ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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73 みんなで湖畔にピクニック

のどかの家に集まり、僕はちゆからある話を聞いていた

 

「月鬼が!?」

 

「えぇ、まさか協力してくれるなんて」

 

前は目的が被ったと言う感じで協力していたけど……ちゆの話を聞くと今回は普通に協力してくれるなんて…………

 

「それに……月鬼……私……誰かに似てる気がするの」

 

「誰かって……誰に?」

 

ちゆは首を横に振る。何となく的なことなんだろうけど……凄く気になる

 

「みてみて、ここのカフェ、めっちゃ人気なんだって」

 

ちゆとそんなことを話しているとひなたが雑誌の特集ページを見せてきた。

 

「注目カフェ特集?」

 

「おおらか市にあるのね」

 

「遠いの?」

 

「電車で二時間以上かかるかしら?」

 

「今度の日曜、みんなで行こうよ!ね!」

 

「私もですか?」

 

「勿論!紫乃っちも誰か誘ってね」

 

誰かって……まぁ暇な人がいるだろうし……いいかもしれないな。

 

ひなたがアスミに雑誌をみせると、アスミはあるページを見つめていた

 

「おおらか市街から五キロ……山の中に広がる湖畔……ねぇ、ここに行こうよ」

 

「えっ?えっと……」

 

「お、どれどれ?大自然って感じだな」

 

「めっちゃ人気の……」

 

「綺麗な湖ペエ」

 

「みんなで遠くに行くの初めてだし、アスミちゃんの行きたいところにしない?」

 

「いいんじゃない?」

 

「賛成ラビ」

 

みんなで遠くにか……確かに初めてだな……過去に行ったけど……それにこう言うところに行くのも悪くないな

 

「僕も賛成だよ」

 

「どうかな?ひなたちゃん」

 

「お弁当持ってハイキング」

 

「それめっちゃ楽しそう!行く!」

 

「ありがとう」

 

「それじゃ早い時間の方が人も少なそうだし、駅に朝6時に集合でどう?」

 

ちゆの提案にひなたとニャトランは驚愕していた……

 

「6時よ」

 

「まだ夜にゃああ!!」

 

「朝ラビ!」

 

どんだけ朝起きるの苦手なんだよ……

 

「紫乃は……余裕そうね」

 

「まぁ身体が朝早くに起きるのに染み付いてるからな」

 

とりあえず何人かに声をかけておくか…………いや、折角だから……あの面子でいいかな?

 

 

 

 

 

 

日曜日、僕らと炭治郎たち同期メンバーで湖畔に来ていた

 

「わぁ~素敵~」

 

「来て良かった~」

 

「本当ね」

 

「うおおおおおおお!!」

 

伊之助が急かさず飛び出していき、湖に飛び込んだ

 

「伊之助!流石に飛び込むのは……」

 

炭治郎はそんな伊之助を追い掛け

 

「禰豆子ちゃ~ん~あっちに~」

 

「カナヲちゃん、あっちに行ってみよう」

 

「うん」

 

禰豆子とカナヲは向こうの方に行き、無視された善逸は項垂れ、そんな善逸の肩を叩く玄弥……各々楽しんでるみたいだな

 

「紫乃は楽しまないの?」

 

「いや、楽しんでるよ。まぁ前みたいに変なことが起きないと思いたいけど……」

 

「変なこと……あぁ」

 

前にピクニックに行ったときは、狛治さんが襲撃してきたけど、今日のところは何も無さそうだな

 

 

 

それからみんなでお昼を食べ、少し食休みをしていると、アスミが風の音を聞いているのが見えた

 

「アスミちゃん、何だか自然とお話ししてるみたい。言葉が分かるの?」

 

「いいえ、想いが伝わってくるんです」

 

「想い?草や木の?」

 

「土や花、そして湖の……」

 

「ふわぁ~ここはとても気持ちいいよね。生きてるって感じ」

 

アスミも初めてのピクニックを楽しんでるみたいだな。すると近くで鳥の鳴き声が聞こえてきた

 

僕、のどか、アスミ、ラビリンたちと辺りを探してみると小鳥がいた。

 

「巣から落ちちゃったのかな?もしかして怪我とかしてるのかも……」

 

「あ!?のどか……」

 

「ダメ‼」

 

のどかが小鳥に触れようとすると作業着を着た女性が止めに入った

 

「触っちゃダメよ!この子は多分巣立ちの時なんだよ。まだうまく飛べないだけ……」

 

「あ……」

 

「親鳥が見てるかもしれない。勝手に連れていったらダメよ」

 

自然には自然の掟があると言うことか…………

 

「私たちがいると親鳥たちは出てこれません」

 

「そう、人が近くにいると野生の雛からしてみれば、ストレスになるかもしれない」

 

「そうなんですね……」

 

女性は軍手をして、雛を草むらの所に置いた。変に人の臭いをつけるのもダメなんだな

 

 

 

 

 

 

 

 

ビョーゲンキングダム

 

ダルイゼンside

 

「何処か行くの?」

 

「珍しいね。四鬼将が出てくるなんて」

 

しかもあまり話さない八瀬がなんてね……

 

「最近待機していたから、飽きた。何処か行くなら私も行く」

 

「まっ、ちょっとした実験をしに行くんだよ」

 

俺はメガパーツを見せながらそう言うと、八瀬は

 

「実験…………見てみたい」

 


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