼は壁を殴った瞬間、月鬼が鬼の首を切り落とす。

 

ホッとした瞬間、天上にヒビが入り…………

 

「えっ?」

 

「ちっ‼」

 

天上が崩れだしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと……何処も痛くない。どうしてかと思うと、私に倒れこんだ月鬼が……

 

「もしかして……助けてくれたの?」

 

敵同士なのにどうして……

 

「うっ…」

 

怪我してるのかな?それに仮面から血が流れてるし……止血してあげた方が良いよね

 

私は仮面に触れようとした瞬間、月鬼は突然私の首を締めてきた

 

「う……ぁ……」

 

「仮面に触れるな……」

 

殺気の籠った声でそう言い、手を離してくれた。私は咳き込みながら……

 

「あ、あの……血……」

 

「これぐらい……すぐに止まる。怪我はないか」

 

「う、うん」

 

月鬼は辺りを見渡していた。入り口までの道は岩で塞がってる……

 

「厄介だな。おい、ひな……プリキュア‼」

 

「な、何?」

 

「お前一人できたのか?」

 

「一応……ニャトランに呼んできて貰うように頼んだけど…………」

 

でもここを見つけられるか…………

 

「なら、助けが来るのを待つか」

 

「あれ?貴方は瞬間移動とか……」

 

「出来ない」

 

「…………いつもしてなかった?」

 

「あれは一瞬で移動してるだけだ。あんな瞬間移動は出来ない」

 

「……あれだけかっこよく消えてたのに?」

 

「…………」

 

 

一青side

 

マジでこんな状況じゃなかったら……斬っていたぞ。

 

「何だか……いーくんみたい」

 

突然名前を呼ばれて驚く俺。こいつ、気づいてるのか?

 

「いーくん?」

 

「友達なんだけどね……色々と無理してるのにカッコつけてたりするんだよね~」

 

悪かったな。カッコつけていて……

 

「でも辛いことが多いのに…………無理してるところを見てるとね…………ちょっと心配で放っておけないんだよね」

 

「…………」

 

そんなことを思っていたのか…………

 

「あんまり喋ると無駄な体力を使うから寝てろ」

 

「こんな状況で!?」

 

「体力の温存をしてろってことだよ」

 

「う~ん、わかった」

 

ひなたは目を閉じ、眠りにつくのを待った。暫くして寝息が聞こえたのを確認し…………

 

「そろそろいいぞ」

 

俺は瓦礫の向こうに言うと…………一瞬の内に瓦礫が砕かれた

 

「助かった。狛治」

 

「俺をその名前で呼ぶな」

 

「良いだろう。別に……」

 

俺は眠るひなたを抱え、入り口に戻る

 

「…………そいつはお前にとって何だ?」

 

「ただの友達だ…………」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひなたside

 

「おい、ひなた」

 

目を覚ますといつの間にか洞窟の入り口にいた

 

「あれ?紫乃っち、ニャトラン」

 

「ひなた、月鬼はどこに行ったんだよ」

 

「んと……あれ?いなくなってる……」

 

もしかして運んでくれたのかな?と言うか変なことされてないよね。

 

「まぁ無事ならいいけど……」

 

「にしても……ここは何なんだ?」

 

ニャトランがそう言うと、私は洞窟の方を見た。何故か崩れてるけど…………

 

「ひなたは中に入ったのか?」

 

「うん、ただ…………奥に何があったのか分からない」

 

ゲートとか何だとかよく分からないし…………

 

「とりあえずひなたが無事で良かったぜ」

 

「帰るか」

 

「うん」

 

それにしても……あの月鬼って人にお礼をいい忘れちゃったな…………

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