今日はひなたの家に集まり、アスミが着せ替え人形みたいにさせられていた。
「アスミン、どれも似合って可愛い~」
「あのひなた?先程からひなたが言っている可愛いとは何ですか?」
「えっ?」
「好きとは違うんですか?」
アスミは色んな事を知ろうとしているからな……そう言う質問が来るのは分かる
「この前アスミは好きって感情を学んだの」
「はい、好きは美味しくって温かく、譲れない思いです。でも可愛いは何ですか?」
「可愛いは可愛いだよ?ね」
「可愛いと好きって似てるよね……でも何となく違うような……」
「可愛いと好きになるラビ~」
ラビリンはラベンダルマを取り出して言うけど、確かに似てて違うよな……可愛いと好きって…………
「と……そろそろ時間だ」
「あれ?紫乃っち、どっか行くの?」
「紫乃は確か検査よね」
「あぁ、まぁ早く終われば直ぐに戻ってこれるけど」
「検査?」
「僕の血について色々と調べるんだよ。後は再生力とか……本当に色々」
しのぶさんに前々から調べるべきと言われていたからな。もしかしたら今後色々と役立つかもしれない
ちゆside
紫乃と分かれた後、トリーミングしたラテを見に来ていた。
「ラテ、可愛い~」
「お姉、急だったのにありがとう!」
「時間があればもっと可愛く出来たんだけど、今日はここまでね」
「ね、可愛いと思うでしょ」
アスミはラテを見つめて、めいさんにお礼を言うけど……ちょっと丁寧ね……
それからひなたがある用事があることを思い出し、私たちも付き合うことになった。
「この子は保護犬のポチットだよ~」
「ポチット?ポチじゃなくって?」
「眉毛がポチっとしてるから」
ひなたらしいネーミングね。でも可愛い
「ひなたちゃん、少し触ってみてもいい?」
「うん、いいよ。でも……この子…」
のどかが触ろうとした瞬間…ポチットが逃げ出し、ひなたの後ろに隠れた
「この子、あたしたち以外には臆病で……あ、一人だけなついてる子いた」
一人?
すると見覚えのある子がやって来た
「何だ。他のみんなも来ていたのか」
やって来たのは一青だった。どうしてここに?
「ポチットを保護してくれたのいーくんなんだよね。だからポチットなついてるんだ」
そんな理由が…………
「まぁ最後まで見届けたいからな……」
一青はポチットの頭を優しく撫でていた。
「あ、そーだ!いーくんにはまだ紹介してなかったよね!この子は風鈴アスミちゃん、ラテの飼い主なんだ~」
「初めまして……」
「初めまして……あら?」
アスミは一青の顔を見て、不思議そうな顔をしていた
「どしたの?アスミン」
「いえ、何処かでお会いしたことありませんでしたっけ?」
アスミと一青が?でも何処かで会うってことないだろうし……
「気のせいだろ」
一青は否定するけど、私は誰かと似ている気がしてならない…………
紫乃side
「再生力は普段の姿の時は変わらないみたいね」
「鬼化したときは?」
「前に比べて比較的に上がってるわ…………鬼神の角と鬼舞辻の血が混ざった影響が大きいわね」
身体能力だけではなく、再生力も上がってるか……
「それと前の検査で採っておいた血でも血鬼術扱えるかだけど……無理みたいね」
「流石に無理でしたか」
もしもの時に、治癒薬として常備出来ないかと思ったけど……仕方ないか
「紫乃くん、どうしてそこまで検査に協力的なの?」
突然しのぶさんにそんなことを聞かれた。何でって……
「貴方は剣士よ。でもまだ14歳…………人並みには遊んだりとかしてもいいんじゃないのかしら?」
「それは…………」
正直話すのが恥ずかしい……僕がこうして検査を受けているのは…………
「みんなから聞いてるんですけど…………鬼舞辻との戦いを…………」
「えぇ」
「もしも僕がその場にいたらって考えたら………………何かしら変わっていたかもしれない………死んでいた人が生きている未来を作れたかもしれないって………」
「それはかもしれないと言う可能性の話よね」
「そうですけど………もしもとか考えたら………色々と自分の能力について………知りたくなって」
「紫乃くん」
「ただの我が儘ですけどね………」
ちゆside
一青を交えて、みんなでドッグランに向かっていた。
ひなたは無理だと言っていた病院のお手伝いをするようになっていた。そんな話をしていると………
「ちゆもポチットが可愛いですか?」
「え、えぇ」
「私には可愛いが分かりません」
「可愛いは人それぞれだから………」
「人ではない私には可愛いが分からないのですね………」
アスミがそう言ってまた透明になった。私は慌てて声をかけた
「人それぞれって言うのは各自色々と言うことで………大丈夫…そのうち分かるわよ」
「そうですか…」
今は一青がいるんだから…透明になったところを見られたら……