「痣は言うなれば寿命の前借りです。痣を発現させれば、その分身体能力は上がります。ただ誰もが痣を発現させるわけではありません」
ある日のこと、しのぶさんから痣について聞かされていた。
この間の月鬼が発現した痣……そんな力が……
「紫乃くん……大丈夫?」
「ん…まぁ大丈夫だよ」
のどかは心配してるけど……僕は大丈夫だ。痣の発現しなくて思い詰めたりしない。
「紫乃、貴方には貴方の力があるから」
「そうだよ!だから気にしないで」
あの……そんなに僕は思い詰めたりすると思われてる?
それはそれでショックなんだけど……
「それにしてもニャトラン何処に行ったんだろうね?」
めいさんのワゴンカフェで集まるなか、ニャトランだけいない。ラビリンはラテのお世話があるのに来なかったニャトランに対して怒っているけど……
「あら?」
するとちゆがクリニックの前にいる女性に気がついた。
「こんにちわー!今空いてますよ!」
ひなたが駆け寄り……
「病院の方?」
「はい、パパが院長やってます。平光ひなたです」
「先日引っ越してきた日下織江です。実は店の前で怪我をしているこの子を拾って……」
織江さんが抱いていたのは……ニャトランだった。と言うかニャトラン……その顔……
「ニャトラン!?」
のどかたちはなんとも言えない表情をしている。いや、分かるけど……
「どうしたラビ?」
ニャトランに事情を聴くことになるけど、ずっとうっとりしていた。
「怪我したって聞いたけど、大丈夫?」
「大丈夫……いや、駄目だ……」
「どこか痛むの!?」
「僕が診察するペエ」
「こんなのはじめてなんだ~あの人を見た瞬間、心にズッキュンときちゃったんだよ!!」
「「「「えぇーーー!!」」」」
ズッキュンって、恋をしたと言うことか?
「妖精もするのね」
しのぶさんは落ち着いてジュースを飲んでいた。
のどかたちは言うと……
「ズッキュンってどう意味?」
「多分、キュンよりずっとキュンってことかしら?」
「プリキュアは心の肉球と組むラビ」
「つまりキュンよりもズッキュンの人と……」
「「パートナー交代!?」」
いや、変な想像してるけど、ちゆは分かってないのか?
「ズッキュン……ズッキュン来ちゃうよね~うんうん、織江さんと仲良くなれるといいね」
「だよな~」
「「まさかの応援ラビ(ペエ)!?」」
ひなたは分かってるみたいだな。
ひなたの提案で早速会いに行って、お礼を言いつつお近づきになろうとすることになった。
一青side
痣の発現について、黒死牟から話を聞くが…………
「何でひなたの顔が浮かぶんだ!!」
目を閉じる度にひなたの顔が思い浮かぶ……
なんなんだ……これは……
「くっ……どうしたものか……」
こう言うとき誰かに相談できればいいが…………周りに相談できるやつなんて…………いないな
「耐えしのぐか」
一人でそう呟いていると、竈門兄妹が前を歩いているのが見えた。見つからないように逃げようとすると、二人の前に一人の少女が倒れこんだ。あの女…………まさか!?
紫乃side
お礼を言いに織江さんのお店であるアロマショップを訪れた僕ら。お近づきになるためなのか、ニャトランの希望でお店の準備の手伝いをすることに……
時折織江さんが涙を浮かべているけど、何かあったのかなと思いつつ……
「それにしても……ひなたちゃんは優しいわね」
「まぁひなたらしいですけどね」
「ズッキュンか……私は経験がないわね」
「しのぶさんは義勇さんと仲が良いみたいですけど……ズッキュン的な……」
いいかけた瞬間、目潰しを喰らう僕。照れかくし…………
「本当の意味で節穴にしますよ」
笑顔で脅されて、黙る僕であった。
目の再生が終わると今度はチラシ配りをすることになるのであった
粗方配り終え、みんなで足湯に浸かっていると炭治朗と禰豆子の二人がやって来たけど……
「たんじーどうしたの?その子?」
「あ、いや、町を歩いていたら急に倒れて……病院までつれてこうと思ったんだけど……」
「場所分からないから、紫乃くんを探しに来たの」
なるほど……それにしても着物着てるけど誰かの知り合いなのかな?
「彼女は私が見るわ。みんなは頑張ってね」
しのぶさんは例の少女を連れて、家に帰るのであった。
一青side
やはり聞いていた見た目通りだ……彼女はあいつの……
「伝えるべきだな」
伝えて果たしてあいつは何をするのかは分からないが…………