一度目は失意の中で……
二度目は感謝の中で……
三度目は…………
リビングで皆に渡された果たし状を見せていた。書かれていた内容としては、日付けが変わる時に、一騎討ちをしようというものだ
「紫乃……受けるのか?」
「指名されたからな……」
今の自分が猗窩座に勝てるかは分からないけど……逃げるべきではない
「ちゆちゃんたちには伝えたの?」
「うん、話してある……」
ちゆたちにも見届ける権利はある。
「それでどうするだ?こうして柱を呼んだのは理由があるんだろ」
不死川さんの問いかけに頷く僕。猗窩座の最大の奥義については炭治朗と義勇さんから聞いてある。
「皆に……頼みたいことがあるんだ…………」
僕はやろうとしていることを話すと……
「それって……あと六時間で出来ることなの!?」
「カナエさん、後六時間じゃなく、まだ六時間あるんです。出来ることはやっておきたいんです」
「ふふ、ふははは、お前は面白いやつだな‼」
不死川さんは笑いながら僕の頭を掴み……
「鬼殺隊最強の柱に……元も含めてか。頼むんだ‼死ぬ気でやれよ‼」
「はい‼」
カナエside
指定の時間が近づき、紫乃くんは向かった。付き添いとして柱からは煉獄さんと富岡くんが……そして炭治朗くんが付いていく。私は眠り続けている彼女の介護をしている
「きっと猗窩座に勝てるわよね」
そう呟いていると……
「ん……」
彼女が目を覚ました。どうして突然……
「大丈夫?貴方は……」
「早く……行かないと……」
「えっ?」
「私…………狛治さんの所に…………今は…………」
彼女が告げた名前……彼女は…………
私は急いで準備を済ませて、しのぶとカナヲを起こすのであった。
紫乃side
指定された場所に行くと、ちゆたちが来ていた。それにアスミも……
「来たんだな」
「家で待ってられないからね」
「私も……ううん、私たちもだよ」
「紫乃っち、絶対に負けないで」
三人が応援するなか……アスミは……
「全員で戦えば勝てるはずなのに……」
「そう言うもんなんだよ…………大人しく見てろよ」
「はい」
僕は待っていた目の前の男を見つめた。その後ろには……月鬼と上弦の壱と酒呑の姿があった。見届け人か……
「来たか……悪いが見学しているやつらは、邪魔はするなよ‼」
「それはこっちの台詞だよ‼もしも邪魔とか見学してる皆に危害を加えたら……許さないからな」
お互いに脅しをかけ……構えた。
「さぁ始めよう‼橘紫乃‼」
「あぁ‼来い‼」
『術式展開‼羅針』
『雪の呼吸‼壱の型‼初雪』
最初に仕掛けたの僕からだ。猗窩座は簡単に避けるが…………技の途中で次の技に切換え
『弐ノ型‼吹雪‼』
「ち!」
猗窩座の右腕に刀が貫く。猗窩座は距離をおき……
『破壊殺‼乱式』
何十発もの拳が迫る。初めて戦ったときは手も足もでなかったけど…………
『血鬼術‼血癒守護』
血の盾で攻撃を防ぎ……上から切りかかる。
『破壊殺‼脚式‼飛遊星千輪‼』
鋭い蹴りで対抗してきた。
『血鬼術‼治癒影‼』
猗窩座は僕を捉えず、血鬼術で作り上げたデコイが霧散した。
『雪の呼吸‼参ノ型‼雪桜』
猗窩座の両腕を切り落とすが、すぐに再生し……
『破壊殺‼鬼芯八重芯』
防御が間に合わず、直撃を喰らってしまった。
「かはっ‼」
「やるな‼拳を合わせて理解した‼お前は強くなっている‼だが何故お前は血鬼術を防御のためにしか使わない‼お前のその力なら俺を弱らせられるだろ‼」
「悪いけど……お前には……猗窩座と言う本気で挑んでくる相手には…………使うわけにはいかない‼使ったらお前に失礼だろ‼」
猗窩座は一人の武人として……僕と一騎討ちをしている。それなら敬意を払うべきだ
「そうか……本当に面白いやつだ。そしてお前になら託せる‼」
「託す?」
「お前の敬意に対して……終式で返そう‼」
猗窩座が構える。さて……それなら…………僕は
『破壊殺‼終式‼』
『雪の呼吸‼捌ノ型‼』
短めですが、次回に続きます