ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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54 ありがとうとさようならのフェス

「それじゃ……のどかちゃんたちは諦めてないのね」

 

カナエさんと洗い物をしながら今日の話をしていた。

 

「そう、永遠の大樹にありがとうとさようならを伝えるフェスをやるみたいなんですよね」

 

なんと言うかのどかたちらしいな。

 

「そう言えば紫乃くんのお祖父さんのことは何か分かったの?」

 

「それが何も……」

 

お祖父ちゃんの遺品を調べたけど、あの三人については何も書かれてない。

 

「まぁお祖父ちゃんもきっと喜ぶと思いますよ」

 

「そうね……それにしても……うちももう少し仲良くなれないかしら?」

 

カナエんはため息を漏らしていた。まぁため息をつきたくなる気持ちは分かる。

 

「しのぶさんと義勇さんはもう少し仲良くなれないですかね」

 

「義勇くんはもう少し言葉をね……」

 

二人してため息をつくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから先生にOKをもらい、フェスの準備を進める僕ら。そしてフェス当日、たくさんの人が集まる中、僕らはあの三人を探していた

 

「なんと言うか……」

 

「いい年して意地張りすぎ~」

 

ひなたのいう通りだよ。全く……

 

するとのどかはてつやさんが帰ろうとしているのを見つけて、止めようとした瞬間、ラテが具合悪そうにした。

 

「ラテ!?」

 

「あそこだ‼」

 

永遠の大樹の側でメガビョーゲンが暴れていた。

 

「yo yo yo、メガビョーゲン‼」

 

「遂に遂に来た来たムシバミターイム‼」

 

何でラップなんだ?のどかたちが変身できる場所を探しているうちに足止めをしようとしていると、てつやさんが割って入っていく

 

「出ていけ!ここは…この木は……俺たちの場所だ‼」

 

俺たちの場所か……

 

「おじさんはさっさと逃げ……」

 

「ヒョッこんな朽ちて行く木の何処がいいのだか」

 

大樹の上には変な壺に入った奴がいた。

 

「ヒョヒョ久しぶりだな!鬼狩り!」

 

「…………」

 

あいつ……誰だっけ?見覚えがあるけど…………

 

「恐ろしくって声もでないか‼なら無理矢理声を出させてやる‼」

 

無数の魚を召喚し、てつやさんたちに向かって放たれた。僕は三人の前に出て庇った。

 

「橘の孫!?」

 

「早く……逃げてください」

 

身体が痺れる……これ毒か……

 

「どうしてそこまでして私たちを守るんだ……」

 

「守るのに理由なんて必要ないからです‼」

 

「「「!?」」」

 

「お前の毒に侵されて、あのガキに殺された恨みは忘れないぞ‼」

 

『血鬼術!千本針魚殺』

 

二匹の金魚から無数の針が放たれた。僕一人じゃ守りきれないと思った瞬間

 

「紫乃‼」

 

グレースたちが助けにはいり、シールドで攻撃を防いだ

 

「早く逃げてください」

 

「君たちは……一体……」

 

「大樹は私たちが」

 

「すまない」

 

てつやさんたちが逃げるのを見届け、僕も毒の解毒を済ませた

 

「プリキュアに鬼狩り!まとめて倒してくれる‼」

 

「そもそもお前は誰だっけ?」

 

「貴様らに倒された玉壷だ‼」

 

あぁ、思い出した。無一朗と一緒に戦ったあの時の……

 

「すまん。何か真の姿になって自滅したんだっけ?」

 

「貴様!!!!!こんな無様な大樹なんて……破壊して私の素晴らしい作品を飾って……」

 

玉壷が血鬼術を発動しようとした瞬間、その場にいた全員が殺気を感じ取った

 

そして…………

 

『十二月の呼吸!十二の月‼死走ル月!』

 

玉壷はバラバラにされ、メガビョーゲンも吹き飛ばされた。

 

「…………」

 

大樹の側には月鬼の姿があった

 

「何してるっすか!?敵はあ……」

 

また殺気が周囲を包み込んだ。なんだよ……あの殺気は…………

 

「プリキュア……さっさと浄化しろ」

 

「えっ、あ、はい」

 

グレースたちはメガビョーゲンを浄化し、バテテモーダを撤退。

 

月鬼はバラバラにした玉壷の頭を掴み……

 

「な、味方だぞ……」

 

「…………殺さないだけでも増しだと思え」

 

そう言って、去ろうとしていると

 

「ねぇ、月鬼‼」

 

スパークルが呼び止めた。今の状態で呼び止めるなよ……はっきり言って怖いんだけど……

 

「ありがとうね」

 

「…………勘違いするな。俺はバテテモーダのラップが気に入らなかっただけだ」

 

「そうじゃなくって……この間助けてくれて……」

 

「…………ふん」

 

月鬼は消え、戦いが終わるのだけど…………

 

月鬼の技が見えなかった……あれは一体……

 

 

 

 

 

 

 

戦いの影響で大樹は砕けてしまったけど……中に新しい命が生まれていた。それにてつやさんたちも仲直りできたみたいだ

 

「紫乃と言ったかな」

 

「は、はい」

 

「君の言葉を聞いて思い出したよ。紅のことを」

 

「あの人も……同じことを言っていたわ」

 

「懐かしい……私たちが不良に絡まれていたときに、助けてくれて……同じことを言っていたよ」

 

『守るのに理由なんて必要ない』

 

お祖父ちゃんが同じことを…………何だか嬉しいな

 

 

 

 

 

 

 

一青side

 

「…………」

 

ありがとうか……

 

『機嫌がいいみたいだな。一青』

 

鬼神が珍しく声をかけてきた

 

「そんなに……」

 

『玉壷を斬ったみたいだが、龍の尾を踏んだみたいだな』

 

「別に……」

 

『気を付けろ。お前は普通の人間なんだ。鬼たちや四鬼将とは違うのだからな』

 

「俺はあいつと同じようになれないのか?」

 

『お前にはお前の力がある。まだ目覚めないだけだ』

 

「どうすれば目覚める」

 

『…………橘紫乃と戦い続けろ』

 

戦い続けるか…………だけど……

 

『ありがとうね』

 

何でひなたの顔が浮かぶんだよ…………

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